春なので恋愛の話。

5年くらいずっと、2人のひとに片想いし続けている。
1人は大学時代の教授で、50代男性。とにかく見た目、声、煙草、仕草、黒いスーツ、メールの文字一つ一つがかっこよくて、好き。ただ授業や話の内容、書籍は私には面白味が分からなかった。話はあまりしなくて良いから、一日中見つめたり、触ったり出来れば満足というのが理想のシチュエーションなので、１ヶ月くらい時間停止して欲しいと願っている。

もう1人は予備校の時の女性の先生で、背が高くラフな金髪がよく似合っていて、話も面白く、声も良いし絵もいちばん美味かったし、ゲームで徹夜して急にシフトを交代して貰っていたところが特に好きで、少女漫画などの押し倒すシーンが似合う、邪道王子様というジャンルがあればそこに属すだろうという感じだ。

2人とも、大学なり、予備校なりのコミュニティで、王道では無いが、半数くらいの人が「ああ、かっこいいよね。たまにあの人のことめちゃくちゃ好きになる人いるもん」という、ミーハーだが逆張りであまのじゃくな私にとって最高級のモテ評価だった。

また、私は好きな人ができると気持ちが抑えられず好意を現してしまうのだが、2人とも、誰にでも優しいタイプではあるが、決して私になびかない。変な空気にならない。つまり片想いの1番楽しい時間をずっと続けられるため、私は安心して好きでいられる。

ただの自分を好きな女以上に、時間とお金と肉体と気持ちを割きたいと思う対象(パートナー、仕事、好きなこと等)があるなんて、とても魅力的だと思う。意外と、自分に好意を抱く、若く、まあまあ話が通じる女から言い寄られると簡単にそういう関係になる人は多いと思うからだ(経験則)

つまり、外見情報がタイプかつ、自分とそう簡単には関係を持たない人の事は好きでい続けられるのだ。その人が注力しているものは全て把握したいが、その上で黙って見つめ続けたい。

自分でも自分が気持ち悪いが、SNSや検索エンジンでローマ字まで検索するのは当たり前だし、SNSはいいねを押さずに頻繁に見るし、youtubeなどの配信や動画の供給は非常にありがたい。また、メールやDMのやり取りは必ずスクショして見返すし、サインも貰うし、恋の曲での「あなた」は2人のどっちかを当て嵌めて楽しく聴かせてもらう。
一年に一回の5分の電話のやり取りが堪らないし、身体の一部の写真をDMで送ってもらったり、間接的もとてもありがたい。(念の為、手です。)

ただ、私も基本的に周囲の人間にはなるべく嫌われたくはないので、(ましてや自分の好きな人からは嫌われたくは無い…はず)相手が嫌がっていそうなのに好きだ好きだ構ってくれと連絡をしたり好きだと口頭で伝えることは控えているつもりだ。多分な好意を、好きでもない人間から押し付けられると、不快で嫌悪感が湧くあの感覚は分かっているはず。

余談)でも、もしかしたら、嫌われたり、気持ち悪いと拒否されたらどんなに刺激的かと考えている自分もいる。最近、そのことに気付き、自分ってキモくて面白いなーと感じている。でもやっぱりショックだろうとは思うが…。とにかく飽き性なので、5年も片想いしていることに飽きてきたのかもしれない。

彼らが私と決して行かないであろう、海、江ノ島、バッティングセンター等に私と行く架空のイベントコミュが脳内でメールのスクリーンショットを背景に映像化されて、再生回数が1,000,000回に達すると、脳の前の辺りがじんわりと溶けて、段々脳全体に気持ちよさが広がってくる。誘って、ＮＯと言われ、もう気軽に連絡出来ないな。としっかり納得して諦めてから死にたい。もし仮にOKされてしまったら、私の片想いの人が居なくなってしまい、絶望を生きなくては行けないので、死ぬ前にしか聞けない。