見出し画像

今日も時間ぴったり

「うぉぉ、またぴったり!3時55分!」
バスルームの壁時計を見ながら一人声に出さず感心する。夜中にトイレに起きたときのこと。

もしかしたら20代、30代のひとには分からないかもしれない。私は50歳くらいになった頃から真夜中にトイレに起きるようになった。だいたい毎晩一回。それはいいとして、あるときから不思議に思っていることがある。

起きた時に「2時14分かな」「ちょうど4時くらいかな」なんて思うとほぼ間違いなくその時間なんだよね。

最初気付いたころは「おおお、なんかスゴいぞ!」と思ったけれど、毎回続くと「なんで?」になり、そのうち起きた時間が当たらない(といっても10分強の誤差)日は「昨夜飲み過ぎたっけ?」なんかの反省が頭をよぎったりする。

あるとき同年代の女性たちの前で「トイレに起きた時間がほぼ誤差なく分かっている」話をしたら、「わかる!考えた時間とほっとんど一緒なんだよね!!!」とほぼ全員が言ったもので、みんなで笑ってしまったことがある。なんだ、みんなそうなの???

なんだろう、何十年と「時間」と「時計」と共に生きているとその正確なリズムを身体のどこかで刻むようになるんだろうか。

明日は用事があるから絶対○時×分に起きなきゃ、と思うと、目覚ましが鳴る直前に目が醒めることが多い。これもほぼ時間に狂いがない。

それと有名な話だけど誰でも当たってる「腹時計」。食いしん坊だから、と笑いのネタになることもあるけど、実際よく考えると理由がわからないくらい、正確だ。

子供の頃から「時計」と共に生きて動くことを訓練してるからなのか分からないが時間がほぼ正確に分かる、っていうのは、やっぱり時間を気にして生きてきた年齢分の訓練の賜って気がするけれどどうなんだろう。

だから何だ、って話なんだがね。

昨日もまた夜中のトイレのあと布団に戻って考えた。超能力でもなんでもない、みんなが日常で経験しているらしい「時間ぴったり」のこと。これが日常でなにかの役に立てばいいのに。でもそのまますとんと寝てしまって「時間当てを役立てる」方法なんてひとつも思いつかなかった。

なのでせめて、今日のnoteのネタに、と思ってこれを書いている。


サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。