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【読書感想】「ロスト・シンボル」ダン・ブラウン

読了日:2012/9/18

ハーバード大教授ロバートラングドンは、ある朝、恩人であり親友でもあるピーターソロモンから代理講演を依頼される。
しかし、会場に着いたラングドンはそこでピーターの切断された手首と、自分がそこに呼ばれた意味を聞かされる。
CIAも絡み複雑化する事態のなか、ラングドンはピーターを救うべく奔走する。

本作では、秘密結社のなかでも最もメジャーなフリーメイソンがストーリーの中心。

基本的な型は「ダ・ヴィンチコード」と同じ感じだけど、やっぱりすごく面白い。
前も思ったけど、どこからどこまでホントの話なんだろう。

フリーメイソンが持つ秘密の部分は全部フィクションなのかなぁと思うけど、
たとえば国の施設に秘密の地下があるとか、
施設・美術品関連のモロモロとか、
そこらへんは真実なのかなぁ。
本当なら、すごくわくわくする。

今回、ギョッとしたというか、若干ひいてしまったのは、「純粋知性科学」の話。
そこの話がなんだかすごくスターウォーズだった(笑)。
ざっくりいうと、人の思考には質量があって、だからトレーニングすれば思考により物質を動かしたりできるかも?!みたいな。

え、それはフォースでしょ(゚-゚)
っていう戸惑い。。。

まぁストーリーの本質ではないんですが、
『え?!なんで突然そういう方向にいっちゃうの?』
と一瞬ビックリした。

どうやら、これも全部フィクションではないらしく「純粋知性科学」という学術分野はホントにあるらしい。
ホントにそういう研究してんのか?
なにしてるんだろ?
興味ある。

個人・組織問わず、秘密って本当に魅力的。
だけど、トラブルの元凶にもなる。
個人の小さい嘘とか、秘密の不倫とか、浮気も、バレたら本人的にかなりヤバいし、
組織が悪事やらなにやらを中途半端に隠蔽しても、結局バレてさらに世間から袋叩きにあう。

子供が都合悪いと嘘をついてしまうのと同じように、多くの大人も毎日、嘘や秘密を作り続けている。
そして、子供も大人も、大概の嘘や秘密はバレる。

人間は嘘と秘密とその暴露を繰り返しているのに、「自分だけは、自分たちだけは、秘密を守り通すことができる」と何故だか思っちゃうんだから本当におめでたい。
魅力的だけど、秘密なんて持つもんじゃないね。

でもね。
他人事ってのが前提だけど、
秘密の組織とか、国家施設に隠された地下道とか地下の秘密の部屋とか、どうしてこうも、人を(というか私を)ワクワクさせるのだろう。
そういうアトラクション、あったら楽しそう。

あるスイッチを探すと秘密の地下道が壁から表れたり、閉じ込められたり。
完全予約制で、自分たち以外はいない状況にして、ドキドキを煽る・・。
想像するとワクワクしてヨダレがでそう。
そういうアトラクション企画したいわぁ。

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