ゼロカロリー理論総論 第二回

※本稿は、サンドウィッチマンの伊達氏により提唱された「ゼロカロリー理論」を筆者が独自に研究した成果をまとめたものである。

○水分還元法とは何か

第2回では、ゼロカロリー理論における重要な手法として、水分還元法を解説する。

これは大前提として、「水は0カロリーである」という一般によく知られた真理を利用したものである。

この手法においては、その食品が水に近似可能であることを示し、水であるならばカロリーは0である、と考えるものである。

すなわち、「○○はほぼ水だからカロリー0」という非常に明快な論法である。

○水分還元法の使用例

以下では、先に紹介した水分還元法を用いて、実際にカロリーが0であることを示していく。

ここでは例として、白米を取り扱う。
白米は日本人の主食であるにもかかわらず、近年のダイエットでは摂食を制限されることもままある。これは由々しき事態であり、状況の打破が求められる。

しかし、実際のところ、白米はほぼ水であり、0カロリーなのである(そのため私はライスおかわり無料を「フリードリンクバー」と呼んでいる)。

白米を炊く時を思い出して欲しい。
米をとぎ、そののちに何を入れるか?

そう、水である。
しかも、白米と同量の水である。

したがって、白米は少なくとも半分は水なのである。

さらに、米を育てる時、日本ではほとんどの場合、水耕栽培で育てられる。すなわち、米は水からできているのである

以上より、白米は水を水で洗い、水を加えて加熱した食品−−いや、より正確には"飲料"−−であることが判明する。

よって、白米は水である。

以上のように、ある食品がほぼ水であることによりカロリーが0であることを示すものが水分還元法である。

○水分還元法により0カロリーとなる食品

水分還元法を用いると、白米のほかに以下の食品がゼロカロリーとなる。

・野菜…明らかにほぼ水である。
・肉類…人間の6割が水でできているように、豚や牛も半分以上が水である。
・麺類…麺を作るときに水を加える。原料となる穀物も、水を使って育てられるため、ほぼ水である。

以上の理論を踏まえると、「カレーは飲み物である」という、一般に冗談として唱えられる言説が真理であったことが判明した。
具材であるにんじん、じゃがいも、玉ねぎ、肉は全て水に近似でき、さらにそこに水を加えて煮るわけであるからして、カレーは色のついた水なのである。

同様の論法で、牛丼、ラーメンといったいわゆるジャンクフードと呼ばれる食品のカロリーもゼロにすることができる。

○水分還元法により0カロリーとならない食品

これまでに水分還元法により、0カロリーとなる食品を見てきた。
それでは、全ての食品が水分に還元できるのだろうか?答えは否である。

例えば油は、液体とはいえ、明らかに水とは異なった性質を示し、そのカロリーが0であるとはいえない。

しかし、恐れる必要はない。油を使った食品のほとんどが0カロリーであることは、次回扱う温度変化とカロリーの関係によって示される。

また、乾燥した粉末や乾物の類いも、乾燥しているという点で水分を失っているからして、水分に還元することはできない。そのため、粉末や乾物を水分を加えることなく口にする際にはカロリーが発生する。水分を加えさせすれば、ほぼ水分となるため問題はないが、そのまま食べる際には注意が必要なのだ。

○本日のまとめ

本日は、水分還元法という手法を紹介した。
水分還元法とは、"水は0カロリーである"というよく知られた真理を用いて、"ある食品が水分に近似可能であることにより水分に還元する手法"である。

この手法は、原料や製法に注目し、その中で水が使用されることから食品を水分に近似可能であることを示すという点において、非常に根本的で汎用性の高い手法であるといえる。

これにより、私は多くの食品のカロリーを0にすることに成功した。この理論の発明は、ゼロカロリー理論において、非常に革新的であるといえるだろう。

次回は、カロリーと温度変化の関係について見ていく。第一回で扱ったアンチカロリー理論、今回扱った水分還元法、次回扱う温度変化論を合わせることによって、この世のほとんど全ての食品を0カロリーにすることが可能となる。

前回の投稿から日が空いてしまったが、これからも定期的に長年に渡る私のゼロカロリー研究についてまとめていこうと考えている。

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