見出し画像

サーミのうた/ティモ・ラッシー

まもなく開催されるライブ情報をふたつご案内します。

サーミのうた ヨイクが響く

坂本美雨、haruka nakamura、七尾旅人らとの共演で知られる「cantus」の太田美帆さんからご紹介いただきました。

ヨイクとは、北極圏に暮らす少数民族サーミの人びとに伝わる独特の発声法による「うた」のこと。

今回のライブは、ノルウェー出身でサーミの血を引き継ぐ作曲家フローデ・フェルハイムを中心に、スウェーデンの名門ビッグバンド「ボーヒュースレーン・ビッグ・バンド」にトランペット奏者として在籍した経験を持ち、山羊の角笛(!)を操るヒルデグン・オイセットらによって、サーミの人びとが大切に受け継いできた世界観を現代のサウンドとの融合を通して体験できる貴重な機会です。

正直、これは〝聴く〟というか〝体験する〟あるいは〝感じ取る〟ライブになるのではないかと思います。

ライブ会場も、東京はお寺、奈良は大学の講堂、そして大阪は教会と、まさにこうしたサウンドに浸るには完璧なお膳立て。目前にクリスマスを控え、しんしんと降り積もる雪原やオーロラが揺れる極北の空など思い浮かべつつ聴きたいですね。

なお、太田美帆さんは3公演とも出演されます。

日程等の詳細はサーミのうた ヨイクが響く特設ページにてご確認ください。

そしてもうひとつは、荻窪時代からお世話になっているキーボードプレイヤーの新澤健一郎さんから教えていただきた早耳情報です。

FinnJazz Special Jam Session feat. Timo Lassy

台風19号の直撃により、今年のモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2019は残念ながら中止となってしまいました。なによりも残念だったのは、そこで予定されていたザ・ファイブ・コーナーズ・クインテット一夜限りの再結成公演が中止になってしまったことではないでしょうか(急遽、当日夜に会場を移してギグは行われました)。

そんな無念を晴らすかのように、ザ・ファイブ・コーナーズ・クインテットの中心人物で、フィンランドを代表するサックスプレイヤー、ティモ・ラッシーを迎えての一夜限りのセッションが急遽決定したそうです。

ちなみに最近の僕のお気に入りは、このティモ・ラッシーがF.C.Q.時代の盟友テッポ・マキュネンとともに吹き込んだデュオ作品。一曲が3分程度で、ジャズというよりはフィンランドを舞台にしたハードボイルド映画のサウンドトラックのようでかっこいいのです。おすすめ。

余談ですが、ティモ・ラッシーもテッポ・マキュネンも、JazzProbeを主宰する豊島さんのご案内でmoiに来てくれたこともあるんですよ

そして嬉しいことに今回のライブ、なんと中学生以上の「学割」のほか、「シニア割」、さらに未就学児童の同伴者は2名まで500円OFFという割引制度が豊富に用意されています

子供連れでジャズの生演奏が楽しめてしまうなんてスゴイですよね。

DJは、最新作『スオメンリンナ』(フィンランド大好きなよい子はすでにチェック済みですよね?)でもおなじみ「レコード番長」須永辰緒さん。もちろん、キーボードは我らが新澤先生!!です。

詳細は会場の代官山WGTのウェブサイトにてご確認ください。

サポートいただいた金額は、すべて高齢者や子育て中のみなさん、お仕事で疲れているみなさんのための新たな居場所づくりの経費として大切に使わせて頂きます。