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マームガーデン事業責任者・斎藤睦美から、産後ケアホテルの利用を考えている皆さんへ

こんにちは。
マームガーデンの事業責任者の斎藤睦美(さいとうむつみ)です。

マームガーデンの開業から約1年半が経ち、お陰様で2000組を超えるお客様にご宿泊いただくことができました。この数字が、そして、当館を後にされるママの笑顔が、マームガーデンのような「産後ケアホテル」が求められている証であり、私たちはその期待に応えるため、さらに進化していきたいと、今、気持ちを新たにしております。

そこで今日は、当館をはじめとする産後ケア施設のご利用を考えているママやご家族に、産後ケアについての理解を深め、安心してご利用いただけるよう、私がマームガーデンを起ち上げた経緯について、改めて振り返りたいと思います。

一貫して保育や保育支援に関わってきました

保育園の起ち上げ

私は、大学で保育と幼児教育を学び、社会人になってからは、発達障害の子どもの療育や親子のペアレントトレーニング。
マームガーデンのホールディングスカンパニーである株式会社NSグループに入社して保育園の起ち上げなどを行ってきました。

私が首尾一貫して関わってきた保育や育児が「子ども主体」であるのに対し、産後ケアサービスは「ママ主体」です。
では、なぜ、保育や育児とは似て非なる、産後ケアの普及・発展を使命と感じ、マームガーデンを起ち上げたのか。

違和感を覚えた、日本の産後ケア体制

きっかけは姉たちの出産でした。長女は、出産後、民間の産後ケア施設と、自治体の産後ケア施設を利用しましたが、自治体の産後ケア施設の際は育児方針や滞在の仕方などが合わず、3泊の予定を2泊で切り上げて帰宅しました。次女は、条件に満たないとの理由で、産後ケアサービスの利用自体を断られてしまいました。

家族として初めて産後ケアに触れた私は、日本の産後ケアの体制に違和感を覚えるとともに、その未成熟さに大変ショックを受けました。そして、子ども主体のサービスに比べ、脆弱な親主体のサービスの中でも「産後のママ」に特化した、産後ケア施設を起ち上げたいと強く思いました。

立ち上げたいと思ったのは、幼い頃から父が自分自身で必要と信じるビジネスを立ち起こしてきた姿を見てきたのも理由の一つです。

マームガーデンは「ママの感動」を生む場所

24時間体制のベビールーム

そこで早速、アジアにおける産後ケア先進国の台湾と中国を視察。行政、自治体、病院、民間企業の産後ケア施設を視察し、それぞれの特色を生かした、さまざまな産後ケアの在り方を知ったことで、日本の数少ない産後ケアの枠組みにとらわれない自由な発想で、自らのアイデアを膨らませていきました。

私たちマームガーデンが目指したのは「産後ママの感動」です。リゾートホテルや飲食などグループ会社が持つノウハウを生かしながら、新しく考案したサービスや設備のどれもが、産後のママの感動を喚起するもの。都内から車で約1時間、葉山という立地を選んだのもそのためです。

産後はホルモンバランスが乱れ、どんなにしっかりしているママでも、急に涙があふれて止まらなくなることがあります。そんなママが、目の前に広がる海と、自然と、サンセットに心を預け、癒されている姿を見るたびに、この地を選んで本当によかったと思います。

マームガーデンの多彩な設備&サービス

ホテルから海が一望できる

マームガーデンは都内から車で約1時間。
神奈川県の三浦半島の西部に位置する葉山にある、全47室を有する日本最大級の産後ケアホテルです。

助産師、看護師、保育士が常駐し、24時間いつでも赤ちゃんを預けられるベビールーム。産後の身体を回復するのに欠かせない、栄養バランスが考慮された食事は、葉山の海が一望できるレストランでお召し上がりいただけます。産後の心と身体を癒すためのSPA、岩盤浴、ハーブテント、カラオケも完備。エステはオールハンドで心身ともに深いリラクゼーションが得られると好評です。

また、助産師や保育士による、授乳サポートや沐浴教室なども実施しています。それに何より、館内の至るところにいる専門スタッフが、産後のママのさまざまな不安に寄り添い、全力でサポートいたします。

産後ママお一人お一人が求めるケアを

マームガーデンには、助産師、看護師、保育士などの専門スタッフをはじめ、清掃員、キッチンスタッフなど、さまざまなプロフェッショナルが働いています。

私たちには、接客マニュアルがありません。お客様お一人お一人の求める産後ケアのかたちが違うからです。チェックイン時、「身体の状態」「現在のお気持ち」「滞在中の過ごし方」などのご希望をアンケートでうかがい、各分野のスタッフがお客様の情報を共有。ご希望を超える感動を提供するため、心をひとつにして連携し、ここでしか提供できない、個々のお客様のためだけのサービスを日々追求しています。

産後ケアのスペシャリストであり、ホテルマン。

唯一、スタッフの共通認識としている志しは「私たちはホテルで働いている」ということ。マームガーデンは、病院でも、産院でも、保育園でもなく、産後ケアを目的としたリゾートホテルです。

それぞれ培ってきた専門知識を存分に発揮しながらも、お客様への対応は、細やかに心遣いの行き届くホテルマンのようであるべきだと考えます。来た時よりも、帰って行かれるママの笑顔が輝くよう、目の前のママを最高のパフォーマンスでもてなすホテルマンとして、私たちは最善を尽くします。

お客様の平均滞在日数は2~3週間です。滞在が長くても短くても、「次、また赤ちゃんに恵まれたら戻ってきます」「2人目を産む勇気が出ました」とご自宅に戻って行かれるママの笑顔を見るため。そのために奮起できるスタッフが揃っていることは、事業責任者としての心の支えであり、やりがいでもあります。

日本の産後ケアの現状とこれから

産後ケアの認知度アンケート

2023年2月~3月にかけて当社が実施したアンケートによると、20〜30代の出産経験もしくは出産予定がある女性の「産後ケア」に対する認知度は7割を超えました。しかし、実際の利用率は3割程度に留まっています。年々、認知度も利用率も右肩上がりにはなっていますが、「一般的」というには遠い道のりがあります。

韓国、中国、台湾などのように、産後ケアが妊娠・出産準備の選択肢のひとつとして、欠かせないものになるよう。ママの我慢の上に成り立つお産を少しでもなくせるよう。産後ケアに投資し備えることが当たり前の世の中になるよう。これから先、さまざまな企業とパートナーシップを組みながら、産後ケアの重要性を発信する力を増し、世間への認知や浸透を加速させる一助になりたいと思っています。

ゆっくりママになれる場所

産後ケアの啓蒙のため企業連携を推し進める一方、私が欠かさずにいるのは、週2日、マームガーデンへの出勤です。
ママやご家族、スタッフの様子をうかがうために館内を歩き回っていると、お兄ちゃん、お姉ちゃんになったばかりの、上のお子さんにお会いして、お話しすることも多々あります。今までとは違う、慣れない環境に戸惑っているのはママばかりではありません。ママがゆっくりママになれる時間、そして、ご家族がゆっくり新しい家族を迎え入れるための時間を、どうぞ当館でお過ごしください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。

▼都心から車で1時間 日本最大のリゾート型産後ケアホテル マームガーデン葉山
https://www.mom-garden.jp

▼パセラリゾーツやアンダリゾートなど20業態50ブランドを運営。株式会社NSグループ(株式会社マムズ ホールディングスカンパニー)
https://www.nsgrp.co.jp

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