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小説系

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小説のみのマガジン。
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#恋愛

【小説】 立ちはだかる禁止

 学生の恋愛だからって、親が、社会が、二人の関係を引き裂いて良いわけがない。  僕らは愛…

坂 るいす
4年前
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【小説】 井口とキスする夢

 私に好きな人はいない。  私がこの世で愛しているのは、世界でただ一人、松坂桃李だけ。  …

坂 るいす
4年前
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【小説】 目が覚めて、君は失望するだろう

 困ったことに、3年ぶりに、僕に彼女ができた。  職場の後輩、5つ年下の女の子。  自分で…

坂 るいす
4年前
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【小説】 幸せになる女

「ねえ、僕といて、幸せ?」  これが、近藤という男の口癖だった。 「うん、めっちゃ幸せ!」…

坂 るいす
4年前
25

【小説】 ゆるキャラみたいで好き

「かなぴーはかわいいね」  私の彼氏は私のことを、いつも可愛いと言ってくれる。 某国立大工…

坂 るいす
4年前
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【小説】 結婚の決め手

「お前、結婚するんだってな」  ある日の営業先に向かう道中で、イケメン上司の玉井さんに言…

坂 るいす
4年前
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【小説】 オレンジを、半分ずつ【後編:A】

 勤務初日は、オリエンテーションが主だった。  昼休みには、昨日飲み会で仲良くなった女子、海堂さんと食堂でランチをした。 「昨日、楽しかったね」 「うん。みんな個性的だったよね」 「ねー。海堂さんのタイプの人はいた?」 「あたしのタイプは…いたような、いないような、だねえ」 「えーなにそれ気になるー」 「山村さんは?」 「私は…いたのかも」 「どういうこと?」  私は海堂さんに、夢の話をした。  昔から同じ、奇妙な夢を見ること。昨晩、ついにぴったりの片割れを発見したこと。

【小説】 オレンジを、半分ずつ【前編:Q】

 幼い時から、定期的に見る夢があった。  それは、半分に切られた、たくさんの蜜柑の山に埋…

坂 るいす
4年前
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