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ブルーベルの森へ行く。

春の到来とブルーベルの花

イギリスにはブルーベルが群生する森があちこちにあり、3月下旬から5月の間に開花する。森の近くに住んでいる人たちは、満開の2週間ぐらいの間に、その美しい幻想的な景色を見ようと散歩に行きます。

今年の開花予想は4月14日。

さっそくブルーベルの森へ行ってきたので、その様子をお届けします!


まずは、庭先や遊歩道、公園などに咲くブルーベルの様子。

遊歩道に咲くハイブリッド・ブルーベル。ネトルなど雑草の中でも元気に育つ。

イギリスで咲くブルーベルには、スパニッシュ、ハイブリッド、ネイティブ・ブリティッシュの3種がある。散歩道や公園、ガーデンにあるのは、ほどんとがスパニッシュがハイブリッド。このふたつは、お花が左右に分かれて咲いているのが特徴。

最近は、白いブルーベルも見かけるように。

white bluebells (Hyacinthoides hispanica 'White City') ハイブリッドブルーベルの白。

ブルーベルには、自然交配して白とピンク色(薄紫色)もある。
園芸店に行けば、それらも売っている。

この色はめずらしい。ハイブリッド・ブルーベルのピンク。
森の中に咲くネイティブ・ブリティッシュ・ブルーベル。


ここからは、古くよりあるイングランドの森へ行ってみましょう!



ブルーベルの森へ行く

神秘的な雰囲気漂うブルーベルの森。
ここには、ネイティブ・ブリティッシュ・ブルーベルだけ。一方向に花が咲いているのが特徴。

もともとブルーベルは、森に群生する植物でした。栄養価の高い場所を好み古代からある森でよく見かける。イギリス国内の森には、ブルーベルが群生している場所が色々とあります。少し日陰の木の下を好んでいる感じ。あたり一面に咲くブルーベルの風景は圧巻。妖精が出てきそうなぐらい幻想的です。
https://www.woodlandtrust.org.uk/blog/2022/03/when-do-bluebells-flower/

落ち葉とブルーベル。

森にある木々は、日光に当たると葉っぱが光合成をして二酸化炭素を吸収し、酸素を放出。冬になると大量の葉が地面に落ちて、腐葉土となる。ブルーベルは、木々の下にある栄養価の高い腐葉土で生育し、コロニーと呼ばれる集団となり群生している。

ウッドランド・トラストが管理する森林。

私が毎年行く森は、1800年代までお屋敷の敷地内にあった個人所有の場所でしたが、1993年に地域の人たちとカウンシルからの資金のより買い取られて、現在は森林保護のチャリティー団体「ウッドランド・トラスト」が管理しています。

https://www.woodlandtrust.org.uk/

倒れた木の上に育つコケやシダ類。


【美しい景観を守る。ブルーベルの森でのマナー】

子供からお年寄りまで散歩が楽しめる遊歩道。

森の中は、ウッドランドトラストによって管理され、歩きやすい遊歩道が整備。馬が歩けるブロードウォークもあります。それでも近年は、写真撮影のためにブルーベルが群生している場所まで入っていく人がいるようで、「森の中に入らず遊歩道を歩いてください。」という注意書きを見るようになりました。イギリスは愛犬家が多く、犬を連れて森を歩く人はたくさんいます。愛らしくて、マナーの良い犬ばかりです!犬を連れて散歩を楽しめるように、標識のあるエリアではリードをつけて歩く。鳥など生き物がいるエリア、ほかの犬をすれ違う時にはリードをつける。など、ガイドラインが設けられています。また、ネイティブ・ブルーベルは法律により、ランドオーナーの許可なしに掘り起こすことは禁止されています。


この風景が100年先にも伝わることを願います!

機会があれば、ぜひブルーベルの咲く森や公園に足を運んでみてください!

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