日記

今日は、指に切り傷を作ってしまった。

紙でしゃっとやってしまった。

やっぱり指と紙は相性が悪すぎる。

血もちょっと出てきていたので、カットバンを探す。

ダメ元で探したところ、どこかの引き出しから普通の茶色いカットバンが見つかった。

ダメ元だったのですごい嬉しかった。

さっそく箱から一枚取り出して、封をめくる。

ペロリン

貼ろうとしたところで、あれと思った。

一般的なカットバンにあるべきはずの、中央のガーゼの部分が欠落していたからだ。

要するに、茶色のつんつるてんのカットバンだった。

パッケージのイメージ図を確認してみると、ちゃんとガーゼがついた状態のカットバンが描かれている。

多分カットバン工場でいろいろあって、このつんつるてんカットバンは誕生してしまったのだろう。

どちらにしろ、ガーゼがない。

ガーゼがない以上、これはカットバンではない。

まさに、「茶色いだけのシート」だ、と思った。

私が貼りたかった「カットバン」ではない。

でも捨てるのも忍びないので、

私は「茶色いだけのシート」を切り傷に貼っておくことに。

それにもう血も止まっている。

もう「カットバン」は必要ない!

あらためて、さっきめくりかけたシートを

ペロリン

とめくって貼ってあげる。

人差し指の傷口から

「え、いいんすか」

と聞こえた気がした。

さっき、その人差し指を友達のとも子ちゃんに

「『カットバン』だと思ったら『茶色いシート』だったんだよね」

と見せたところ、

「茶色いね〜、キメラみたい」

と返ってきた。

私は、そ、そうかな???と思った。

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