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【ソムリエ勉強用メモ】日本編~主要産地 北海道~

~プロフィール~

・2000年以降に設置されたワイナリー数が23軒を数える活気ある産地。
・本州と比較して、まとまった土地が格段に安い価格で入手でき、ワイナリーの自社畑率が高い(ドメーヌ型ワイナリーも本州に比べると多い
・ワイナリー設立は、後志地方空知地方に集中していた
欧・中東系品種のワインが多いのが特徴
・「日本ワイン」の年間生産量は山梨県、長野県に次いで第3位。
2018年「北海道」が地理的表示に指定された

~歴史~

1876年:札幌の「開拓使麦酒醸造所」の一角にあった「開拓使葡萄酒醸造所」で、ヤマブドウ8石(1,443kl)のワインが醸造されたのが始まり

1963年:十勝地方、池田町の町長、丸谷金保により地域の自生ヤマブドウからワインが造られる

1970年代:「道立中央農業試験場」や北海道ワインにより、40種類以上のヨーロッパ系品種を輸入

1979年:北海道ワインが、ミュラートゥルガウを収穫しワインが造られる

1982年余市の農家にピノ・ノワールの苗木が配られ、現在も栽培が続けられている

2008年:南西部の奥尻島にワイナリー誕生

2011年余市町がワイン特区に認定される(余市=後志地方)

2012年:空知地方の岩見沢市にブルース・ガットラヴにより日本初の委託醸造を主たる目的としたワイナリーが設立

2018年「北海道」がGIの指定を受ける

~気候~

・東京都の約40倍、オーストリア一国に相当する広大な面積。北端の栽培地の名寄市と、南端の北斗市では296kmの距離がある(山梨県の東西の距離は27km)
・大部分は冷帯多雨気候に属する。冬の平均気温は極めて低い。梅雨は無く、台風の襲来もまれ
・ブドウの生育期(4~10月)の平均気温は12.8~14.6℃と、日本の産地としては最も低い(フランスのランス、ドイツのラインガウとほぼ同じ
・北斗市は道内で最も積算温度が低いが、ブドウを育てる環境としては道内で最も温暖

〈内陸性気候〉池田町富良野市、空知地方の岩見沢市三笠市浦臼町

〈海洋性気候〉北斗市、後志地方の余市町

~主なブドウ品種~

・生食兼用品種であるナイアガラの醸造量が最大
・白ワイン用品種では、ナイアガラケルナーポートランドミュラートゥルガウ、バッカスが主力
・ドイツ系のケルナーミュラートゥルガウバッカスは北海道が日本の全醸造量の大半を占める
・赤ワイン品種では、キャンベル・アーリー、ツヴァイゲルト、セイベル13053、山幸が主力
山幸清舞は池田町ぶどう・ブドウ酒研究所、耐寒性のある品種を開発するために、1978年にヤマブドウと清見を交配して開発した北海道特有の品種(いずれも赤用)
・空知地方や余市町を中心にピノ・ノワールが急増。日本のピノ・ノワールの半分以上を占める

1位:ナイヤガラ 北海道の29%を占める
2位:キャンベル・アーリー 北海道の20%を占める
3位:ケルナー 北海道の8%を占める

~主な産地~

〈空知地方〉
・石狩平野の端に位置。丘陵地帯でブドウを栽培
・浦臼町、岩見沢市、三笠氏
浦臼町には100haを超える日本最大のブドウ園がある
・ケルナーは減少傾向。ピノ・ノワール、ソーヴィニヨンブランは増加傾向
〈後志地方〉
・欧・中東系品種の一大産地
・ワイン用ブドウの栽培面積、収穫量共に道内第1位
余市町が同地方のワイン用ブドウ栽培面積の大半を占める

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※アカデミー・デュ・ヴァン2019年度教材より

①池田町
 池田ブドウ・ブドウ酒研究所

②上富良野町
 多田ワイナリー

③富良野市
 富良野市ぶどう果樹研究所
 ノースカントリー

④三笠市
 山崎ワイナリー
 TAKIZAWA WINERY

⑤岩見沢市
 宝水ワイナリーIORワイナリー
 栗澤ワインズ

⑥長沼町
 マオイ自由の丘ワイナリー

⑦千歳市
 千歳ワイナリー

⑧札幌市
 ばんけい峠のワイナリー
 八剣山ワイナリー
 さっぽろ藤野ワイナリー

⑨小樽市
 北海道ワイン
 OSA WINERY

⑩余市町
 余市ワイナリー
 Domaine Takahiko
 OcciGabi Winery
 リタファーム&ワイナリー
 登醸造
 Domaine Atsushi Suzuki
 平川ワイナリー
 Domaine Mont
 ワイナリーYUMENOMORI
 キャメルファーム

⑪仁木町
 ベリーファーム&ワイナリー仁木
 NIKI Hills

⑫蘭越町
 松原農園

⑬ニセコ町
 ニセコワイナリー

⑭洞爺湖町
 月浦ワイナリー

⑮乙部町
 富岡ワイナリー

⑯七飯町
 はこだてわいん

⑰函館市
 農楽蔵

⑱奥尻町
 奥尻ワイナリー(最西シャルドネピノグリ
 

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