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私のプリズム

美術館が軒並み開きはじめたので、今までの飢えを満たすが如く美を貪りに行っています。

こんばんは、もくれんです。

1人で行く時もあれば友人を誘うこともあるのですが、友達と行くと1人で行くのと違う発見があって面白いなと思います。

お互いの好きなペースで廻るものの、終わった後に見せ合う写真(写真OKの美術展も増えた)には違う視点を持っていることを知る。

同じものを見ていても違う見方、感じ方をしてるんだなぁって。

それなのに同じように楽しかったと言い、共鳴している不思議。

この前行ったアーツ前橋では、廣瀬智央のアクリル樹脂の作品があった。球体のアクリルを通して台座に光が映り、とても美しかった。

同じ光を受けても発光も反射もしない私と、光を透過したり屈折したりして新しい光を外に映すアクリル樹脂。

感性が違うと同じ光を受けても心に映る風景が違うのに似ている。

私は絵を見て泣いてしまうことがあり、母に「感性が鋭いのねぇ。ちょっと羨ましい。」と言われたことがある。私自身はすぐに深く感じ取る自分で苦労してるから「そうかね?羨ましいかな?」と思う。

でもこの繊細な襞があるから、苔むす木肌や雲たなびく山の背に感動したり美を発見したりしている。目に見えるものすべてをメッセージとして受け取るには、やさしさに包まれる必要もあるけど(ユーミン!)「すべてがメッセージである」という視座に立たないと感謝も感動も生まれてこない。

すぐ泣いたり感情を揺さぶられる私は楽器に喩えたら鳴らすのが簡単なウィンドチャイムだろうか。

今流行りのHSPだとして、生きづらいことこの上ないけど、私のプリズムを通して見える世界は美しいから。

ガラスのハートを割りすぎて乱反射も甚だしいけど、そこから見える美を大事にしようと思う。

いろんな人のモノの見方を知って感性を豊かに広げたい。そしてセーラームーンになりたい。

ムーン・プリズムパワー・メイクアップ!

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