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便利アプリ、誰かにつくって欲しい。

最近の夫婦の話題が、「子供のこと」を通り越して「天気予報」中心になっている。別にどこかに出かけようとか春に向けて農作業準備を始めようとかそういう理由じゃない。私達の理由は「今月の電気料金」の話である。なんというか、夢がないというか。

「ソーラーパネルと家用バッテリー」を入れて2年くらいになる。(あれ、もう少し経ってる?)で、ただでさえ発電量の少ない冬、曇りや雪の日が続くと当たり前だけれど発電されない。
うちでは夏の間に大量に発電してグリッド(電力会社が管理する一般の電力回線)に戻した分が「クレジット(貯金)」として残されているのだけど、とうとう最近2023年夏のクレジットを使いきったらしい(クレジットは1年で切れるので年をまたぐことはない)。今回の請求が$60になった、とオットが表情を曇らせる。あれこれエネルギー料金が高騰している現在、多くの人が「そこまでか?」と思うかもしれないけれど、ずっと「超基本料金=グリッドにつないでいる最低契約料金と税金($10くらい?)」で過ごしているものでさすがに「たっか!」と思ってしまうのだ。

我が家は車が二台とも電気自動車で、大抵自宅で充電している。そしてオール家電じゃないけど家の中は大分「電気」で賄われている。
家用バッテリーはフル充電で「1日に家で使う電力×2弱」くらいの容量。夏だったら家の中の冷房と、街乗り程度の2台の車の充電をカバーして、更に少し電力会社に電気を売ってるというかんじ。

夏は「自宅充電+家用バッテリー充電+自宅のエアコンなどなど+グリッドに戻す分」が全部ソーラーパネル+家用バッテリーで賄えているのだけど、冬になるとまず家のバッテリーがなかなかフル充電にならない*1。つまり早朝もしくは夜中にバッテリーが空になるから「グリッドの電力を使い始める」ことになる。発電の少ない冬の間、車の充電はオットの職場でしてきてもらったり・・・と家で電力を使わないようにしているけれど、やっぱりクレジットを12月の時点で使いきってグリッド利用が増えてしまったようだ。

でも、冬とはいえ「天気」が良くなれば発電するしバッテリーも貯まる。一度フル充電すれば家のバッテリーも1日半ほどもつ。上手くすると冬だってグリッドに電力を戻している。
そんなこんなで、「天気予報」をみながら車の充電をどうするかとかバッテリーがどのくらい持つだろうかみたいな話をよくするのだ。


日本でこの「ソーラーパネル+家用バッテリー」というのがどれくらい普及しているのか普及していくのかどうかわからないけれど、アメリカでは政府の後押しもあって地域によってはかなり増えてきている。グリッドに「電力を売る」のは使う値段よりかなり安い(場所によっては半額とからしい)のだけど、それでも「自宅の屋根にあるソーラー発電で毎月かなり儲けている*2」というひとが大分増えていて、初期投資が出来るなら大分家計が助かる、というわけだ。年中晴れてて暑いアリゾナ、ニューメキシコ、カリフォルニア南部とかそういうひとが沢山いる。

昔よりも「天気予報サービス」が充実してきている昨今だけれど、そのうち「ソーラーパネル発電システムと天気予測(気温含む)」で「今日は車の充電日和ですよ」「明日から天気崩れそうだから、車より家のバッテリー充電しておいた方がいいですよ」みたいな提案、あるいは勝手に調整してくれるアプリが出てきそうな気がする。そしてそれって、ソーラー発電を使うひとにはものすごく恩恵大きいと思うんだよね。今私達夫婦が毎日天気予報みながら話している(考えている)あたりを勝手に考え提案し調整してくれるなら、毎月課金も安いもんだとおもうんだ。

・・・って思うけど、情報集めて自家発電システムに組み込むアプリのしくみを考える能力がないので、だれか賢い人、作ってくれませんかね?なんだったらエンジェルインベスターになるけどな。


・・・そうこう言ってたら雲が切れて晴れてきました。気温も高め(今7℃)なので家のバッテリー、ぐんぐん充電されてます。色んな意味で幸せな午後になりそうです。


*1
物理とか化学のことを覚えていれば当たり前の事なのだが、電池容量というのは「気温」にものすごく左右される。気温が低いと使える容量そのものが減るし充電も時間がかかる。なのでかなりの寒冷地では電池というのはいろいろ考慮しないと突然バッテリーが死んだ!という大慌てな状況になる。スキー場などでいきなり携帯が使えなくなってビックリしたことがある人は、ちらほらいるのではないだろうか。

*2
設定が大事なのだけれど、ソーラー発電だけではなかなか「儲ける」には届かない。バッテリーを使って「世の中で電気が必要だけど発電所からの供給量が変わらない」というときにグリッドに戻すシステム(当然買い取り値段も高い)があって、こういうのをやってる人たちはめちゃくちゃ儲けている。もちろん家用とはいえ大型バッテリーそのものがかなり高価なので、どのくらいのリターンを設定できるかはまちまち。


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