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怒りすぎて頭から耳から煙が出た日。

もの凄く怒っていた。
怒りのあまり自分のすべきこと(運動だとか、夕飯作りとか、掃除とか)がぼんやりとして 意識すら向けられないくらい。ホントに久し振りだ、ここまで怒ってるのって。さぁ、怒りの原因を探さなきゃ。

まず一つ目。確実に連絡して予定したはずの電気工事のひとがこなかった。問い合わせ番号は繋がらないしメッセージを残しても連絡が来ないし。アメリカの工事関係のひとのいい加減さにはこれでも大分慣れた。。。諦めがついたのだが、トータルで5時間くらいを失ったことになるのだ。この怒りをどこに向けてイイかわからない。

「返せ、私の時間。」

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もう一つは息子。もうこの子にはほとほと・・・・
今年大学受験なのだが、とにかく何も親に話さない。どこを受けたいのかも、何をやりたいのかも何も。大学に行く理由が分からないなら行く必要もないこともチョイスのひとつとして提示してるのに、それを選ぶほどキモは座っていないらしい。なのに!!!! どの学校はどのくらいのお金がかかりそう、って話すらもしない。

別のところでくどくど書いているけど、アメリカの大学って本当にバカ高い。公立の安めな学部でも年間100万〜300万くらい、私立や州外の公立は年間の学費は600万円から800万円かかる(別に文系でもなんでも)。まじでクレイジー。

で、あれこれの奨学金制度は当然あるのだが、そのなかのナショナルメリットという、成績で選ばれて行き、最終的に残ったら国から援助がでる、ってやつがある。これのセミファイナリストまで残ってたのに!ファイナルへの参加申し込み期限(オンラインアプリケーション)が今日だっていうのに終わらせてなかった!!!

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再三学校の先生からリマインダーはきてたし、私達もずっと「これを終わらせるのがまずは大事」と伝えてたのに。何度もいわれるたびに「ああ、やってる」位の返事で。

大学に行きたいのか、行きたくないのかと聞いたら行きたいという。(ここに他の親を激怒させた別の話があるのだが、腹が立ちすぎて今は書けない)

 ふ ざ け ん な !


行きたい学校にいくらでもほいほいお金が出ると思うな。
毎晩夜中3時とか4時までオンラインゲームなんかで友達と喋ってて、朝は学校に寝坊して、

こんな大切なアプリケーション、last minute(ぎりぎり)まで引っ張るな!!!

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・・・というわけでめっちゃ怒っている。頭のてっぺんだけじゃなく、耳からも鼻からも煙が出てると思う。

どちらも「私に直接は関係の薄い締め切りや約束日時」に関しての怒り。そして「私ではどうにもならない締め切りや約束日時」。

電気工事はゲストハウスのフードディスポーザーという、生ゴミを細かく砕いて流しちゃうものがあるんだけど、それの電気が途中で切れてて。私じゃできないからプロを探したのだけれどすっぽかされたので泊まってるお客さんにはスイマセン、と頭を下げてある・・・・(アメリカでは時々あるので、お客さんも寛大)

息子の方は 州外もしくは私立には行きにくくなるというだけ。私に直接被害はない。

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・・・いや、本当のところで共通していることがある。
「私」の信用がこれでなくなるか否か、ということ。

すぐに電気工事(分かるのは簡単な仕事っぽいと言うことだけ)を手配できない「オーナーである私の信用がた落ち」問題。

学校のカレッジカウンセラーが時間外まで使って息子の奨学金のチャンスのために動いてくれているのに「子供に締め切りを守らせることの出来ない親」問題。

・・・・なんだ。

約束を守ってもらえなかったとか、そういうのじゃなくて、「自分がどう見られるか」を心配してあんなに怒ってたのか。

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怒りが嘘みたいに引っ込んだ。
体裁気にして、人のせいにしてんじゃないよ、自分。

夕食のテーブルは、私のものすごい不機嫌さのためにみんなの会話がふわふわ浮いていた。オットですら、娘に話を促してなんとかしようとしている。娘は娘で、その少し前に私から「もう何もできないくらい怒ってるんだけど、かーちゃん家出していいかな」と言われてたじたじしていた。食卓についてからは秋学期の中間成績の話と、今日の副大統領討論会の話なんかでなんとか「無音」に飲み込まれないよう喋ってくれていた。

ほんとにごめん。

もう夕飯も終わる、というときに、私は息子に話を振った。

「・・・オンラインのアプリケーションとか、全部終えたの?」

夕食少し前まで、あと3つのアプリケーションを終わらせなければいけなかったから。息子は全部終わった、と言いながら、私に怒られるのを覚悟している。

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だから、静かに話した。

学校は、行きたいなら本気でやれ。少しでも奨学金がもらえそうならそのチャンスを流してもイイなんておもうな、親は無尽蔵にお金を持ってない。

もっとカレッジカウンセラーと話をしろ。オンラインで自分で調べたことよりも、10倍は正確な情報をくれるはずだ。自分で出典のわからない情報を並べて一人の頭で考えるより、沢山の生徒を大学に送り出す仕事をしてきた人の経験と智慧を借りろ。毎週、面接するよ?ってメールがきてるじゃない。

今日の事はナントカ間に合ったみたいだけれど、ずっとフォローアップしてくれた上に時間外に全ての申請手続きをやってくださったカレッジカウンセラーに、明日必ずお礼を言いに行きなさい。昼休みなり放課後に会いに行くことは出来るでしょう。



とりあえず今日の私の怒りの大元は「よくみられたい」自分のエゴ。ここはもう「自分のバカヤロー」である。他人に何かの理由を押しつけるな。

息子に関しては、家を出て自分で生きていけるようになるまで、人を頼ることを教えて行こう。自分一人の頭の中でぐるぐると短絡的な、あるいは浅はかな結論を出さないよう。


あーーーーー・・・・なんか疲れた。


サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。