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【ゲーム感想】ドラゴンクエスト2 悪霊の神々【3DS版】

【はじめに】

 簡単な自己紹介として、まず自分のドラクエ遍歴を述べます。
 PS4の購入と同時にドラクエ11を購入し、グラフィックの綺麗さに感動したのが2018年夏。途中別ゲーに寄り道してしまいそのまま放置していた。その後完全版(ドラクエ11S)の発売を機にリベンジも兼ねて再プレイを始める。とても面白かったので3DS版の1と2を購入。1をつつがなくクリアしたあと、続けて2をプレイしたが、仲間を見つけに行く道中で魔物にコテンパンにされて挫折して今の今まで放置していた。
 身内や知り合いにドラクエに詳しい人やプレイした人はおらず、完全に手探りでプレイしていた。時系列や世界観が繋がっているのかどうかすら知らなかった。1以降のシリーズで知っていることといえばビアンカ派とフローラ派が大戦争を巻き起こしていたことくらいである。テレビや漫画の中で「ドラクエはどれが最高傑作か」のような話が出たり、昔の映像でドラクエ欲しさに大行列ができていたりしていたことは知っていたのでいずれ全て追いかけたいと思っている。
 今作は数年前の挫折のリベンジである。

【良かったところ】

○パーティ制
 前作と違い、3人パーティでの旅となる。主人公は物理攻撃、サルマトリアの王子(以下王子)はバフ&回復、ムーンブルクの王女(以下姫様)はデバフ&魔法攻撃でおおかたの敵を倒し、難所をクリアしてきた。王子は道中離脱するポイントがあるので、中盤で王女に任せきりになってしまい、MP切れに悩まされた。いのりのゆびわを過信していたため壊れた時は絶望した。

○ダンジョン
 上に登るものと下に潜るものがあって楽しかった。
 たいまつシステムがなくなったのはありがたい。画面切り替えも特にラグもなく、スムーズでストレスはなかった。ギミックとしてはハーゴンの城の落とし穴には悩まされた。

○町
 テパの町に行くのが作中一番苦労した。
 ロンダルキアに辿り着くまでも迷子になって苦戦したが、一度教会に行ってしまえばそのあとはルーラでどこでも行けるから助かる。
 町民に話を聞かないとわからないポイントがたくさんあるので、とりあえず全ての町民に声をかける必要がある。こればかりはNPCには最低一度は全て声をかけないと気が済まない自分の性分に助けられた。

○バトルシステム
 基本的にランダムエンカウントだが、マップ上に表記はないが中ボスとして確定エンカウントがある。王女様が加入した後にメタルスライムを見かけるようになったのでとても心が躍った。あまり頻繁には倒せなかったが。初見のメタルスライムがギラ(火炎全体攻撃)を使ってきてあやうく全滅するところだった。
 バフ/デバフの魔法がたくさんあって戦略性がグッとあがり楽しかった。ドラクエに限った話ではないが、少し前まではレベルを上げて物理で殴るタイプの戦闘狂だったが、ここ数年でバフ/デバフのありがたみが身に沁みていたので積極的に使っていった。
 敵も防御力を上げたり、こちらの防御力を下げてきたり、さらにはザラキ(確率即死)を使ってくる奴もいて、より戦略性が重視されるようになったと感じた。
 敵味方限らず先制攻撃もあって気を抜くと死ぬので、最後まで結構ドキドキできた。宝箱を落とす奴もいる。楽しかった。

○ストーリー
 町民によるおつかいイベントが少しある。
 数年前に挫折したポイントである、王子を探すところは苦労した。しかしムーンブルク城から呪いで犬に変えられた姫様の事を聞いて呪いを解く場面や、ハーゴン城の見た目が主人公の故郷であるローレシアと瓜二つなところなど、とても心が躍った。特に後者において、ハーゴン城でやくそうを購入したのはいいが、いざ使おうとすると消えていて、幻影に騙された感じをリアルに感じることができた。許せねえ。

【悪かったところ】

注意:個人の観点や技術不足なところもあるので決して作品を貶しめるものではない。

○福引所
 きっと目押しが効くスロットなのだろうが、返ってくるのは良くてふくびきけんだけなので早々に諦めた。ふくびきけんは売るとそこそこの金になるので、序盤ではほとんど売り払ったいた。

○あずかり所
 全く使わない。金も銀もろうやも町を出たら勝手に扉が閉まってしまうし、どこで何を使うかわからないうちは何も手放せなかった。預ける余裕などない。

○バトルシステム
 同じ種族のまものを各個撃破できるかどうかは運である。特にメタル系が2体以上いると難易度が上がる。中途半端にダメージを与えて倒し切る前に全て逃げていく。こっちは満遍なくギラのダメージを喰らっているのに。あんまりだ。
 敵の攻撃は味方3人仲良くダメージを喰らうのに、こちらの攻撃は同一種族にしか通らないのが結構な痛手だった。だから王女様に種族関係なくダメージが通るイオナズンを撃ってもらっていたが案の定MPは枯渇した。いのりのゆびわは壊れる。散々だ。
 全体回復スキルが欲しい。バフ/デバフは全体にかかるのだからMP15くらい使って全体を回復できる魔法が欲しかった。

○船
 ルーラで飛んだ先の近場の水辺に来てくれるのはありがたいが、いちいち船の位置まで戻らなければならないのが少し億劫だった。どうぐから出し入れさせて欲しい。

○死んでしまうとは情けない!って言わないでほしい。悲しくなるから。だって相手がザラキ使ったんだもん。

○サマルトリアの王子
 探しに行かなきゃ行けないし、ベラヌールでぶっ倒れるし、困った王子様だよ、まったく。
 しかしルーラとスクルト(全体防御アップ)には助けられました。

○装備
 付け替えたときの能力変動が同一ページで見ることができたら楽なのにと感じた。
 装備名からして不穏だが、呪い装備には一言つけて欲しい。自分は臆病なので”はかい“と名のつく呪い装備の類は怖くて身につけられなかったのだけど。
 いのりのゆびわ!壊れるなら壊れるって言って!せめて残機や確率表示して‼︎

【総評】

 想像以上にボリュームがあって楽しかった。また挫折しないか不安と隣り合わせのスタートだったがクリアできて本当に良かった。

 メタル狩りはあまりお勧めできない。

 ハーゴン城の幻術(ローレシアの姿)仕様がかなり気味が悪くてよかった。町民が全員イカれていて、王様もバニーガールを侍らせて「ハーゴン様は話せるやつだな!部下にさせてもらったわ!ワハハ!」みたいなこと言ってた。だめだこの国、はやくなんとかしないと・・・・・・
 ハーゴン城はギミックがたくさんあって、さすがラスボスの城って感じがして楽しかった。

 お気に入りの町はデルコンダルとザハン。デルコンダルの王様は紋章を持っていて、それを得るために闘技大会(対キラータイガー)に参加するのだが、倒したらスッと渡してくれるあたりさっぱりしていて気持ちのいい王様だった。バニーを侍らせていたけど。
 ザハンの町は帰ってこない男たちを健気に待ち続ける女たちがいて辛くて痛々しくて胸を打たれた。男たちが帰ってこないことをしっているけれど言い出せない男もいたし、切なさもあって記憶に残る町だった。

 やりこみ要素やところどころ抜けはあると思う。あくましんかんを倒してないし、稲妻の剣も手に入れてないし、海の財宝もやまびこの笛もてにいれていない。でも最強装備じゃなくてもストーリーがクリアできるのはいいゲームだと思った。楽しかったです。

 ドラクエ3もDLしてあるので続けてプレイする。3の感想もまとめる予定なので、見かけたら覗いてみてください。

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