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小説系

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小説のみのマガジン。
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#超短編小説

【小説】 エバーグリーン

 永遠の愛を求めては、それを壊してしまう。わたしは、わたしのままでは永遠に愛されることな…

坂 るいす
3年前
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【小説】 つぎのおはなし

「ゆうちゃん、もうおしまい。帰るよ」  そう繰り返す私の声は、徐々に厳しくなっていった。 …

坂 るいす
3年前
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【小説】 そしてまた一輪

 僕は頭がいい。有名な大学を出て、大手商社に勤めている。そこいらの奴とはレベルが違う。顔…

坂 るいす
3年前
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【小説】 住所

 妻は、僕のストーカーだった。  僕は三十代のころ、ラジオパーソナリティの仕事をしていて…

坂 るいす
3年前
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【小説】 ニッキ飴

 ぼくは出来るだけ、お母さんに優しくしようと思っている。  お母さんは美人で、外面がいい…

坂 るいす
3年前
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【小説】 幸せになる女

「ねえ、僕といて、幸せ?」  これが、近藤という男の口癖だった。 「うん、めっちゃ幸せ!」…

坂 るいす
4年前
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【小説】 一番星ってだけで、しんどいわ

 人間って、すぐ一番星に祈るやん?  あれ、俺ほんま嫌い。  だって、俺が金星で、「一番星みーつけた!」って言われんのは、たいがい俺やから。  いや、荷が重いわ。しんどい。見つけんといて欲しい。  何で星が、願い事叶えられると思うん?無理よ。そっちから光って見えるかなんか知らんけど、こっちはただの岩やから。岩に何が出来る?何も出来ひんやん。  仮に、やで。仮に、俺がほんまに願い事叶えてあげられるとして、そんなにいっぺんにたくさんの願い事叶えて、俺に何の得があるん?ないやん