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トランスジェンダー医療に関する統計情報・脱トランス編(翻訳) #包括的性教育 #二次性徴抑制療法

更新:2023,12/17



⭕️脱トランスした人の数に関するエビデンスは殆ど無い。

脱トランス者100人を対象とした研究[1]では、脱トランスしたことを臨床医に伝えた回答者は、わずか全体の24%であった。大多数は臨床医に連絡しようとはしなかった。

このことは、何人が脱トランスしたかを確認する方法が無いことを意味するだけではなく、患者の満足度に対するクリニックの評価にも影響を与える可能性がある。

ある論文[2]は、離脱率は13.1%だと主張している。
しかし、この研究は、米国トランスジェンダー調査(U.S. Transgender Survey)のデータに依拠している。したがって、そのような福祉組織と連絡を取らなくなった脱トランス者は除外されている可能性がある。
現在もトランス・コミュニティの一員であると自認している人のみを対象とした、2015年米国トランスジェンダー調査(USTS)は、全米トランスジェンダー平等センター(NCTE)が米国のトランスジェンダー成人の経験を調査するために実施された。
対照的に、リサ・リットマンの調査[1]は、政治的・思想的に多様な回答者を求めている。

最近の懐古的な症例記録報告書[3]の中では、12ヶ月間の業務評価として行われた調査では、参加者の6.9%が脱トランスの定義に当てはまったが、21.7%が研究から離脱している。

一般に、脱トランス者は依然として医療サービスが十分に受けられていない集団であり、彼らの要請を理解するにはさらに多くの研究が必要である[4]。



⭕️脱トランス者を対象としたある調査では、約半数が当初、「目標のジェンダーの者として他者から認識される」ことが、「より良い扱い」につながると考えていた。

100人の脱トランス者を対象とした研究[1]では、女性(female)の50.7%、男性(male)の45.2%が「目標とするジェンダーの者として認識されれば、より良い扱いを受けられると思った」という意見に同調している。



⭕️脱トランス者にを対象としたある調査では、約半数がトランス行為に伴う医学的合併症を心配していた。

100人の脱トランス者を対象とした調査[1]では、49%がトランス行為による医学的合併症の可能性について懸念を抱いていた。

脱トランス者と思い留まった者(そのほとんどが医療トランスを受けた脱トランス者)を対象とした2つ目の調査[2]では、62%が脱トランスの動機として健康上の懸念を挙げており、より高い数値に達した。



⭕️脱トランス者を対象としたある研究によると、そのうちのかなりの割合が「今にして思えば内面化された同性愛嫌悪に苦しんでいた」と考えていることがわかった。

100人の脱トランス者を対象とした研究[1]では、トランスとその後の脱トランスの理由として、同性愛嫌悪や、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルである自分を受け入れることの困難さが、23.0%の対象者によって表明されていた。

脱トランス者と断念者を対象とした別の研究[2]では、52%(そのほとんどが医学的トランスを受けた脱トランス者) が内面化された同性愛嫌悪に対処するための学習の必要性を心理学的に表明していた。



⭕️ある研究では、女性の脱トランス者は異性愛者よりもレズビアンの方が3倍多かった。

脱トランス者100人を対象とした研究[1]では、その大半が女性であり、女性の26.1%がトランス前に同性愛者であったことが明らかになった。

自分を異性愛者だと考えていた女性は、わずか8.7%だった。



⭕️脱トランス者を対象としたある研究では、エロティックな理由でトランスした人は、女性よりも男性の方が3倍多かった。

100人の脱トランス者を対象とした研究[1]では、男性の38.7%が「トランスしたいと思った理由はエロティックなものだった」というコメントを認めている。

女性はその3分の1の、13%だった。



⭕️100 人の脱トランス者を対象とした査読済みの研究では、76%が脱トランスしたことを臨床医に伝えていなかった。

大多数 (55%) は、移行を開始する前に医師またはメンタルヘルス専門家から適切な評価を受けていないと感じている。[1]。

38% は、自分の性別違和(gender dysphoria)の原因はトラウマ、虐待、精神的健康状態などの特定の何かによって引き起こされているもの信じていた。 [1]


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