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白い石になる

2024年、辰(龍)年の元日に、日本列島が大きく揺れるなんて。

龍が目覚めたか、なんてことを思ってしまう、ドラマみたいな現実。

みなさま、ご無事でお過ごしでしょうか。

震源地である石川県には、私の姉家族が住んでいます。

肝を冷やしましたが、全員無事とのことで、ひとまず安心しました。

スーパーに勤める姉によれば、道路事情で入荷されないものもある中で、買いだめをする人はやはり多いらしく、ガラガラになったパン棚の写真が送られてきました。

割り箸やペットボトルの水も売り切れ、ガソリンスタンドやドラッグストアもガラガラだそうです。

日頃からの備えの必要性を、改めて感じました。

今、大変な思いをしている方はたくさんおられるはずなのだけれど、遠く離れた場所にいる私にできることは、物理的には、ほぼありません。

わずかな募金が、ちゃんと必要な人に届いてくれますようにと願いつつ、自分を生きるしかありません。

心を健やかに保ち、しっかり自分の人生を生きること。

私は、それが、全体を支える力になると感じています。

私たち人間の心の有り様は、伝播します。

こういう時こそ、穏やかに、健やかに、まずは自分の心をしっかり立て直す。

そうした心の有り様は、全体に一石を投じることとなり、目には見えずとも、身近なところから少しずつ伝播していくように思います。

今年は、もしかしたら、各々が、心の底力を試される時なのかもしれません。

日本が、オセロのように、黒い石で埋め尽くされそうになることも、時にはあるかもしれませんが、肝心なところを白い石でおさえておけば、大逆転も考えられます。

何度ひっくり返されたとしても、しぶとくひらりと身を翻して、密かに大逆転を狙う白い石に、私はなってやろうと思います。

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