不登校児との向き合い方④|放課後の学校に行ってみる

定年まで8961日。
ぅ~長い。

この忌々しい8961日を、
努力して減らす活動をしている。

◎活動成果
配当金計3.3万円 -4日分ゲット。
ボーナス計15万円 -18日分ゲット。
出張手当計1.1万円 -1日分ゲット。


我が子は、元不登校児だ。
子供は、二人いて、
二人共約1年間不登校で過ごした。


この不登校になった期間というのは、
何が正解で、
子供達にしてあげられることは何か。
何をすることが
子供達に取って良いことなのか、

どこに向かうかも分からず、
もがき苦しんだ。

妻も鬱になるまで悩んだが、
なんとか乗り越え、
今は落ち着きを取り戻しつつある。

先が見えないというのは、
本当に心身ともに疲れ果てる。

もし、
今同じような境遇で
苦しんでいる方達に少しでも
励みになればと思い、

私の経験と今を書いていこうと思う。


不登校になると
家にいる時間が長くなる。

外に出るにも、
子供が、
出たくないといえば、
家に留まることもある。

自由がなく、
窮屈な生活に息が詰まる。

散歩行くにも、
学校の子と会いたくないから、
時間帯やルートは選ぶ必要がある。

子供も学校に行けない
後ろめたさなものはあるのだ。

でも時には、
学校の外から、
見に行くこともある。

学校に興味がないわけではない。
行けないだけなのだ。

調子がいいときは、
一人でお出かけしてきてもいいよと
言ってくれることもある。

子供は親のことを
気遣ってくれているのだ。

ただ、自信がないのだと思う。
自分が変わることに、
自分ができないのではないかと
不安に打ち勝てないだけなのだと思う。

3ヶ月会社を休んで、
生活を共にしたから、
色々なことを見ることができた。

この子の一歩を支えてあげること、
それが今の自分にできること。

むしろそれぐらいしか
できなかったな。

でもそれで良かったのかなと
今振り返れば思う時がある。

最終的には、
子ども自身で克服したんだから、
一番すごいのはうちの子だ。

根は変わらないのかもしれないけど、
この子にとって、
不登校を克服した経験は、
とてつもなく大きい財産だと思う。

自分自身に打ち勝ったのだから。
この人生で、
この頑張りに比べれば、
へっちゃらだっていう
自信になってくれてたら
私達にとって
こんなに嬉しいことはないからね。


前書きが長くなったけど、
子供が、学校に行けるようになった
きっかけの1つだと考えている

生徒が帰ってしまった後の
夕方の学校に行ってみた話について
書いてみる。


海外赴任から帰ってきて、
散歩してるときに、

ふと妻が、
久しぶりに幼稚園に行ってみようか

と。

そしたら元々担任だった先生がいて、
海外行けたなんて
すごい経験じゃん。
なんか言葉喋れるようになった?

どんな感じなの?

色々と聞いてくれて、
色々と褒めてくれた。

上の子も
下の子も
嬉しそうに笑顔で
話ししてた。

すごく久々に、
子供たちが、
家族以外と
楽しそうに
話しているのを
見た気がした。

そして、
幼稚園の先生が、
褒めてくれたことが、
とても誇らしそうな、

そんな子どもの顔を
久しく見ていなかった事に
そのときに気づいた。

今、足りてないのは、
自信だ。

今なら何か行けそうな気がする。
その時思った。

小学校も行ってみようよ。
皆もいないし、
先生に会いに行こう。

上の子は、
悩みながらも頷いてくれた。


学校が近づくにつれ、
泣きそうにはなってるが、
もう勢いで行くしかない

焦らず、
なだめながら、
何か皆いないと
学校って静かだね〜
とか言いながら、

学校の職員室に
出向いたら、
会議中だったけど、
担任の先生が
抜けてきてくれた。

海外行く前の一ヶ月ほど、
既に不登校だったこともあり、
先生は嬉しそうに、
色々聞いてくれた。

海外での不登校だった状況を
正直に伝え

子どもは
大人数の教室に入るのが、
怖いみたいで、

誰もいなかったら
入れるかなって思って
連れてきましたって
言ったら、

自分の教室も含めて、
誰もいない
図工室やら音楽室にも
入れてくれた。

まだ転校前の机は
残っていて、
皆寂しがってた
話だったり、

上の子がいなくなって
さみしいって言いながら、
机に抱きついてる
男の子の話も
聞かせてもらったりして、

上の子は、
笑って話を聞いてた。

普段だったら
怒られるけど、
廊下を2人で走ったりしてた。
楽しそう。


会議が終わった
校長先生や教頭先生も
来てくれて、

よく頑張って学校に来てくれたね!
また来れるときに
遊びに来ていいからねって

怖かったら放課後校長室に
遊びに来てくれても
いいよって
話しかけてくれた。


そこで、
不登校になっていること、
教室に入るのが怖いこと、
でも学校には興味があること、
図工が好きなこと、
体育が好きなこと、

別室で親と一緒に来てみたいこと
給食だけ別室で食べれないか
パソコンで授業の様子だけ
写してもらえないか
好きな授業だけ受けさせてもらえないか

校長先生、教頭先生、
担任の先生は、

子供に向かって、

頑張れるときだけ
来たら良いからね。

お父さんとお母さんと
一緒に学校に来ていいからね。

パソコンもあるし、
友達の様子見てみようか。

好きな授業があったら、
好きな給食があったら、
来てみたら良いよ。

時間も気にしなくていいから、
来たいときに、
来れるときにね。

と、
子供に話しかけてくれた。
私達じゃなくて、
子供に話しかけてくれた。


散歩の帰り道。
皆で、

行ってみてよかったね~
って言いながら帰ったのを覚えてる。

これで行けるように
なったわけじゃない

だけど、
何か家族の中で、
確かな手応えがあったのは
間違いない。


私達家族の中で、
何かが動き出した
瞬間だった。

私はそう思う。

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