実家に顔を出すということ

お盆でした。

実家ではお盆に向けて仏壇を掃除し、たくさんの果物を買って、おほずきやお盆飾りと一緒にきれいに並べます。
実家ではお盆用に手作りした丸パイプのフレームがあり、それを組み立て、提灯のようなほおずきを巻きつけます。
もちろん本物の大きな提灯も脇に飾ります。

そこまできてようやく、ご先祖様をお墓へ迎えに行き、夏の炎天下の中熱々になった墓石がつややかになるまで整えたら、提灯に火を灯し、車に乗って自宅へ帰り、オガラに火を灯したあとようやく仏壇へお迎えします。

この習慣はいつも通りのもの。
もちろんおじいちゃん1人でなんて大変だから、家族で分担して買い物をしたり飾り付けをしたりします。

高校生くらいから周りにそこまでやってる人が全然いないことに気がつきました。夫になる人も全然そんなこと知りません。

わたしは月に一度実家に帰ります。
実家では平日にやりきれなかった持ち帰り業務をこもってすることもできるけど、そんなのは実家にいなくてもできること。じいちゃんとのど自慢を見ながらうたた寝したり、クロスワードパズルをしたり、衣替えを手伝ってあげたりするのです。

大切な人へは自分から何ができるか考えるべきだとわたしは思うし、自然とそういう行動ができると思います。
得手不得手はあるので、できないことがあれば分担をすればいいと思います。その時に頼ったり一緒に考えてくれるのが家族だと思います

でもそんな家族で代々やってきたはずなのに、それができない親戚もいます。
同じ屋根の下で過ごしてきて、同じ実母の最後を看取っているのに、心は全然違っているようです。

そりゃあ期待をするなと言われるかもしれないけれど、信じがたい親族の行動へのショックが大きく、脳裏に焼きついてしまいます。

なんでだろうな。

でも兎に角わたしはただただひたすらに毎月必ず実家に帰ります。そしてじいちゃんやみんなの顔を少しでもみて帰ります。それが心の安定にもなります。

もし自分がなくなるとしたら、家族に顔を浮かべてもらえるような人でいたいと思うし、わたしも思い浮かべるだけで幸せな思い出が浮かぶような家族との生活を送りたい。

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