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さまざまな、幸福を測るための演習

幸福の基礎体力づくり

10月6日木曜日 最近また、ときどきレコードを買っている。とはいえ、数百円の品物を一枚、二枚、思い出したように買う程度である。ジャンルは室内楽の古い録音だ。

そういえば、自由になるお金がなかった中学生の頃もこんな感じだった。ようやく手に入れた一枚のレコードを大事になんども繰り返し聴いた。ライナーノーツはもちろん、録音年月日や録音が行われたホールやスタジオ、エンジニアの名前にまで目を通した。

こうして限られた情報と膝をじっくり突き合わせることで、物事の価値を測る自分なりの「ものさし」が徐々に醸成されていったように思う。それは自分だけに通用する、しかしゆるぎない「ものさし」だ。

押し寄せる情報にそのつど流されるのではなく、あえて少ない情報ととことんつきあう姿勢のうちに、あるいは幸福度(幸福を測ること)の基礎体力はつくられていくものなのかもしれない。

寄り道と友愛

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