オーロラPVCの1本差しペンシース
ペンケース系制作の第二弾は、家に余っているオーロラPVCで1本差しペンシースを作ります。
オーロラPVCの一辺を4cm幅で切り落とします。
収納したいペンの全長から前面パーツの長さを15cmとし、残りを背面パーツとします。
前面パーツの左右・底面の端から5mmのところに線を引きます。これは熱溶着する部分のガイドラインです。
両パーツ内側の保護フィルムを剥がして重ね、ミニアイロンの中温で熱溶着を試みましたが、結論を言えば上手くいきませんでした。ポメラ用ケースの時はスーパーゲルを仕込むための薄いクリアPVCを内側全面に貼っていたので、これが接着剤の役割を果たしたと考えられます。
すわ失敗か、と言ったところですが熱溶着はぶっちゃけ気休めというか今回の取り組みの要ではないため問題ありません。
ここで取り出しましたのはレザークラフト用のR定規です。それぞれ3mm・4mm間隔で穴が開けられており、様々な角の大きさに合わせてバランスの取れた目打ち穴用の印をつけることができます。
これで前面パーツの保護フィルムに印をつけます。今回は4mmの定規を採用しました。
印を付けたところを1.2mm刃のスクリューポンチで穴開けしていきます。小さめの径だと1度でオーロラPVC2枚をぶち抜けない事が多々あり結構苦労しました……。
集合住宅ゆえ菱目打ちでなくスクリューポンチを採用しているので水平位置に多少のブレがありますが、これはもう仕方ない。ここで下書きは不要となったので保護フィルムは全て剥がします。
さて、ここまで来たらお察しでしょうが、今回のペンシースも革の手縫いの技法(平縫い)で組み立てます。
使う糸はこちら。
いかにも「ぐちゃぁ…」といったこのカタマリは秋のビーズアートショーで偶々見かけたもので、糸をぐちゃぐちゃに絡ませてしまったが為に特価200円で販売されていました。
何度かハサミを入れたらしく、幾つかの小さいカタマリが分離できたので、それは綺麗に解いて保管しています。全部解く日は遠そうですが……。
解いた糸を前面パーツの3辺の長さ合計×5の長さに切り、両端に製本用の丸針を革の手縫い用の方法で取り付けています。
ちなみに革の手縫いのやり方については下記ブログを参考にさせていただきました。
再登場のレーシングポニー。今回は穴が大きいのと元々針が刺さりにくい糸なのとで畳縁のときのような混乱は起きませんでした。菱穴ではなく丸穴ですが、菱穴と同じ糸の引き方をしているので(数ヶ所の失敗はありますが)縫い目は初心者にしては揃ったなと思います。
三辺を一直線に縫った後は接着剤で縫い端の始末をし、糸を切って完成。
DRAGON WOODさんの漆塗りのボールペンがぴったり入りました。
今回のチャレンジで気になったのは糸の通りにくさ。時々引っかかるので銀色の部分がズレて中身の白糸がところどころ覗いてしまいました。とはいえこれ以上穴の径を大きくすると隙間ができてしまいますし、PVCのミシン縫製で言及されるシリコンスプレーを糸側に掛けるのは最後の端の始末に影響が出そうなので悩みどころです。
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