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銀色夏生「君のそばで会おう」を娘へ

金曜日さん、うちの長女(高1)も反抗期を継続中です。小4から、かれこれ7年毒舌街道まっしぐらです。親の本質を見抜き、矛盾を真っ向から指摘し、常に満たされない気持ちを刃のような言葉でぶつけて来ます。つい最近は、うっせーうっせーうっせーな♪を口ずさみながら通り過ぎましたよ。

「ママは気持ち悪いくらいの陽キャ(陽気なキャラクター)だね」、「どうして知らない人とそんなに喋られるの?そういうところがうざい」等ならまだしも、「死ね」、「邪魔」も時に口から出ます。さすがにその時は厳重注意です。宣誓書を書かせます。たまる一方ですが。

そんな娘は幼い頃から読書が大好きで、学校を選ぶ基準の1つが、充実した図書館、でした。学校でもたくさん借りて、市立図書館でも借りて来ます。勉強する時間を削ってまで読みます。成績は右肩下がり、留年が心配…。

友人関係、親子関係、将来への不安等、自分も悩んで苦しかった10代に夢中になった銀色夏生さんの詩集。思い出して、久しぶりに書店で購入して読みました。

「君のそばで会おう」  

懐かしい!あの頃、銀色さんのフレーズに感動し、写真に引き込まれて、勇気付けられたなあ。現実逃避できて心地よかったっけ。俯瞰で物事をみつめる視点、圧倒的にかっこ良かったです。こんな考え方ができるオトナになりたいと憧れた作者さんです。

もしかしたら娘も気に入るかな、と渡してみました。感想は「ママ、これいいね、好きだよこういうの。」でした。親子で共有できる感覚が嬉しくて、「ひとりが好きなあなたへ 2」も入手しました。今夜渡す予定です。

今年のGWに親子で読む書籍をリサーチ中です。水曜日さんに教えてもらった漫画「銀の匙」、「きのうなに食べた?」、「舞妓さんちのまかないさん」、料理好きにはたまらなく美味しそうな描写で良かったです。

「銀の匙」は生き物とチーズ好きな次男が何度も読み返していました。楽しいストーリーと詳細な内容に引き込まれると同時に、日本の乳業を大事にしないとならないと感じて、一層、牛乳とチーズを消費するようになりました。

「きのうなに食べた?」はドラマ化され、レシピ本も出て人気でしたね。毎回、素朴で愛情に溢れた料理を男性カップルが幸せそうに食べる物語。日本はまだ同性婚が法律上認められていませんが、漫画やドラマが世界基準への後押しになりますように。

「舞妓さんちのまかないさん」は青森出身の女の子が舞妓さんを夢見て幼馴染みと京都に行き、夢叶わずに舞妓さん達のまかないを作る物語です。主人公の幼馴染みは舞妓さんになり、普通なら嫉妬してしまいそうな状況なのに、決して腐らずに前向きに、心暖まるまかないを作る姿がいじらしいです。北国出身の土曜日には子どもの頃を思い出す懐かしい料理が毎回楽しみです。

ファンシー手帖の皆に教えてもらった「ドクターストーン」は子ども達がはまりました。私もGWに読むのを楽しみにしています。

メンバーお薦めの「葬送のフリーレン」、月曜日さんのお薦め「よつばと!」気になリます。少しずつ買い揃えようと思います。

先日残念ながら土曜日はお休みしたファンシーライン対談の中で、「有閑倶楽部」持っていました!懐かしいです。あり得ないくらいゴージャスな登場人物に奇想天外なストーリー、何度読んでもワクワクしました。

ちなみに土曜日イチオシ漫画は「銀曜日のおとぎ話」です。絵が綺麗で大好きでした。私の生き物や植物好きの原点です。そして、ノートを始める時に、ネーミングのヒントにしました。こちらは次女がはまりそうな予感がするので、実家から取り寄せようかな。

気づけば銀色さんっぽい写真を撮っています。見上げた空に何となくハートを見つけました。

すべての皆さんに素敵な週末を。そして、穏やかな初夏が訪れますように。

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著者 銀色 夏生

定価: 565円(本体514円+税)発売日:1988年09月22日判型:文庫判商品形態:文庫 ページ数:128ISBN:9784041673072

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