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北部イギリスの旅(25)〜マンチェスター大学構内の散歩

(このイギリス・アイルランド旅行記は以下に全部リンクがあります。よかったら。)

イギリスにきて12日目、今日は今回の旅行の目玉(???)でもある「この日しか」イベントが。スコットランドのジャコバイト号という汽車の予約もそうでしたが、「プレミアリーグ(サッカー)の試合」という絶対外せない日。しかもこの日の夜にアイルランドへ移動するという・・・

なので、予定として

  • 午前中はマンチェスター大学構内を散歩

  • 12時のチェックアウト

  • スーツケースを預かってもらって3人でランチへ

  • そのまま午後3時キックオフのサッカーの試合に徒歩でいく

  • 空港に午後7時までに着くよう移動

というポイントだけ決めました。

チェックアウトの12時までに戻ればいい、ということで大学構内をゆっくり見学。
エレベーター内に「土曜はレストランが混むから早めに朝ごはんにきてね」という張り紙が。チェックアウト時間を考えると遅くてもいいんだけど、待たされるのも嫌だし、どうせならゆっくり過ごす時間をつくればいいよ、ってことで朝7時にご飯にきました(はやっ)。
お昼に飲茶に行こう、と決めたので朝は軽めに。
ヨーグルトも大さじ2杯ないくらい。(でも大腸憩室持ちなので、お腹の機嫌を取るためにとりあえず食べる。)
オットの方、結構しっかり朝ご飯ですね。これ以外にカップに入ったヨーグルトも食べてた。
ゆっくり食べた朝食後、これまたゆっくり荷造り。一晩中ふっていた雨は朝に上がったよう。ホテルの窓からはマンチェスター大学構内が一望できます。息子の入ってる寮は向こうの森の、さらに南側(ここから2km弱歩くらしい)。
ということで、9時すぎには散歩開始。今日は天気がいい(イギリス的に)。昨日は雨でよく見えなかった「アラン・チューリング ビルディング」の文字がよく見える 笑
そして土曜なので学生さんがいない構内はどこもがらん、としてます。
歩いてたら低いところの窓(多分半地下)にこんなものが。建築の学部かな。娘が建築に進んで初めて、自分が建築とか構造とかに興味があったんだと気付く。
こんなのも並んでるから、まぁ建築の教室だろうなあ。
構内だけではなくマンチェスターって赤レンガがよく使われてる気がする。ロンドンなどで赤レンガが使われるようになった理由のひとつに1666年のロンドン大火が挙げられている。(4日間燃え続けた大火で多くの犠牲も出たため、木造家屋を建てさせないようにした)需要急増で当然赤レンガを作る工場も増えただろうし安価で耐火性のある建材としてひろく多く流通していたに違いない。マンチェスターの産業革命に伴う発展が18世紀〜19世紀と考えると、すでに建材として入手しやすくなっていた赤レンガでできた建物が沢山あることも頷ける。ちなみにマンチェスター大学は赤レンガ大学群Red Brick Universityのひとつでもある。(リンクはWiki)
大学の式典を多く行うウィットワース・ホールの正面。こういうところは建材が砂岩や石灰岩などの赤レンガよりも高価なものが使われているみたい。
なかなか面白いデザインと色のこちらはアラン・ギルバート・ラーニングコモンズ、新しい大学の図書館だそう。車のゲート横の守衛室?もなんかすてき。
この大きな道はこれでもBロード(しかも4ケタ数字、地方だったらギリギリ1台の車が通れる幅でもおかしくない)。きっと多くの学生が使うから整備されたんでしょうね。向こうに見えるのはHoly Name Church、カトリックの礼拝堂らしい。
あちらの立派な建物はSchool of Arts, Languages and Culturesだそうです。
Old Quadlangle(中庭)の周りには趣ある建物が集まっています。
ジョン・オーウェンス棟ってかいてあります。綿商人で博愛主義者だったジョン・オーウェンス(1790–1846)はオーウェン・カレッジの創始者。オーウェンカレッジはマンチェスター大学の前駆大学のひとつです。(リンクはマンチェスター大学のウェブサイト内の、ヘリテージヒーローの中にある彼の説明です)
ベイヤー棟。紅葉した蔦が美しいです。
マンチェスターで発掘された20トン以上ある巨岩、発掘の様子はマンチェスターミュージアム内地質学コーナーに展示されているとのこと。古代の溶岩(安山岩)からなるこのボルダー(巨岩)は大氷河期時代に湖水地方のボローデールから氷河に乗って運ばれてきたと考えられているらしいです。(というようなことが書かれている)
ウィットワース・ホールの裏手ですが、ガウンをきたひとやきちんとした格好の親御さん年齢の方達が沢山いました。こんな時期(10月半ば)に卒業式????
見えるかなぁ、式典に参加されるのであろう学生さんやご家族なんかが沢山。
再び新しい大学の図書館。デザインが面白い(でも飛び出たところはなんのため?とか思っちゃう私はアートの才能ないんだろうな)。
こちらが昔からのメイン図書館。学生しか入れないです。でも2023年9月に雨漏りがみつかって、一部は学生さんも入れなくなってたみたい。(しかもこのエリア、そのころの大雨で水浸しになったらしいし)
その建物も素晴らしいとして有名なジョン・ライランズ図書館はここではなくて旧市街にあります。一応マンチェスター大学傘下なんだって。こんなところ↓(お金持ちはやることが違うわ)
スティーブン・ジョセフ・スタジオ。かつてはドイツ系プロテスタント教会だったようです。街の開発で移されたよう。
マンチェスター大の建築物、なんかいろいろ面白い。誰のデザインだろう。
えーと、こんなアートが全盛だった時代ありますよね。正方形とか長方形とかを多用してたの、誰の作品だっけ・・・
こんなところに工場??と思う変な建物。あれは「コンタクト劇場」という劇場で、実は「夏涼しく冬は暖かい」という構造をしているんだそう。エコ・フレンドリーという言葉が生まれる前に建築家アラン・ショートのデザインは環境に気を配った設計として有名らしい↓。(英語だけれどわかりやすいと思います)90年代にここに着目してちゃんと完成させてたって、結構すごくない?(社会の認識が薄い時代に銀行とかからよく融資でたな、という意味で…)


知らなかったらただの「ホーンテッドマンション」、アメリカによくあるオバケ屋敷だよね。
ホーリーネーム教会。
図書館の入り口かな?
ほんと、真っ赤・・・(この辺りはすでに病院関連の建物なので、多分これもそのひとつ)
一本道を奥に来ました。病院群のあたりです。NHSって・・・ナショナル・ヘルス・サービス?(違うよなぁ・・・)ちなみにあれは駐車場ビル。変な形の渡り廊下は向こう側にある病院に続いています。
さて、もうすこし南に向かいます。こちらは赤レンガの色を上手く使ってデザインされた建物。病院の一部らしいです。(病院ってお金あるなぁ、と変なところで納得)
こちらは道の反対側にあるウィットワース美術館。この(向かって)左側にウィットワースパークが広がります。でもそこを歩くほどの時間はなさそうなのでここまでにしました。
ウィットワース・パーク。土曜だからでしょうか、散歩したり絵を描いたりしているひとたちがちらほらと。
ホント、どこもかしこも赤レンガの建物が目立ちます。
こんなモダンでシンプルな建物も。(新しい大学図書館みたいな凸凹ある建物をみたあとでは これでは面白みがないじゃないか、といわれそうなのも分かる気がする・・・)
こちらは小児病院。子供が少しでも中に入るのを躊躇わないような目的なのか、色とデザインが明るい感じです。
こっちが大学病院とER入り口付近、かな。子供病院よりシンプルな建物(まぁ建設費が大きく変わるもんね)。
病院の周りも検査機関とか研究機関とかがぎっしり。そして「赤い」よねぇ。
この赤い「網」は一体なに???
・・・とおもったけれど、となりの赤レンガとの一体感を目指しているんでしょうか。(あとは日除け?)
さっき見た、駐車場ビルと変な形の(笑)渡り廊下。廊下ホールの内側からは外が見えるのかな。
マンチェスターミュージアムのあたりまで戻ってきました。大学構内は土曜だと全然人がいませんね。写真をとって歩くのにはちょうどよかったけれど。。。。

2時間ほど歩いてホテルに戻りました。少し休んでチェックアウトします。

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