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童話『よわむしおばけ』表紙の引力

かいけつゾロリを知らない方が日本にどれだけいるのだろう。

小学校の学級文庫で初めて出会ったこちらの作品は、1987年創刊の大人気シリーズで、36年を経てなお、新刊が出版され、図書館では常に品薄。

我が家の子供達も、大好きで、絵、作を手がけられている原ゆたかさんを”原ゆたか先生”とお呼びし、敬愛している。

かいけつゾロリ同様、原さんが文章も挿絵も担当されている作品も数多くあるが、挿絵のみを手がけている作品もある。今夜の一冊に子供が選んで来た『よわむしおばけのカレーライス(*)』もその一つ。コールタールから生まれた、暗闇が怖い、少し気弱なおばけが主人公で、文庫本には、表題作の他、2作品が収められており、寝る前に一話ずつ読むのにピッタリ。持ち運びしやすいのでお出かけのお供にも良い。

原ゆたかさんの絵の、子供に対する引力は強く、本が全力で「おもしろいよー」と叫んでいるように見える。『おとうさん✖️先生🟰たぬき』も表紙に引き寄せられて出会う事が出来た作品だ。

息をするように本を読む子供の本探しはなかなか骨折りで、毎回、斜め読みをする訳にも行かないので、表紙が語りかけてくれるのは、大変ありがたい。

*主にひらがなだが、文字数は多め。1人で読む場合は、小学校低〜中学年向け。一緒に読む場合は未就学児から楽しめる。シリーズもの。

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