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日々のことば ハッシュタグ読書会●図書館●オープンエア・ミーティング●これからの人生。

95.ハッシュタグ読書会

先週に引き続き、この週末も「外出自粛要請」ということで、ツイッターを活用した「ハッシュタグ読書会」という遊びを考えてみました。

リアルで集うことができないいま、ネット上でなら集うことはできるかもしれない。だとしたら、どんなスタイルがありうるか? そんなところから発想した試みです。

先日、やはりツイッターで「TLをフィンランドにしよう」という企画をやったときにも思ったのですが、ツイッターにおけるハッシュタグって、いってみれば「結界」みたいなものなのです。特に、TLにネガティブな声が溢れているいまのような時にこそ、その力は発揮されます。ある特定のハッシュタグがつけられたTLだけ眺めている限り、そこは「好き」が溢れた空間であり、居場所に変わります。

そこで、今回はトーベ・ヤンソンの『ムーミン谷の彗星』を課題図書に選びました。ムーミンというと、なんとなくほのぼのした世界を想像するひとが多いと思いますが、じつは自分たちの手に負えないような代物、カタストロフといかに立ち向かうかというテーマが繰り返し登場するのがひとつの特徴だったりします。

この『ムーミン谷の彗星』では、ムーミンとその仲間たちは地球にむかって刻一刻と近づいてくる巨大な彗星を前にして、知恵と勇気をもってその不安や恐怖を克服してゆきます。ちょっと、いまこのタイミングで読んでみたくなりませんか?

このハッシュタグ読書会のルールは、いたってシンプル。課題図書を読んで、たったふたつの質問にツイートでもって答えるだけです。読書会ってなに? ってひとでもすぐ参加できます。あとは、それぞれのツイートに「いいね」したりリプライしたりして勝手に楽しめばいいのです。

結果、二十名強の人たちが参加してくれたのですが、わかるわかるとか、その発想はなかった…… というものまで、眺めているだけでもほんとうに興味深く、また楽しかったです。

初めての試みでどんなことになるか不安もあったわけですが、ファシリテーター(読書会における水先案内人)をつとめてくれた友人の田村みどりさんがこんな感想をつぶやかれていたのもうれしかったです。

いずれリアルな読書会もやってみたいのですが(本当なら3月の「喫茶ひとりじかん」で開催予定でした)、しばらくは室内で時間を過ごすことが多くなりそうなので、またハッシュタグ読書会の第2弾も考えてみたいと思います。

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