翻訳:カンザス州「女性の権利章典」
2023年2月28日
カンザス州
2023年本会議 上院法案第180号 保健福祉委員会
2-7
女性の権利章典を設立し、
法令解釈上、生物学的性別の意味を規定する。
男性と女性の個人は、出生前に現れ、年齢や思春期を経験するにつれて増加する、独特で不変の生物学的差異を持っている。
男女の生物学的差異は、女性のみが子供を妊娠し、出産し、母乳で育てることができることを意味する。
男女間の生物学的差異は、平均して、男性が女性よりも大きく、強く、速いことを意味する。
男女間の生物学的差異は、性的暴力を含む特定の形態の暴力に対して、女性個人を男性個人よりも身体的に脆弱にさせる。
女性個人は、歴史的に、教育、スポーツおよび雇用において差別を受けてきた。
男女間の生物学的差異は永続的なものであり、状況によっては、安全を確保し、各々が成功し繁栄するために、社会、教育、運動、その他の空間を別々に設けることが正当化される場合がある。
「性別:sex」、「男性:male」、「女性:female」、「男:man」、「女:woman」の定義に関して、裁判所の判決や政策提言に一貫性がないため、男女別の空間や資源が危険にさらされ、特定の用語を明確にする必要がある。
よって、カンザス州議会は、次のように制定する。
第1項
(a) 州法のいかなる規定にもかかわらず、州法または規則に従って個人の生物学的性別の適用に関して、以下のように適用されるものとする。
(1) 個人の「性別」とは、当該個人の出生時の生物学的性別(男性または女性)をいう。
(2) 「女性」とは、生物学的生殖系が卵子を産むように発達している個体をいい、「男性」とは、生物学的生殖系が女性の卵子を受精させるように発達している個体をいう。
(3)「女」及び「少女」という用語は、人間の女性を指し、「男」及び「少年」という用語は、人間の男性を指す。
(4) 「母」という用語は、女性の性の親を意味し、「父」という用語は、男性の性の親を意味する。
(5) 生物学的性別に関して、「等しい:equal」という用語は、「同一:same」又は「一致:identical」を意味するものではない。
(6) 生物学的性別に関して、それぞれ個別の便宜を図ることは、本質的に不平等なことではない。
(b) 男女を区別する法律や規則や規制は、憲法上の中間的吟味の対象となる。憲法上の中間的精査は、同じような境遇の男女に対する不当な差別を禁ずるが、そのような区別が重要な行政の目的に実質的に関連している場合には、法律による男女の区別を許容する。州法のいかなる規定にもかかわらず、陸上競技、刑務所またはその他の拘置施設、家庭内暴力シェルター、レイプ危機センター、ロッカールーム、トイレ、その他生物学、安全またはプライバシーが関係する領域に関して男女の区別を行い、別々の宿泊施設を設けることは、そうした状況における個人の健康、安全およびプライバシーを保護するという重要な行政の目的と実質的に関連がある。
(c) 差別禁止法を順守するため、あるいは正確な公衆衛生、犯罪、経済、その他のデータを収集する目的で生命統計を収集する場合、
学区、またはその公立学校、および州の機関、部局、事務所、政治小区は、
収集データを構成する各個人を、
出生時の性別、男性または女性のいずれかとして識別しなければならない。
第2項:この法律は、法令集に公示された後、効力を生ずるものとする。
終了
法文全文:PDF
http://kslegislature.org/li/b2023_24/measures/documents/sb180_00_0000.pdf
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