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文系若手研究者が科研費(若手研究)を取るためにすべきこと

こんにちは。

もじまるです。

もともと研究しようと修士とったり、博士行こうか迷いながら教員やったりしていました。

しかし、

研究者としては目が出ず。

職場の労働環境は悪化の一途を辿ってしまいました。。。。

研究する時間も取れないほど学内業務がやって来るし、研究費などというものはいただけるだけでありがたいと思え!!!という程度のもの。

その環境の中、職場から言われるのは、

「研究費は自分で取ってきてね。」

そんな切実な環境の中、2度の若手研究(科研費)落選。。。。

その後、様々な書籍や講習会で科研費取得のノウハウを学習しました。

すると不思議なことに、

2回連続で若手研究(科研費)をいただけました。

研究をそれほどしていないけど、ノウハウとは凄いもんだなと人ごとのように感心していました。

そんな中細々と仕事をしてきましたが、

研究者としてやるのは無理だなと決意。

だって、全く職場環境がよくなるきざしがないのです。

職場を変えればと思われるかもしれませんが、そんな業績もないし、地域縛りもあり動けません。

自分はやめることと決めていますが、まだ頑張る方のために少しでも貢献できればと、自分の小さなノウハウですが公開いたします。

特に、

文系、若手研究者、額面多くない

こちらの方向けの内容です。

あまりに多くの方に公開するのも逆に競争を高めても嫌なので、一部を有料の限定公開とさせていただきます。

少しでもお役に立てれば幸いです。

*注意点* 必ずこのノウハウで科研費を取れることを保証するものではありません。

1 若手研究とは

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現在若手研究は、2つあります。

若手研究は、500万円以下の研究で、

博士の学位取得後8年未満の研究者が一人で行う研究

または、

経過措置として39歳以下の博士の学位を未取得の研究者が1人で行う研究

のどちらかが対象となっています。


科研費獲得競争はこの条件内で行われます。

それでは始めましょう!!!

書き始める前に次のことを意識しましょう!!


2 研究計画書を書く前に

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申請時には、研究計画書を書きますよね。

これでほぼ決まるようです。

そして、この研究計画書には、ある書き方があります。

それは、

2−1 研究計画書は、夢を語ること。

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笑笑

思わず笑ってしまいますよね。

しかし、どうやら本当のようなのです。


書籍や科研費取得の講演を聞いたり、研究計画書の書類を何度も見ました。

共通しているのは、

「夢」「実現するといいな」「あったらいいよね」

でした。

研究ですから新しい知見を発見したり作り出すものですよね。

今、自分が発見していない研究。

または、「できるかわからないけど、できたらいいな」と思える題材や仕組みを提案すると良いようです。

ある方が「科研費は研究計画書というよりも予算請求書」とおっしゃっていました。

予算を手に入れるために、新しいものができるというイメージをお金を出してくれる人(出資者)に提案する必要がありますよね。


2−2 専門以外の人にもわかりやすく伝えること。

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ここが難しいのですが、

科研費は必ずしも提出した計画書が専門ではない先生も見るようです。

つまり、

研究計画書を読んで、お金を出してくれる方が理解できる文章である必要があります。

自分(研究者)では気づきませんが

専門用語ばかり使用した文、

カタカナ語ばかりを多用した文

になりがちですね。


「そんなことを言っても自分の文章が難しすぎるかわからないよ〜」


という方は、是非次のことを行ってください。


⑴知り合いの研究者に見てもらう。

 特に科研費を取った方ならなお良いです。

 私の知らないノウハウも教えてもらえるでしょう。

⑵知人に見てもらう。

 その分野の専門家の人じゃない人が良いです。

 専門分野の人じゃない方が読み、

 ①何をやりたいか、

 ②どのように社会で使用されるか

 がイメージできるなら間違いなくわかりやすい文です。

読んでもらい、わからない単語があれば、専門的すぎるかなと考えてみてください。

他の言葉で変えられそうなら、別の簡単な言葉を使いましょう。

漢字が難しそうならひらがなにするのも1つです。

専門用語で必要でしたら、定義を短い言葉で加えておきましょう。


3 研究計画書を書こう

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それでは実際に描いてみましょう!!

ここにもいくつかノウハウがありますので良いと思ったら試してください。


3−1 研究計画調書をダウンロードしよう

まずは、調書を科研費のサイトから落としましょう。

敵を知らなくてはいけません。

毎年、びみょーに内容が変わるので、以前提出したものが使えなかったこともありました。

今回は、平成31年度版をもとにお伝えしますね。

3−2 研究計画調書の注意点を確認

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科研費は、とても丁寧に記述しなければならないことを教えてくれています。

以下のようにあります。

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この3つを

過不足なくどこに何が書いてあるのかを一目でわかるようにすることが大切です。

また、注意点もあります。

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これは必ず守りましょう!!


これらを守り、わかりやすくするのが次のレイアウトです。

4 研究計画調書のレイアウト

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いよいよ本番です。

このレイアウトで私は2回連続で取れました。

その秘訣をお伝えしますね。


4−1拡張子を変えよう

ワードの形式が古いのがいつも気になりますよね〜

ひとまず、拡張子を新しいものに変えて保存します。

ファイルを開いて、「名前を変えて保存」で拡張子を

「s-21.doc」→「s-21.docx」

に変えて保存しましょう。

これを行うことで新しいワードの機能を使うことができます。


4−2 概要

以前、概要は

「※10行程度で記述してください」

と書いてありました。

これが無くなっています。

ただし、最初の段階では、10行あるので、この程度でいいと思います。


4−2 本文

概要の下に本文があります。

私の提案は、

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書く段を2段にすること

です。

2段にする理由は2つあります。

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2段にするとこうなります。

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この形にしてから科研費が取れました。

それでは、どのようにこのレイアウトを活用するのか

それは、

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読んでくださってありがとうございます。少しでもお役に立てたら幸いです。