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はなむけのことば。

お店の閉店を発表してからかれこれ一ヶ月あまり、僕は自分史上最高の「送られる人」だった。中2のとき、転校を前に女子一同から「ボケの鉢植え」を贈られて以来の盛大な送られっぷりである。

連日、近隣ばかりか日本全国、さらには韓国からもお客様が駆けつけてくださり、そのさまはほとんど「生前葬」といっていい状態だった。脳内で、ポクポク……木魚の音が止まらない。

こういうとき、何はともあれ駆けつけてくれる人たちのことを僕はたぶん一生忘れることはないと思うし、また、近くから遠くから、かけていただいたあたたかい言葉のひとつひとつも忘れることはないだろう。

いまの思いを補強してくれることば。
これまでの歩みを肯定してくれることば。
未来に向かってそっと背中を押してくれることば。

こうした言葉の数々は、こころの引き出しに大切にしまっておいて、いつか必要なときに誰かのために取り出したい。いま送られている自分も、あすには誰かを送る人なのだから。

そこで、その時のために、今回いただいた言葉の中からいくつかをここに書き留めておこうと思う。

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