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AI生成画像で、冬虫夏草を考えてみる。

初めに断っておくけど、バイオ物が駄目な人は見ない方が良い。
 今は改修工事をしていて休館中なのだけど、千葉の稲毛海浜公園にある、花の美術館の図書室で原色冬虫夏草図鑑を見たことがある。国内の様々な種類の冬虫夏草を精巧なイラストで紹介している。
 この本は稀覯本と言ってもいい。今は3万円以上で取引されている。もとは一万円ちょっとだったと思った。だんだん値上がりしている。たぶん、そのうち手に入らなくなる。
 とにかく、細かく色鮮やかなイラストで、冬虫夏草が描かれているのだけど、まぁ、グロテスクでシュール!

気持ちの悪さというところでは、いい線いっているけど、造形は単純だ。

言ってみれば、バイ菌と昆虫がタイアップしている様なものだから、凄いものがある。

その異様な造形は、人の想像力を超えているし、AIの生成能力も遠く及ばない。でも雰囲気はでているかな。

これに近いものはあった。

寄生生物は、ほとんど宿主が決まっていて、複数の種類の宿主に寄生する事はあまり無い。すると、理屈的には、昆虫の種類と同じだけの種類の冬虫夏草があることになる。クラクラしてきそうだ。

冬虫夏草図鑑を見ると、もう絶対に冬虫夏草入りの漢方ドリンクなど、飲むまいと思うことは間違いないよ。
 

図鑑でも見たものほど造形に工夫が無いけど、実写風になると、また格別なグロさがある。

図鑑を見ながら思った。本当に冬虫夏草は薬効があるのだろうか?あまりにも人間とは関係の無い生命体だ。虫に生えた黴なのだから。成分の90%以上は水らしい。
有効成分もあるけど、それらは普通の食材からだって摂取出来るものが多い。

ほんとは冬虫夏草にキノコ型は少ない。では、どんな形が多いかと言うと、1つの単語では形容不可能

いちおう、抗癌作用は確認されているらしいけど、抗癌作用のある食材なら、身近にたくさんあるじゃないですか。カレーライスだってそうだし。

うっ!なめこが、食えなくなる。

AIチャットでも聞いてみたけど、あまり情報がないらしく、同じ事を繰り返すだけだった。
 アメリカの保険会社には、漢方を使う治療には、金を払わないと契約者に通告したところがある。支払った金に見合うだけの治療効果が認められないという理由からだ。
 彼らはシビアだからね、二重盲検法とかで容赦なく調べたに違いない。

ただ、漢方による治療に全く効果が無いと言う訳ではなく、同じ料金を払うなら、西洋の科学的治療法の方が高い成果がある。という話だと思う。
 アメリカで漢方の治療を受けてる人は、そんなに沢山いるとは思えないし、アメリカの漢方医って、なんだか胡散臭い感じもするので、この保険会社の調査も、どれだけ正確なものかは疑問の余地がありそう。

頭からチューブワームが生えてる。これがウネウネと動いていたら、と思うと…


子どもの頃、桜の木で大きな芋虫を見つけた。でも、その芋虫は近寄ってもピクリとも動かない。指で触れてみたら、とても硬かった。興味を覚えて、捕まえてみた。全然抵抗もしない。死んでいる様だった。
 鉛筆を削るために持っていたナイフで、切断してみると、躰の中は乾いた白い繊維状のものがぎっしりと詰まっているだけで、それ以外は何も入っていなかった。

生きている人間の身体からキノコが生える事はあるのだろうか?なんか昔の日本の映画にあったな。肺の中にキノコの菌糸が蔓延る事はあるらしい。確か、割と有名な女性アナウンサーが、この病気に罹っている。

菌類は化石に成りづらいから、その進化の歴史はよく分からないと思うけど、大量絶滅の時代に増えている形跡があるらしい。SF小説で読んだ話だから真偽は不明だけど。


もうこの段階では、昆虫は生きてはいない。

少し話がズレるのだけど、戦場で大きな怪我をした時、当然すぐには治療を受けることが出来無い場合が多い。すると傷口に蛆虫が湧いてくるのだけど、これはそのままにしておいた方が良いのだそうだ。蛆虫は傷んだ組織だけを食べるので、下手に治療するよりも治り方が綺麗になる。
 医療用に繁殖させた蛆虫を使った治療方法もあるくらいだ。

これも、冬虫夏草図鑑によく似たものが記載されていた。

僕は原色冬虫夏草図鑑をみて、冬虫夏草は人間とはあまりにも隔たりのある生命体だと確信したので、これを使った治療にもドリンクにも高い金を払うつもりは無いけど、これはあくまで個人的な直感。メディアには漢方の広告が多くて、大きなスポンサーになっているから、批判的な記事が出ることは無いのだろうと思う。
 漢方の治療には科学的根拠の乏しいものが多いとは思うけど、非常に長い間廃れることもなく多く人が使い続けてきてるという事実も無視出来ないとは考えている。



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