keith jarrettコンサートの感想

渋谷はBunkamura オーチャードホールでキースジャレットのコンサートを聞いてきました。

ほんとにすばらしい!ハラショー!難解な曲想のものは苦手なのですがそういったのは2,3曲程度で全体的に美しいメロディとハーモニーを堪能できました。

長めの1曲目を終え拍手が起こり、それが鳴り止む前に2曲目を始め、その後のの3曲目はなんとブルース。I → IV → I の進行で本当にブルース。こういった定型のある曲はキースジャレットのソロコンサートのポリシーに反しないんだろうか?なんとなーくこのあたりで「あまり集中できてないのかな?」と気になったりしました。

でもそこから後は絶好調で、特に二部の最後の曲は絶品でした。複数声部が調和して絡み合って、部分転調も綺麗で、これは本当に即興なんだろうか?にわかに信じられない。今回のライブは録音していたのでそのうち発売されるかもしれません。せめて二部ラストの曲だけでも、リリースされてほしい。「2014年4月30日の東京公演、二部最後の曲」ね。ここに記録しておこう。

その後アンコールを3回?4回?もやってくれてお腹いっぱいでした。行ってよかった...。

ただ残念なのは曲が終わってまだ最後の音が残っているのに拍手をする人がいたこと。マナーとかじゃなくて音に浸ってるところを醒めさせられるのでキツい...。

それとアンコールやってくれるのはもちろん嬉しいしありがたいんですが客の方も要求し過ぎだよ...。「まだ満足してないぞー!」と主張してるようでなんだかなあ、と思う。会場の明かりが点くまで諦めない聴衆の姿勢はどうなんでしょう。2回もアンコールやってくれた時点で僕は満足してしまって、その後は演奏してくれたのはすごく嬉しかったけどなんだか申し訳ない気分もありました。胃袋の大きさは人それぞれですがシャッターが下ろされるまで店に居座るのはどうなんでしょう。まあでもこれは難しい問題かもしれんね。中途半端な歓声が残ってもアレですしね。

とグデグデ書いたものの当のキースは曲間で起こる観客の咳払いを煽るなどおどけてみせたり終止ご機嫌な様子でした。前述のようにブルースを弾いたりもして、キースのライブにしては珍しく全体的にラフな空気だったように思います。それでも演奏で〆るところはしっかり〆て、とても幸せな夜でした。

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