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【ご報告】ヤフー株式会社を退職して、フリーランスになります

こんにちは。市原えつこと申します。
2011年に新卒入社してからまる5年お世話になった、ヤフー株式会社をこの春で退職することにしました。
対外的にあまり所属を開示していなかったので、作品や個人の活動から私を知ってくださった方は「え、お前会社員だったの?」と思われる方もいるかもしれませんが、普通に正社員としてフルタイム出勤しながら、仕事が終わったあとの空き時間を使って個人活動しておりました。
4/5が最終出社となります。縁起かついで大安にしました。この記事の公開日も大安です。

ちなみに会社や仕事に不満があって辞めるわけではなくて、
恵まれすぎているほど良い環境でした(だからこそ気付けば5年間さらっと過ぎていたともいえる)。
在職中の本業はWebサービスやスマホアプリのUI/UXデザイナーでした。機密情報保持の都合であまり詳しくは言えないですが、グルメ/ローカルサービスの大型リニューアルをしたり、広告商材を企画制作&改善したり、複数の新規スマホアプリの立ち上げに携わらせていただいたりしました。現在「デジタルシャーマン・プロジェクト」という作品などでバリバリ使っているPepperも、もともとは会社の仕事としてPepperアプリ設計に携わったのがきっかけで触り始めたものです。
他にもクリエイティブアワードやハッカソンの運営に関わったり、海外のデザインカンファレンスやIoTの国際学会に出張させてもらえたのも良い思い出でした。

ヤフーは個人活動についても理解がある会社で、事前に副業申請をすれば本業に支障のない範囲でやる分にはOKだったので
はじめは趣味の範囲内で週末作家のようなものをしていました。(念のため言っておきますが、会社の仕事とはほぼ無関係です)
が、卒業制作だった「セクハラ・インターフェース」が何かの拍子に突然バズったのを皮切りに、あれよあれよという間に勢いがついて個人宛のオファーが来るようになり、平日夜と週末の空き時間、あと有給を駆使して4年間なんとか会社の仕事と両立してきたものの
体力と時間的に、いつかはどちらかに絞らねばなるまい・・・と思っていたところに決断を迫られるような出来事がおこり(色々スピっててヤバい話なので、何かの機会に書きたい)、「年齢的にも27歳、今が無茶なことに挑戦できる最後のチャンスかも」と覚悟をきめ、退職&独立に至ります。
メディア芸術祭
で審査委員会推薦作品に選出していただいたり、文化庁の「メディア芸術クリエーター育成支援事業」に企画を採択いただいて全力で新作を作り始めたあたりから「今やってる活動を会社員の趣味で終わらせたくない、腹くくって本気でやりたい」という気持ちが強くなってきた、というのもあります。

尊敬するメディアアーティストの八谷和彦さんから
作家には何歳からでもなれるけど、新卒入社できるのはこの国だと一度きりだよ
という言葉を大学卒業前に頂いて、2足のわらじの両立で悩んだ時はずっとそれが心の支えになっていたのですが、新卒として5年間の企業勤務を経験して、本当に良い経験を積ませてもらえたなと感じます。
テクノロジーやものづくりを愛し、「ITで社会を良くしよう」という思いの強い人たちと一緒に働けて、不束者ながら学ぶことの多い5年間でした。職場の同僚や上司たちも良い人ばかりだったので、離れるのが寂しいです。。(今後ともよろしくお願いします!)
私は文系大学卒なのですが、「考えるだけじゃなくって、手を動かして作れる人になりたい!」という思いで、美大卒じゃないのにデザイナーという職業を経験させてもらえて、開発現場の悲喜こもごも、サービス運営、大企業の組織体系を体験できたのは得難い経験でした。

今後のこと

これからどうするのか、ですが。
これまでは、作家活動:フリーランス仕事:会社の仕事を 2:1:7ぐらいの割合で時間を割いていたのを
一番大きかった「会社の仕事:7」をなくして、作家活動とフリーランス仕事を 4:6ぐらいの比率でやっていこうと思ってます。
作家活動とフリーランス仕事の双方が相乗効果になるように活動を設計するべく、試行錯誤中です。

ということで、いろんなタイプの仕事をしてみたいので、ぜひ一緒にお仕事しましょう!!!(重要なので太字!!)
会社員時代の本職はデザイナーでしたが、個人の案件や制作においては「開発以外のことはだいたいやる」という立ち回りで動いてます。職能的には企画・ディレクション、記事執筆や寄稿などの文字媒体、出演・司会・講演・トークなどの舞台・メディア仕事、WebやアプリのUIデザイン、新しい技術プラットフォームにおけるコンテンツ演出、イベント企画運営、広報などなど幅広くやります。特に長期休暇はとらず、退社翌日の4/6から段階的に働き始める予定です。生活せねばならん&作品の制作費もがっぽり稼ぎたいので、これまでよりフィーは重視して案件選定させていただくかもしれません(すみません・・・!)

いま頂いているのは不思議と、連載・執筆、出演や講演の仕事が多いです。最近だとリクルートライフスタイルさんのメディア「LifeShift」で出演&記事執筆をしたり、よくお世話になっている日本テレビSENSORSさんで連載をさせていただいたりしてます。

まだ詳しく言えないですが、商業施設やオフィスビルへのテクノロジー導入、IoT化・スマートシティ化、コミュニティ運営のアドバイザーやプランニング、コンテンツ開発のお仕事も入ってきました。

こういう基礎技術や研究があるけど、どういう風に活用して世間に広めればいいか分からないんだけど・・・とか、なんか面白いテクノロジーを導入してみたいんだけど、何ができるかわからなくて・・・みたいなふわっとしたケースほど大好物です。企画や発明が大好きで、まだ人類が見たことがないものがつくりたいので、先行事例がなくて暗中模索しなきゃいけない場面ほど燃えます。3D技術、ロボティクス、VR、IoT、宇宙関連などなど、これから盛り上がるテクノロジーを私たちの生活に導入する役目をやっていきたいなと思ってます。誰もやったことのないこと、産業化されていないことに先陣きって飛び込みたいです。そういったお仕事であってもそうでなくても、お気軽にご相談ください!

執筆業は、自身がテクノロジーを利用した作品を作っている&ITの開発現場に数年いたので、テック寄りの内容を噛み砕いて一般の方にお伝えするタイプの記事が得意です(私は開発者ではないですが)。私もアーティストなので、作家さんの意向を組みながらの深く突っ込んだ取材などもできます。もともと早大の文化構想学部(表象・メディア論系)出身で、社会学、表象文化論、現代思想、文化人類学など幅広くかじっていたのでアカデミックな切り口の記事も割とイケます(文章だとネタ系/バズ系よりもリサーチ・考察系の方が得意かも)。
メディアアート、テクノロジー全般(人工知能、IoT、VR、SR、ロボティクス、触覚技術、宇宙研究など)、デザイン関連(UX設計、スペキュラティブ・デザイン)、メディア論、文化人類学、ジェンダー論、現代魔術などの分野に特にアンテナはってます。

良い職場環境と冒険したい気持ちとのはざまで2年ぐらい独立しようか悶々と迷っていたこともあり、もう、、ガソリン満タンでエンジンをブルンブルン吹かしてるみたいな状態です。闘牛状態です。悠々自適のスローライフとかじゃなくて、めっちゃ働きたいです今は。あぶらのってます。

あと、作業場・オフィスどうしよう問題が立ち上がっているので、「うち空いてるよ!」という方もご相談させていただけると嬉しいです。机ひとつ分あれば足りると思います(加えて作業スペースとか3Dプリンタとかのデジタルファブリケーション設備があったりすると大喜びですが)(むしろそういう環境の導入がしたいんであればお手伝いします!)。渋谷新宿周辺あたりだと出ていきやすいです。

これまでテレビ出演時対応も含め、広報対応を自分ひとりでさばいてきたので(面白かったけど大変だった)、メディア対応をお手伝いいただける方および組織も緩募してます。

お問い合わせはこちらまで: mojarin@gmail.com

個人サイト(Tumblr)はこちらです、ご参考までにどうぞ。→市原えつこ
略歴はこちらです。

★SNSからのご連絡でも大丈夫です
Facebook→ https://www.facebook.com/kaori.ichihara.773

作家業の方もがんばります。これまで会社員の仕事をしていた都合、基本的に「東京周辺・週末限定で」という制約のもと作家活動していたので、滞在系のレジデンスプログラムとか海外のフェスティバル出展とかは諦めていたのですが、これからはどんどん応募/出展したいと思うので、その手の情報も募集してます!コンペティションの情報も。会社員の仕事の片手間でやってた状態よりは使える時間も恐らく増えるので、作品のクオリティや深度を一段も二段も上げていきたいです。がんばります!!

ということで、社会との関わり方が少し変わっていきますが
今後ともよろしくお願いいたします!
これまでお世話になったみなさま、いつもお世話になっているみなさまに、あらためて感謝を。

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