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GLOBISに通い始めてモヤモヤしている話。

通って、できるようになるなら苦労はない。

ごきげんよう、もくれんです。

この前、久しぶりに会った先輩に「そういえば、もくれんは出世するしかもう道はない、みたいなこと言ってなかったっけ?」と言われて「みんなよく覚えてるな」と思いました。時々「もくれんはかつてこう書いていた」と友人から言われることがあるのだが、びっくりするくらい私本人は覚えていない。「あ~~~、そんなこと言ってましたね、もくれんは!」と、まるで共通の友人が言ってたみたいな受け答えをしている。私のことなのに。

私は努力と根性と覚悟が大嫌いなんだけど、自分がこのままだとマズそうだとしみじみ心の底から痛感したため、GLOBISの講座に通うことにした。出世しなくては〜!という気持ちはそろそろ皆無なのだが、本当にこのままだとまずそうなので。ハッキリ言って、もっと早く取り組むべきだったし、もっと前からその必要性には気づいていたのだが、どうにもこうにも努力したくないし今までのスキル貯金でもなんとかできることもあるので「あああ嫌だ嫌だ嫌だよ~」と逃げに逃げまくっていた。どうにもこうにも逃げ切れなくなるところまで心理的に勝手に自分がやっと追い詰められたので(周りからしたら、もっと早く危機感を持て!という状態であったことであろう。)仕方なく、本当にイヤイヤ申し込んだ。行きたくなさすぎて、講座申し込みの志望動機400文字なのに200文字ちょっとしか書かなかった。ワンチャン落ちてくれないかな、実際に落ちたら困るけど、という気持ちでいたら受かった。まぁそりゃ受かるだろうね、私が講座を受けたほうがGLOBISは儲かるもの。

私は逃げたい選択肢を前にしたら、とにかく一生懸命やらなくていい理由を探す。前職で地方支店への転勤を打診されたときも「そんなのやれるわけねーだろ!」と思っていたので、徹底的に転勤しなくていい理由・転勤が怖い理由を並べ立て、全部反論されてしまったので再度うじゃくじゃ考えて、最終的に転勤の決断をした。これは私の特性なのだが「やるか・やらないか」という選択肢を提示された場合「ものすごい長時間悩みに悩んでゴロゴロはするが、最終的にやる後悔を選ぶ」ということをしてしまう。それ故に、悪い後悔はもしかしたら少ないのかもしれない。一方で、やる選択をしたことで失ったものもあって、生きていて不幸せな気持ちの時期は長かった気がするし、自己肯定感は挑戦するたびに削ぎ落としてきてしまった。挑戦→失敗→四苦八苦→理想には程遠いがマシになる→新たな岐路・選択肢の出現→うじゃくじゃ悩む→挑戦 というエンドレス・ワルツ。挑戦をしたことで自信を得たという感覚はいつだって少ない。「あいつよりマシだな。」という他山の石を見たときに「努力してよかったかもしれない。あのままの私でいたら大変なことになってたな。」と心のなかで憐憫・蔑みという仄暗い感情と一緒に感じる程度である。うーん、性格が悪い!こういう考え方で自分のことも人のこともジャッジメンタルに見てるから不幸せなんだろうな。
周りからは「もくれんはストイックだよね。」と言われることがしばしばあるが、自己認知とのギャップが激しい。全然ストイックではない。平日はMTGがある直前までベッドにいたいし、実際いるし、なるべく仕事はサボりたいのでサボる。〆切ギリギリまでやらないし、何なら納期は飛ばす。全然仕事できる人ではないなと思う。ちょっぴりファシリがうまいだけで、じぇんじぇんストイックではない、と思う。寸暇を惜しんで寝ていたい!!!!基本的に自分との約束も守れないし、他人との約束も破ること多し。こんな感じで生きていて、すみませんという罪悪感を感じつつ先延ばしグセはやめられない。せめて苦手が極端にあるなら、特技も極端に突出していてほしいものだが、全然突出してない。「もくれんの相変わらずの自己肯定感の低さはなんなんですか?」と職場の後輩に言われたが、実際ポンコツだからポンコツはポンコツと思って生きているだけだよ、という気持ち。世の中のみなさんのほうがご百倍素晴らしいしハードな人生を歩んでいるよ。

そんなわけで通い始めたGLOBISも全然血肉になっている感覚はなく、毎日努力しねーと意味ないし先生も修羅場をくぐらないとダメだよって言ってる。が、実際の私ときたら、毎日修羅場どころか目の前のタスクもやりきれずに生きている。毎日コツコツが苦手なので「毎日コツコツじゃないとダメという考えをやめたらえんちゃう!?」と思ってみたりもしたのだが、やっぱりどうにもこうにも毎日コツコツじゃないと身につかない、身につくまで時間がかかるものというのはあるもんで、人生は辛い。

なおGLOBISの授業自体は楽しい。グループディスカッションも楽しいし先生に質問するのも楽しいし、挙手して答えるのも楽しい。人と議論して物事を考えるのは好きだし、やっぱり私の本分は学生なのだな~と思う。残念ながら、学生の時と違って、学んだことを生かさないと意味ねぇのが社会人の辛いところだ。学生時代は今思えば(当時も思ってたけど)、本当に自由だった。学びたいことをチョイスして好きなだけ好きなことを学んでいた。それが役に立つとか立たないとか関係なくて、好き・興味だけを追求して学べるあの頃は天国だったな~と今では思う。卒論も大変だったけど、書くのは楽しかったし。大学1年生時代のレポート社会人になってから読んだら論理飛躍と決めつけがひどすぎて顔から火がでたけど、そんなもんでも許されて良い成績がもらえたんだから、本当に甘くて幸せな時空が用意されていたんだなと思う。

相変わらず枕が長くて恐縮だが、そんな楽しいGLOBISに対して実はモヤモヤしている。かなり、すごく、生理的に、だいぶ。
GLOBISをやりたくなさすぎた私は、申し込み前に「GLOBIS めんどくさい」「GLOBIS 続かない」「グロービス 意味がない」などの検索ワードでGoogleを叩きまくったのだが、本当にその手の記事が出てこなかったので「きっと良いものなんだろう。もしくはGLOBISを良い経験にできた人が多いので、マイノリティなるクレーマーやアンチGLOBISは絶対数が少ないのだな。」と結論づけて申し込んだ。申し込む前に出てきたGLOBISの否定的な意見はせいぜい「毎回の懇親会や勉強会はほぼマストだったので金も時間も追加で飛ぶ。」ということくらいだった。
ところが、実際やり始めてみてかなりいろんなことにモヤモヤし始めている。それは決してGLOBISが悪いわけではなく、私が引っかかっているだけなのだが、やればやるほどモヤモヤが大きくなっている。

端的に言うとGLOBISに通い始めたことで「この世は男社会だし、大して仲良くない人々にあーだこーだつっこまれる懇親会しないといけないし、格差社会だし。」と心に深く傷がついている。

まず、男社会だと思う理由なのだが男性参加者が多い。女性は3分の1いるかいないか。他の曜日だと半々くらいのクラスもあるそうなので、私が登録しているクラスが少ないのかなとも思うが、GLOBIS全体でも男性のがちょっと多いのは多いらしい。(と、説明会できいた。)GLOBISのMBA取得した卒業生のセミナーも2名くらい聞いたのだが、どちらも男性で、卒業生がGLOBISを続けるためにかなり妻に協力してもらったのだなと感じ、暗澹たる気持ちになる。「この人の成長やキャリアの実現の影で家族が犠牲になり、妻はキャリア実現できなかったんじゃないんですか?」とつい考えてしまうのだ。卒業生が2人共「懇親会や勉強会は積極的に行ったほうが良い」というので、聞けば聞くほど「え?ワンオペ時間を増やす選択肢を更にしたの?まぁそれであなたの家族は納得したんでしょうけど、そうですかそうですか。私だったら絶対許しませんけどね。ずるいって思っちゃうな。これって、男のほうが給与水準が高い日本社会だから、女性(妻)がキャリアを諦めてるんだよね。」と思ってしまう。お迎えや育児時短勤務を選ぶのが男性ではなく女性が多いのも、結局女のほうが許される文化がなんとなくあることと、男性が仕事にフルコミットしたほうが家計的にも助かる、そんな社会の男女格差があるからだと考えてしまう。そんなこた~、別にGLOBISに通わなくても知っていたよ。知っていたけど、楽しく懇親会でメシを食う既婚者の男性たちを見ながら、どうしてもモヤモヤしてしまうのだ。既婚女性でも通っている人がいるけど目に入ってくる数が少ないから「男はいいよね。」という気持ちになってしまう!私がそんなこと感じる必要はないのだが。私は別に誰に気兼ねすることもなく通ってるので「既婚男女は大変ですね。私は恵まれとるわ~」と思うくらいでよいのかもしれない。でもどうしてもモヤモヤしてしまう。なんていうかズルいと思っちゃう。

それから授業中は楽しいんだけど、懇親会で話してるとなんとなく居心地が悪い。会社じゃないから仕方ないのだが(仕方ないのかな?)、恋愛や年齢の話がでるので肩身が狭い感じがする。「いくつなの?」と聞かれたり「彼氏はいるんですか?」とか聞かれるのアラフォーで話すのしんどい。若者同士で「彼氏いるの?そんなに長く付き合ってるの?結婚はしないの?」とか話しているの聞くのも「そんなに人に聞くなよ、無神経だね、お前は。」と思って気持ち悪い。彼氏彼女の話になると、私にも聞かねばならない気持ちになるのか(その感じはわからんでもない!)私にもお鉢が回ってきて聞かれるもんで「いないよ。あんまりそういうの求めてない。」という話をすると、まぁ盛り下がるわけですよ。「幸せならOKです。」みたいなことを若い子に言わせるのしんどい。これってうまい切り抜け方の回答が無いよね。若い人同士で「彼氏いるの?」はたぶん飲み会では普通の会話で、その時に年上の私に対して聞かないのも失礼だから聞くけど、いないって言われるとふーん、くらいの反応しかみんなしないから、私が焦る。これどうにかならんのですか。かと言って若い子たちも、年上がいるから恋話をしないなんて窮屈なことは嫌でしょうし、そもそもそこまで気が回らないでしょうし。どうしたらいいんですかね。あと、年齢聞かれたり若い子に姉御、みたいな呼び方されるのもうんざりしている。アニキって会社の先輩を呼ばないのになぜ女は姉さんとか姉御になってしまうのだ。◯◯さんに統一してくれないかな。この気持ちは若い人にはわからんでしょうな。私が若者と張り合いすぎなのかな、よくわからない。よくわからないけど、とにかく楽しくは無い。懇親会に行ったり勉強会に行ったりして台風の目になることが重要らしいけど、こんなにつまんない懇親会ならストレスになるから行きたく無い。授業の話だけしていたい!!

最後に、GLOBISに通うと格差社会だと肌で感じるのでモヤモヤする。こんなことを言うのもなんだが、そもそも通える時点で金銭的余裕がある人たちが集まってる。会社が受講料払ってる人もいるし、クラスの中でも微妙な格差がある。実家が太くて要領が良くて現職でそこそこ金もらってないとわざわざ来ない気がする。偏見がすぎるだろうか。なけなしの金をはたいて自腹切って通ってる身からすると、なんだか格差を感じてしまう。格差があるからなんだって話なのだが、格差を見せつけられる場所に行くのはストレスがかかる。社内とかベンチャーとか同類であるときには気づかない、もしくは意識しない格差をまざまざと感じる。

まだ答えが出ていないが、通ってみて得るものも多い一方で、自分が居心地の良い世界の外に出たことでざらざらした気持ちにもなっている。これはあまり想像していなかったことなので、それを知っただけでも通い始めた意味はあるのだけど、ストレスはストレスだ。モヤモヤしてたまらない。いつかI'm OK & you are OKになれる日がくるのかなー。モヤモヤするぞ!!


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