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[備忘録]<地中海地方の古楽と楽器について>(LFJ2024講演会)

毎年 GW 恒例、東京国際フォーラムで開催されているクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」に行ってきました。
コンサートも楽しいですが、それ以上に楽しみにしているのがチケットの半券で入れる講演会とマスタークラス(500円)。
去年のマスタークラスは「ふんふんなるほど、そんなことを考えて演奏しているんだ」と大変興味深かったものの、一年たった今、「…ハテ、何て言ってたんだっけ?」とスッカリ忘れてしまっている残念な状況…
今年の講演会もとても楽しかったのですが、忘れても思い出せるように、覚書を残します。…自分の記憶力が全く信用ならない…
聞き間違い、覚え間違いがあるかもしれません。

開催情報

『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024』
場所:東京国際フォーラム(東京都千代田区)
開催日:2024.5.3.fri-5.5.sun
入館料:無料〜2900円

内容:クラシック音楽祭
  2024年のテーマ「ORIGINES(オリジン)ーすべてはここからはじまった」


『地中海地方の古楽と楽器について』
場所:ホールB5(2)
開催日:2024.5.3.fri 11:00-12:00(60')
入場料:無料(チケットorチケットの半券が必要)

内容:地中海沿岸の伝統楽器アンサンブル「カンティクム・ノーヴム」による楽器の解説と演奏

「カンティクム・ノーヴム」

1996年結成。キリスト教世界と東洋世界が出会う地中海地方の音楽と、西欧の音楽を自在に融合させる器楽・声楽アンサンブル。主にトルコ、ペルシャ、アラブ、アルメニア、キプロスなどで13~17世紀に発展した音楽文化を探求し、異文化の交差点から生まれた色彩豊かなレパートリーを届けている。

LFJ公式サイト アーティスト紹介より

「カンティクム・ノーヴム」は、それぞれ自分の国のレパートリーと楽器を持って集まったメンバーによるアンサンブル。
ヨーロッパ、中近東、アジア、地中海の楽器が中心。
メンバーのレパートリーを共有し、本来その曲の演奏に入らない楽器も調和させて、みんなで演奏しているとのこと。


感想

1時間かけて、メンバーが楽器の紹介・説明をしてくれて、3曲も演奏してくれて、質疑応答もしてくれて、最後に写真撮ってもいいですよーと言ってくれて、なんなら写真撮ってる時に、ちょこっとお話もしてくれるという、アーティストはじめ関係者の方々に感謝しかないイベント。
知識も度胸もコミュ力もない私は質問もお話もできなかったのですが、参加者の皆さんはお詳しそうな方が多く、いろいろ質問していらっしゃいました。
尺八・箏・三味線をゲストに加えた“Shiruku”というコンサートがあり、聴いてみたかったけれど、日程が合わず残念。
また来日してくれることに期待!


【楽器解説】

パーカッション

中近東、地中海に起源。
本来、焼き物=陶器で作る。

タンバリン:裏にリング
北アフリカ、中東、バルカン半島など。
それぞれ演奏の仕方が異なる。
色々な音楽に対応できる。

パーカッション
プロの演奏するタンバリンはすごかった!
え?!タンバリンて、こんなにいろんな表現ができるの?とビックリ

カーヌーン

ギリシャ紀元。ピタゴラスの発明。
このカーヌーンは81本の弦を持つ。
金属の部分はピアノの白鍵と黒鍵にあたる。
音階に6つの微分音を持つ。
(ここ、理解できていない。半音じゃなくて1/6音てこと?)

カーヌーン

ウード

ペルシャ起源。地中海沿岸、アラブ諸国の楽器。
ヨーロッパに渡り、リュート、ギターに発展。
ピックを使って演奏。

ウード

フルート(カヴァルとネイ)

フルートは様々な国に存在するが、国によって音階が違う。
木製のリコーダーは作曲者のはっきりした音楽に、
竹製のリコーダーは民間伝承音楽によく使う。

カヴァル:ブルガリア、トルコなど?少し斜めに構えて吹く。
    (少し掠れた渋い音)
ネイ:竹製。トルコの典型的なフルート。

フルート(カヴァルとネイ)
…すみません、どれがどれだか、よくわかっていません

ニッケルハルバ

スウェーデンの楽器。
ヴァイオリンやチェロと同じ擦弦楽器。(音色もヴァイオリンに近かった)
4本の弦でメロディーを弾く。
下に12本の共鳴弦がある。直接弾くことはないが、これにより音が広がる。
指板(?)の上にキーがあり、鍵盤を押さえながら弓で演奏する。
共鳴弦を持つ楽器は中東に多く存在する。もしかしたらヴァイキングによって伝わってきたのかもしれない。

ニッケルハルバ

演奏曲

(…ものすごく聞き取れていない…)

  • オスマン帝国時代の音楽
    "サマ"? 古典音楽の1つの形式

  • 「リュグン」?
    トルコ トルバドール 恋の歌
    この曲に楽譜はない。口から口へ、口伝で伝えられてきた。

  • 「アスドレ・ディズクイマト」?
    スペイン マリアを称賛する450ある歌集より


↓2019年LFJより。
 これは箏・尺八・三味線・二胡が参加

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