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【ソムリエ勉強用メモ】日本編~主要産地 山形県~

~プロフィール~

・山形県は本州北東部に位置
・県の北西部は日本海に面し、東側は奥羽山脈が南北に走り、並行して県中央に出羽丘陵、月山、朝日産地が連なる。南部には飯豊(いいで)山地、吾妻山地がある。
これらの山系を源に持つ最上川は県内を流れ、置賜盆地山形盆地新庄盆地、そして下流では庄内平野を形成している
2016年上山市「かみのやまワイン特区」南陽市「ぶどうの里なんよう」に指定され、ブドウ栽培・ワイン造りが活況を呈している
・「日本ワイン」の年間生産量は第4位。約7%
・日本の台木生産の約7割を占めている

~歴史~

明治:甲州ブドウの栽培が本格化
   明治天皇が東北巡幸の際、山形の甲州を献上した記録が残る

明治中期:山梨県から遅れること10数年後、ワイン醸造がはじまる

1873年:殖産興業の一環として県の官業畑が高畠町に開かれ、ヨーロッパ系、アメリカ系品種の栽培がはじまる

1887年:赤湯では酒井彌惣(やそう)、石岡喜十郎、神保米吉ら3人が、コンコード、スイードリング、ニギリの棚栽培をはじめる

1892年:酒井彌惣がワイン造りを開始(現在の酒井ワイナリー東北最古のワイナリー

1916年~1920年代:フィロキセラによる被害。これを機に各地のブドウ品種は、山梨から伝来した保存性に優れたデラウェアに切り替わっていく。これがのちに山形県がデラウェアの栽培面積第1位となる端緒となる

2016年上山市「かみのやまワイン特区」南陽市「ぶどうの里なんよう」が指定を受ける

~気候~

・ワイン用ブドウ栽培が行われているのが、置賜盆地の置賜地方、山形盆地のなかの村山地方、庄内平野に位置する庄内地方である
・気象特性は、中央部を走る丘陵地帯、山地によって大きく二分される
・日本海側が海洋性気候、内陸部が盆地気候
・高畠町、鶴岡市、山形市のブドウ生育期の平均気温は17.4~18.4℃

~主なブドウ品種~

・ワイン用原料ブドウ生産量全体に対し、白用は約58%で赤用より多い
・ワイン用ブドウは県外からの引き合いが強く、県外流出率は全国最大の43%のため、日本ワイン生産量とワイン用ブドウ生産量との間にギャップが生じている

1位:デラウェア 栽培面積が全国1位と推定される。同県の28%
2位:マスカット・ベーリーA 同県の生産量の16%
3位:ナイアガラ

~主な産地~

・ワイン用ブドウ産地として挙げられるのが、村山地方の上山市、置賜地方の南陽市と高畠町、庄内地方の西荒屋地区。

〈村山地方上山市〉
・山形盆地の南端に位置。ブドウ園は主に盆地辺縁部の傾斜地に拓かれる
・水はけの良さ、日照量の多さ、年間降水量の少なさ、下記の夜温の低さなど、ブドウ栽培のための恵まれた条件が揃う
・ヨーロッパ系品種の栽培が盛んで、国内での評価も高い
〈村山地方朝日町
マスカット・ベーリーAは収穫時期が日本で最も遅く、近年評価が上昇
〈置賜地方南陽市〉
置賜地方南陽市の赤湯町は、東北最古のワイナリーがあり、ワイナリー数は5軒と最も多い
〈庄内地方西荒屋地区〉
甲州ブドウの栽培地としては北限の地
・甲州ブドウ栽培が250年間続く。高齢樹でブドウの糖度が高い。注目をあつめつつある

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※アカデミー・デュ・ヴァン2019年度教材より

東根市
①東根フルーツワイン

朝日町
②朝日町ワイン

西川町
③月山トラヤワイナリー

天童市
④天童ワイン

上山市
⑤タケダワイナリー
⑥蔵王ウッディファーム

南陽市
⑦グレープパブリック
⑧須藤ぶどう酒
⑨酒井ワイナリー
⑩佐藤ぶどう酒
⑪大浦葡萄酒

高畠町
⑫高畠ワイナリー

米沢市
⑬シャトーモンサン

鶴岡市
⑭庄内たがわ農業協同組合月山ワイン山ぶどう研究所

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