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ひとつとなって生きている力強さに圧倒された。

以前私の小さな悩みに軽々と橋をかけて下さった人に、会いに行った。

髭を長くしてお待ちしてまーす🐐

予定通りの電車に乗ったと連絡したら、こんな嬉しい一言を送って下さった。最初は駅からタクシーを考えていたのだが可愛らしいヤギ夫人が待っていて下さった(というか来てくださると伺っていましたが)。

それにしても日本の緑は本当にみずみずしいと思う。
田んぼには勿論水をはってあるけれど、そういうことではない。どの緑も触れたら指の腹に水分がゆっくりと移ってきそうだ。大気と一緒に水分を分け合っている、ともに水で繋がっている、そんな感じだ。

道中の風景にそんなことを思っていた。そうか、全てが繋がってこの景色なんだな。


そうして本当にお久しぶりに(とはいっても直にお会いするのは初めて)その笑顔を見せて下さった人は、その「繋がり」のなかにいらした。というか繋がっていらした。すっかり一部だった。びっくりした。
人間の気配は(私が田舎住まいをしているせいも大いにあると思うのだが)普通はものすごく強烈で、自然の中ではやはり際だって異質になりがちだと思っているのだが、彼の人は輪郭はしっかりあるのに溶け込んでいた。

それはその土地の息遣いで山間を抜ける風の香りで、そのなかでご夫婦でまとめ上げるご自宅の空気であって、でもすべてがちゃんとその人の一部だった。ツイートでお見かけしていた言葉なんかよりずっとずっとお元気で、エネルギーが確かにしっかりと中心から流れ出るような佇まいをされている。

お話をさせていただいている間は、土地から、山から、緑から、風から、そしてご夫婦がゆっくり丁寧に作り上げた空間から、呼吸するかのようにエネルギーをやり取りしているような。
ああ、全部の細胞を、ご自身のあるところを、ただ受け止めて一緒に呼吸していらっしゃるんだなぁ。美しいなぁと思った。私には美しく映った。


アメリカのネイティブアメリカンのひとが手作りした、木の実をつないだブレスレットをお届けしたくてうかがったのだが、なんだか結局私の方が癒されて帰途についた。
『誰かに会えるとか楽しみに思うことがあると、痛みもその間は鳴りを潜めているようだ』と仰って下さったけれど、多分私が帰った後はお疲れになって長くお休みになられていたことだろう。申し訳なく思いながら、でもあの笑顔をみられたこと、たくさんのお話をさせて頂けたことは私の宝物になった。

在ることをそのまま受け止める、を気負わずできるひとにはなかなかお目にかかれない。そういう人しか醸せない穏やかな空気感、まわりとの一体感に心地よく圧倒された。
どうかお元気で。日本滞在中にもう一回くらいお顔だけ拝見に立ち寄らせて下さい。

追記:超雨女の私と「最強晴れ男・晴れ女」というご夫婦とでは なんとなく引き分けた感じになりました 大笑




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