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絵本『こぎつねコンとこだぬきポン』大切なともだち

小さい頃からの親しく、ずっとマメに連絡をしているわけではないけれど、ふとした時や、何かがあった時には必ず連絡を取り合う友達がいます。

何をきっかけに親しくなったのかは、今となっては思い出すことが出来ません。

ただ、子供が本棚からひっぱり出してきた、『こぎつねコンとこだぬきポン』を読みながら、ふと、遊びの方向性が似ていたり、人との距離感が似ていたのかもしれないと、思い至りました。

【あらすじ】
谷川を挟んで暮らすきつねの子のコンとたぬきの子のポンの友情物語。いつも一人で遊んでいた二人は、ある日、たまたまお互いを見つけ、遊びともだちになりますが、両親がお互いの種族を憎んでいることを理由に、お互いに遊ぶことを禁止されてしまいます。それでも、やっと見つけた大切な友達。二人は、こっそり谷川に出かけて行っては、谷川ではばまれても出来る遊びをして友情を深めていきます。

小さい頃に読んだ時は、可愛らしい絵や、狐や狸の家の中の様子、お話の中に出てくる歌などが好きでした。

今改めて読み返すと、別の部分に関心が向きます。

例えば、ポンとコンの両親は、それぞれの子供を個人ではなく、“狐”、‘狸’というバックグラインドで判断をしていること。

一方で、お互いを個人として好きな、コンとポンは、両親が言っている事が理解出来ないこと。

このお話のようなケースではなくても、うっかり型にはまった考えをしてしまい、理由を問われても、「そうだからそうなんです。」と言ってしったり、子供なりの理由を見過ごしそうになる時があります。

自分をフラットな状態に戻してくれる、定期的に手に取りたいそんな絵本です。

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