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こんなひとになりたい。

3ヵ月連続チャレンジ24日目。
なんで最近仕事のことを書いてるか、って、こんな自分だからこそ言葉にしていけることもあるかな、と思うことがあったから。

そして、今日ご紹介するこの本の影響こそ、大きいです!
昨日もちらっと名前を出したけれど
オバマ元大統領の奥様、ミシェルさんの
「becoming」っていう本を読んだ(聞いた?)のです。

オーディブルのほうが英語として受け取りやすいんだ

フォーブス誌でも取り上げられるほど、
去年の11月半ばに発売となってから
爆発的に売れています。多分日本語で出るのもすぐなんじゃないかな?

※ほんとに良い本だと思います!自身の半生伝でありながら、アメリカの歴史について、アメリカという社会、成功ということについての女性なりの見解、アメリカの力の構造、あきれるような政治の世界の足の引っ張り合い、子供を育てるということ・・・などなど、どれも流石な筆致で第三者的視点を失わず。めちゃくちゃオススメです。
オーディブルはご本人の朗読なの。分かり易い発音とスピードなので、英語がOKならぜひ聞いて欲しい。

ミシェルさんって才女、とは知ってたけど
プリンストン大学・ハーバード大学を出てる
「ダブル・アイビー」の人とは知らなかった!!!
(ええ、とんでもなく難しい、すごいことです。)

決して裕福ではないおうちからそういう名門校にいって
全く違う「生き方」をしてきた人達に馴染むのが大変だったとか
(つまり、名門校に行くべく裕福な家庭で英才教育受けてる人が多いってことね)
その後「ハーバードの法学部出た敏腕弁護士」さんとなって
皆が羨むキャリアを積んでいた最中にオバマさんと出会い

私の人生を男性のことでかき乱されたりしないわ!と公言してたという
ミシェルさんをも変えてしまったバラク・オバマさんもスゴイけど

その後 その自分の輝かしいキャリアより 
貧困や差別に苦しむ人の味方になりたいというオットの夢を支えることとか
「自分が欲しかったのは弁護士としての成功ではなく
もっと人間として当たり前で大事なこと」だった、というくだりとか
政治家になった夫を支えながらも
娘たちを無事に育てられる温かい家庭を諦めないこと、とか
自分の幸せの在処を大事にしていく過程が

なんかねぇ。
女性としてめっちゃ共感できたんですよね。

中流といわれる家庭からダブル・アイビーの経歴を経て
企業相手の顧問弁護士さんをやっていたり
(43階の生活、と彼女が言っているあたり。
 ドラマのSuitそのまんま。)
NPO法人の顧問や 病院の顧問を歴任し
その後はなんと、ファーストレディーとなって活躍・・・

・・・なんて数行の輝かしい経歴には出てこない
女性としての苦悩をずっと越えてきたひとのことば。
多かれ少なかれ、女性ならぐっと心を掴まれると思うんです。

もちろん、男性にも考えさせられる視点が多いのではないだろうか。

この彼女が探した「幸せ」は
この才女をしても「ここにはない」と一時期の彼女を落ち込ませ
実母にだけちらっと、一言だけもらした「悩み」として伝えられ

そこでお母さんからの助言が ちょっとびっくりだった。
でもこれ、彼女を愛してるお母さんだから、の言葉なんだけど。

「とにかく稼いで。悩むのはそれからよ」

この言葉の裏には「現実的にお金が必要」という以上に
奴隷としてアメリカにつれてこられた家族の
ながい苦難の歴史も 今もある社会のなかの差別や不平等も
戦ってみてもそう変わらない諸々のことなども
全部が含まれていると私は思いました。

女性として生きること
どうやって自分の道を切り開くかを考えること
自分の人生設計を変えても良いなと思える人に出会えたとき
浮かび上がる問題や葛藤とどう折り合っていくか

公人につきまとういわれ無き誹謗中傷
そんな中でも出会えた素晴らしい友人達
大国の正義と個人の意見との狭間
自分達の信じる政治を反映させるたびに直面する「歴史」

日本では政治に諦めを感じてしまっている人が多いけれど
あるいは文句を言うだけでなにもしない、とか
でも バラク・オバマというひとは
問題がそこに在ることを知っていたから 何年も
自分で出来る範囲のことをしながら人々と話したり提案したりして
その上で 自ら政治の場所に乗り込んでいったんだ
本気で国を憂い考える、というのは
こういう行動あるべき、って思う。

そしてタイトルになってるBecoming.
最初はファーストレディーになっていく彼女の話、だとおもってた。
でも読み終えたら(聞き終えたら)
このタイトルに込められた意味の大きさに泣けてきます。

とにかく 良い本です!読むべし!!!

サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。