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活動日誌

日記形式で、その日のできごとや思い浮かんだアイデアの断片、その時々に感じたことや印象に残った本の一節、音楽などをスクラップブックのように書きつけています。

無慈悲な飛翔体。『アダムズ・アップル』。台風一過の街で。「お世話になりました」という日本語には。THE YOUNG GROUP。孤独の価値。蜜蜂と遠雷。横浜あんかけラーメンはうまい。

10月12日
部屋の通気孔を、「非常に大型で猛烈な」台風19号の接近に備えてガムテで固定する。すっぽーんという音とともに、「無慈悲な飛翔体」と化した通気孔が深夜の室内に吹っ飛んできたのは、同じ進路で直撃した前回の台風15号のとき。もともと取り付けが甘くなっていたのだとは思うが、まさか飛んでくるとはね。今回は、思っていたほど強い風は吹かず事なきを得たが、その後ニュースで水害の規模の大きさを知り愕然とする。

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けっきょく、この日は台風で終日カンヅメ状態。観念して机に向かう。おかげで仕事が捗ったのはよかったが。

まず、これまで個人事業だったのを法人化するのにあたって定款を作成する準備。手取り足取り司法書士の資格をもつ元スタッフが面倒をみてくれるのでめちゃくちゃ心強い。

note用の記事を一本書き、それから配給元より送っていただいたデンマーク映画『アダムズ・アップル』のDVDをチェックする。これは、公開に先駆けてwebDICEに解説を執筆させていただけることになったため。

すでに試写会で一度観させていただいているのだが、見落としたり忘れたりしていたことも多く、ノートに走り書きしながら観ていたらけっこうな量になった。とにかく隠しコマンドだらけといった作品。主演のマッツ・ミケルセンについてはおそらくいろんな人たちがさまざま書くと思うので、僕は、一見シュールで破天荒な物語を現代の北欧社会という視点から読み解くというテーマで書いてみた。あと、これは書かなかったが、この作品、もしやマルチェロ・マストロヤンニとジャック・レモンが共演したエットーレ・スコラ監督の『マカロニ』へのオマージュなのでは? 『マカロニ』は僕のオールタイムベストに入る一本なので、その意味で『アダムズ・アップル』が気に入らないわけがないのである。

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