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今週の日記|年末はいつもなんとなく人生について考えたりする

12月27日 三角食べ

「三角食べ」というのがある。たとえば、食卓にごはんとみそ汁、それにおかずがあるとして、それぞれを順番にバランスよく食べてゆくことを指して言う。

この三食食べが、なにを隠そう、ぼくはとても得意である。わざわざ考えなくても、気づけば最後に米と汁物、それにおかずがちょうど一口ずつ残っているといった具合だ。

では、人生を「定食」に例えたとしたらどうだろう。自分はやはりうまく三角食べができているだろうか。

いや、どうもそうではない気がする。人生においては、三角食べとはつまり「人生設計」、ライフプランのことだろう。そう考えると、ぼくの場合、おいしいものから先にパクパク食べてしまったようで、残りの人生はただもう白飯だけを食べ続けるしかないように思える。

もちろんそれは良し悪しで、たとえば天災にでも見舞われれば周到な人生設計も一瞬にしておじゃんである。天災とまでいかなくとも、病気にかかればすべてを再検討する必要に迫られるだろうし、仮に健康であったとしても若いうちにあれをやっておけばよかったと悔いることもあるかもしれない。人生において三角食べが「正解」かどうかはよくわからない。

ただ、ときどき、おかずを追加オーダーできたらいいのにと思ったりするのもまた事実なのである。

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