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日本の季節七十二候にそってお届けする星占い《こよみ星よみ》2/4〜2/8の星占い

★只今の季節・東風解凍(はるかぜこおりをとく)

梅が咲き始めました。

二十四節気は立春です。この立春をもって1年のサイクルが始まります。

また、七十二候は東風解凍(はるかぜこおりをとく)です。中国の五行では「春」と「東」は同じカテゴリーに属する言葉です。「東」は方角ではなく、春を指します。暖かい風が、凍てついた池や沢を融かし、春の到来を告げます。

PHOTO:筑波実験植物園にて撮影

中国、日本の二十四節気・七十二候では、2月4日の立春が1年の始まりです。八十八夜や節分など、日本の行事は立春から数えてその日が決まっていますので、日本人にとって、とても大切な日です。

一方、西洋占星術などでは3月20日頃の春分の日を1年の始めとしています。この違いは、文化的な考え方の違いが反映されています。

中国や日本では、まだ寒いこの時期を春の始まりとしています。地面の下の生き物たちや水の動きなど、季節を予感させるものや暮らしの中で感じるものを大切に考えています。これに対し、西洋では実際を重んじる傾向があります。ですから、実際に温かくなり、草花が芽生えてくる3月20日の春分の日を1年の始まりとしているのです

★星よみ(2/4~2/8)

月は満月から新月に向かい、欠けていく途上にあります。先日の月食の際に、獅子座のドラゴンヘッド(太陽と月の軌道の交点、魂のカルマを表すポイント)から受け取った「自己表現をせよ」というビジョンを、水瓶座の太陽に運んでいく格好です。

2/8には蠍(さそり)座にて半月、下弦の月となります。占星術的には、水瓶座(♒)にある太陽とはスクエア(90度)の位置関係になり、葛藤の配置です。また、獅子座(♌)のドラゴンヘッドともスクエアです。

獅子座は「個としての自己表現」を意味するサインですが、蠍座は、自身の個を一旦殺して、相手(もしくは組織・社会など)と一体化して、全として再生することを象徴するサインです。水瓶座はまた、そこから一歩抜きんでて、社会の横のつながりの中での自己表現をしていきます。

獅子座(♌)と水瓶座(♒)は真反対に位置するサインですが、「自己表現」という、個が抜きん出る点で、同じテーマを扱っています。

違いは、自己表現が完全に個の中で完結したもの(獅子座)であるか、社会のネットワークの中でそれをやるか(水瓶座)、というところです。いずれにしても、集団の中への埋没、一体化を示唆する蠍座とは、性質の違いから、葛藤が生まれます。

ただ、獅子座の「完全な個としての自己表現」を社会に昇華していく、つまり水瓶座の方向に向かっていくためには、蠍座の試練(個の終焉、全の一部としての目覚め)が不可欠となります。完全に個性が消えるわけではなく、同じ材料を使って、再構築させるのです。そして、社会と一体化したところから離脱し、再び個を主張していきます。

個の終焉、社会性の獲得というのは、ある意味、子供から大人になることでもあります。子供の視点からすればそれはつまらぬことと映りかねませんが、「社会の中での役割を獲得する」というのは、人間の自然な欲求であり、幸せ感にもつながるものです。それを実現するのが水瓶座の世界観です。

現在、水瓶座には目的意識を表す「太陽」、コミュニケーションを表す「水星」、楽しみを表す「金星」があり、小天体も合わせると、4つの天体が水瓶座にあることになります。自分の良いと思っているもの、自分なりの自己表現を他者に分かち合い、新しい枠組の夢を見る、ということが大事になってきます。

新しいものを他者に提供することで、既存の社会の枠組みを少しずつ変え、より良い社会をみんなで作ってほしい。天空の星々からは、そんなメッセージを感じることが出来ます。

もともと12月後半あたりから、社会性を意味するサインが強調される星配置が続き、「社会の中、ライフワークの中で自分を表現する」という趣旨のことを繰り返し申し上げていましたが、今回の星よみでも、その流れが続いていますね。

★まとめ

獅子座の満月(月食)で「自分のやりたいことをしよう!」と思い立ち、「自分なりの自己表現」を考えてきたところでしたが、一旦、「しかし自分のやることは他者に需要があるんだろうか?」という葛藤が生まれてくるかもしれません。

でもそこからが本番です。葛藤は、「人の役に立ちたい」という気持ちの裏返し。自分の表現を、より洗練されたものにしていくチャンスです。

たとえ一見需要のないことでも、自分が素晴らしいと思うこと、自己表現には、社会の皆が自覚していない潜在的なニーズがあります。その魅力を伝え、ニーズを地道に掘り起こしていきましょう。自分の中の葛藤や弱気に負けないこと、自分の感性を信じることが非常に大切です。

二十四節気は立春、新しい年の幕開けです。新しい花を社会に咲かせられるよう、他者の存在を見据えながら、自分を変容させていきましょう。

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次回の発刊は2月8日の予定です。2/9~2/13までの暮らし予報をお届けします。お楽しみに!

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