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南イタリア結婚式参列レポその2



イタリアナポリ近くの村での2日目。
(前の記事はこちら)



寝る時間が夜中3時〜4時だったにも関わらず。
朝の出発は、8時半。

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爽やかな朝です。


結婚式の日まで、オリーたちが午後から打ち合わせがあるため、観光は午前中につめこむいうスケジュール。15時までにこの村に戻ってこなければなりません。




オリー
「まずは朝ごはんを食べよう」



村の中にあるカフェテリアへ。

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クロワッサンにスフォリアテッラ、ふわふわのドーナツ。

スフォリアテッラはサクサクのパイのお菓子みたい。
そして、クロワッサンには基本的にクリームやチョコが入ってます。



そして、イタリアのカフェテリアといえばこれ。

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エスプレッソ!!!



普段エスプレッソはあまり飲まないわたし。
他にもカフェモカやカフェラテなど他にも選択肢はあったけれど・・・

でも、せっかくイタリアに来たからには飲んだ方がいいよね!!!と思って頼んでみました。





お、おいしい。
日本で飲むエスプレッソと全然違う。




オリー
「おいしいでしょ??
日本のカフェテリアにはこんなエスプレッソは無いと思う。
コーヒー豆の挽き方、水、気温や湿度の環境、すべての条件が違うの。
イタリアで生まれたエスプレッソは、イタリアの環境下だからこそおいしいのよ。

どんなに作り方を真似たって、エスプレッソはイタリアが一番美味しい!!!」


・・・とのことでした。


たしかに苦すぎない。
砂糖はたくさん入ってますが、そりゃもうジャリッジャリにはいってますが、
激甘だからとかではなく、苦味がいやなかんじじゃないというか。

これが・・・本場というやつか。





ナポリの中心地へ

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まずは展望台からナポリの街を一望。
イタリアナポリには有名な展望スポットとして、サンテルモ城がありますが、そこではなくポジッリポ地区の

ポジリポの丘

というところへ。


英語だと「POSILLIPO TERRACE」というそうです。
イタリアナポリの美しい景色の写真は大抵、ここで撮影しているとのこと。




ここは車でなければ来るのは難しい。
車でグイグイ坂を登り続けて到達する場所。
友達がいたからこそ、簡単に来られた場所。
公共交通機関だけだときっと半日以上かかってたと思うので、こうやって連れてきてもらえてとってもありがたい!



ちなみにここに来るまでに、こんな道を通ってきたのですが

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ナポリの中心地の街並みとは少し景観が違ったんで、オリーに

「このエリアはどんなエリア?」

と、聞いてみました。







オリー
「ちょっとだけ金持ちエリア。」

わたし
「ちょっと??」

オリー
「こんな不便な位置にわざわざ住むような、ちょっと自分の力を誇示したい小金持ちエリア。」

わたし
「そ、そうなんや・・・」

オリー
「大金持ちでは、ない。」

わたし
「そ、そうなんや・・・」




大金持ちならどんなエリアに住んでるのか気になるわ。


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ポジリポの丘からはこんなに綺麗な景色が見えました。
さすが、”ナポリを見てから死ね”ということわざがあるほどの街。





オリー
「ミラノは大都市でなんでもあって便利だけど、観光の面からしたら何もない。
ナポリにはこんなに綺麗な景色がある!
自然がある!美味しいものがある!
だからナポリが好きなの!」




外国人は自分の国や家や持ち物などに自信を持っていますよね。
「素敵でしょう?!」
と紹介してくれる。

日本だと謙虚が美徳とされている文化があるので、
「これ、素晴らしいでしょう?!」
と紹介されることってあまりないから、とても新鮮。

外国人は
「つまらないものですが・・・・」
ってプレゼントを渡したりしない。

「あなたのために、選んだの!」
と言い切ってくれるこの文化、わたしは好きです。



もちろん、日本の謙遜する文化も悪くない。
ただ、個人的に肯定的な表現の方が好き。



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ちなみに、カメラを引いて見ると、ポジリポの丘はこんな感じ。


遠くを見る景色は素晴らしいのに、柵から身を乗り出して下を見てみると

すごいゴミの山が。

(↑写真でも地面に点々とゴミが落ちてるのが見えますよね。落書きもあるし)






オリー
これもイタリアのカオスです。




オリー
「ナポリのゴミ問題は深刻よ。
みんなどこにでも捨てる。ゴミはゴミ箱にが出来ない!
こういうところが恥ずかしい!!!!



猿と一緒でしょ???



あ、こういう意味でもモンキーって言ってたのね。



ブログ用にしようと、ゴミ山の写真を撮ろうとしたら

オリー
「やめて!!!恥ずかしいから撮らないで!!!!!!」

と言われたのでこっちを載せときます。

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卵城へ

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ポジリポの丘から見えていた卵城へ移動します。





車でポジッリポ地区を走っていると、道路がボコボコでやたら揺れる。


わたし
「めっちゃ揺れるやん!
街並みめっちゃ綺麗なのになんでこんなに地面ボコボコなん?!」


オリー
「道路の下で木が育ちすぎて道路が持ち上げられてて。」





また来たよイタリアのカオス



どうやらこのエリア、山の上なので道路のアスファルトの下に木が生えたままのところも多く、木が育ちすぎて地面がだんだん浮いてきてるらしい。


オリー
「最近、橋の下とか木を切れるところは切ったんだけどね。危ないから」





ナポリ、自然の豊かさが過ぎる件。





オリー
「ちなみになんだけどさ、ここ、もちろん夜景も綺麗なのよね。
だからよく、カップルがこのへんの道路に路駐してヤッてるよ。

ある意味、カップルの聖地。
別名、セッ●スロード。」


夜景を見に行く口実で山に登り、夜景を見てからなのか見る前なのかわかりませんが、揺れまくっている車が等間隔で停まっているそう。



オリー
「だから、もし外国人の男性がナポリでナンパした時は、夜景見に行こうって女の子をここに連れて来たらいいよ。女の子はここの地区の意味がわかるから、イタリア語が出来なくても問題ないね!
AHAHAHAHAHAHA!!」




だそうです。

でも、車が必須。






そんなカオス満載なポジッリポ地区を抜けて、卵城へ到着。

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駐車場に車を停め、建物の間を抜けて

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卵城!!!


ヨーロッパでは、日光浴で肌を焼いている方を見かけますが、
(小麦色の肌の方が健康的なイメージだかららしい)
この卵城の近くの岩場にも日光浴をしている方がたくさんいました。




焦げてるレベルで真っ黒な人までいたので、一瞬死んでるのかと思った。



オリー
「あれは焼きすぎやろどう見ても。焦げてる。」


何事も適度が一番だと思います。




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卵城の正式名称は、カステル・デローヴォ城。

海岸に建つお城。
このお城がなぜ卵城と呼ばれているのか?


古代ローマ帝国時代:ローマ軍人の別荘


中世10世紀頃:城塞として建て替える


13世紀頃:アンジュー家の王の住居として使用


その後、税を納める倉庫として使用


このように、歴史が長〜〜〜〜〜〜いお城なんですが、城塞として建て替えた時に、魔術師が城塞の基礎部分に卵を埋めて

「この卵が割れるとき、城はおろかナポリも滅びるであろう」

という呪文をかけた、と言う伝説が残っているからだそう。




オリー
「と言うわけで城のどこかに卵があるらしい。」


わたし
「卵探していい?」


オリー
「ヤメロ。」



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さすが元:軍人の別荘。
作りはシンプルで、屋上には本物の大砲。



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海が綺麗です。






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そしてさらに。
この写真の影の部分のところの壁に、枠があるのわかります??
この枠、窓になってたんですがその中に骸骨入ってました。

さすが元:軍人の別荘。(?)






さてランチをしようということで、移動。
卵城を後にするとき、こんなものを見つけました。

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わたし
「これなに?」

オリー
「サッカー選手の名前の入ったトイレットペーパーよ!
嫌いな選手の名前の入ったトイレットペーパーをトイレに流してうさを晴らす。




そういう発想はなかった。


ナポリは都市伝説が多い

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一番オススメの、地元っ子に人気のピッツェリアに連れて行ってくれるということで早めにランチへ。

近いからということでプレビシート広場も見せてくれました。



ナポリの主要広場で、重要なイベントはここで行われるそうです。
プレビシートも”市民投票広場”という意味だそう。

さっきの卵城のように都市伝説もあるらしい。



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入り口の前に2体の騎馬像がありますが

それはその昔、時の女王マルゲリータ・ディ・サヴォイアが月に一度、囚人を一人連れてきては王宮の扉の前へ立たせ、
「目隠しをしたまま正面にある二つの騎馬像の間を通ることができたら、解放する」という約束をしたという話で、
彼らの中に成功したものはいなかったと言われています。
2体の騎馬像の間は比較的距離があり、なんの難しさも無さそうに思うのですが子供達、観光客が挑戦し、多くの人が左右へ大きく反れてしまい、失敗するらしく、それにはマルゲリータ女王の呪いが関係しているのだそうです。
(引用元はこちら



らしいです。



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だから馬がいたのかな。




本場のナポリピッツァ

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こちらが地元っ子オススメのピッツェリア。
店名が読めないのでこちらの写真を載せておきます。

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オリー
「ピッツァはナポリが発祥。
ミラノのピザは観光客向けだから本場じゃない!
ナポリで、地元の人が行く店が正真正銘本物のピッツァなんだからね!」


本場イチオシのピッツァが食べられるなんて嬉しいなあ。
メニューは全く読めないのでここは友人におまかせで。

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店内はこんな感じ。
歴史を感じます。


オリー
「ちなみにイタリアではしつこく店員を呼ばないと


一生来ないよ



すぐ忘れられるそうです。
確かにしばらく待たされたし、「ご注文は?」なんて向こうから来ない。

わたしは中国の飲食店を思い出しました。

中国語で、一番信用できないワードが
「中国の飲食店で働く店員が言う上”だ」
(马上・・・読み方:まーしゃん 意味:もうすぐ)
という笑い話がありますが、本当に「早く持ってきて」「いつ来るの?」と催促しなければ料理が運ばれてこないということが中国では多々。
(※中国すべての飲食店がそうというわけではありません)


しかし私たちが入ってから10分後くらいから満席になりましたが、
メニューをさっさとオリーが注文してくれたおかげでしつこく店員を呼ばずにすみました。



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まずは王道、マルゲリータピッツァ。


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きのこが入った、カプリチョーザピッツァ。


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ベラ・ナポリピッツァ。


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マルゲリータに似てるけど、多分シチリアーナ・ピッツァ。(うろ覚え)





これを・・・

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こうやって、こう!



オリー
「イタリアではいろいろなものを頼んで、こうやってシェアするのが一般的なのよ!」


これはいろんなピッツァが楽しめていいね!
しかし、オリーさん。
一人1枚は結構きついで!!





オリー
「あ、フリッタータイタリアーナも追加で。」



さらに揚げピザ来た。

衝撃を受けたため、写真撮るの忘れました。




でも、やはり本場の味。美味しかったです。
ピザの上に1個ずつモッツァレラチーズが乗ってました。
なんか、日本で食べるモッツァレラよりも水分がすごい。滲み出てくる。


オリー
「今日のディナーではこれよりももっと美味しいモッツァレラ出すからね!!」



チーズに相当なこだわりを持つ、イタリア人。




ナポリ中心部、散策

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苦しいほど、お腹いっぱいになったので腹ごなしに街中を歩きます。


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裏路地っぽい。




表通りはこんな感じ。

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お店も多くてめちゃくちゃ賑わってます。
オリーはこのへんで、予約していたナポリの伝統菓子、”ババ”を受け取るそう。




歩いていると、大行列のお店を発見。

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オリー
「このお店は有名はピッツェリアでね。
アメリカにも1店舗出店してるの。
アメリカにもピッツァを名乗る食べ物があるけど・・・・・

あれがピッツァを名乗るのは許せん。




オリー
「ラテも、アメリカ人はあんなでかいマグカップに入れて・・・!
コーヒーにミルク入れたらラテなんじゃねーよ!

アメリカ人はなんでもイタリアの真似をする!
でも全然再現してくれない!!!!」


そう、カフェラテは実はイタリア発祥の飲み物。
本来はエスプレッソにミルクを入れるんだそうです。

イタリア人からすると、日本人が「はい、お寿司です!」って言われて
カリフォルニアロール出される感覚と同じなのかな。




そういえば最近、こんなニュースをみました。

イタリアで2時間の行列を作るピッツェリアが日本初上陸!

このお店、日本に進出してました。
本場ナポリのピッツァ、東京でも食べられるようですのでぜひ行ってみてね。




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ここにも例のトイレットペーパー、売ってました。
そうか、この風習はポピュラーなのか。


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サッカー愛を死ぬほど感じます。






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こちらはプレセピオと言ってクリスマスに飾るものらしい。
一面プレセピオだけしかないお店の通りがありました。





村でのイタリア式ディナー

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結婚式の日まで、毎日15時から式の打ち合わせがあるオリー。
そのため、15時までに村に帰ります。

帰り道に生ハムとモッツァレラチーズを購入。
まじイタリアっぽい。(イタリアだよ)



オリー
「ディナーは21時半からだから、それまで自由にしててね!」







21時半。


遅!
しかしイタリア人のディナーはだいたいこのくらいかららしいです。
21時半はまだ早い方。


15時に部屋に戻ってきたので、村の散策にでも行こうかと思いましたが・・・一気に疲れが出たのか時間まで死んだように寝てました。




21時半。
オリーの実家でみんなとディナーの始まりです。
オリーの両親はもちろん、弟夫婦や親戚、その彼女などたくさんの人が集まります。

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ハムにトマトにモッツァレラ。
まじイタリアっぽい。(イタリアだよ)


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チェリーのお酒とリモンチェッロ。
昔はどちらも家庭で手作りしてたそうです。
今はもうそんな家もなくなり、みんな既製品を買っているらしい。
甘くてクセが強くて度数が高いので、これをストレートで飲むのはきつい。

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イタリア伝統のお酒です。たしか度数が50度以上。


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ナポリの伝統菓子、ババはこちら。
朝に食べたスフォリアテッラと並ぶ、ナポリのドルチェの代名詞。

洋酒がたっぷり染み込んでいて、フォークをさしたらじゅわっと出てくる。
そしてとにかく甘いです。




まだまだ夜は終わらない

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ディナーが終わったらすでに日付が変わっていて。


オリー以外のご家族はもちろん中国語は話せません。
そして英語も話せません。
(イタリア人は英語が苦手らしい)
しかし、なんとかなるものです。


「夜景見に行こうぜ!」

となり、深夜に車をぶっとばす。



ノリノリのパーティーソングをかけて車で村のてっぺんに登り、夜景を見て解散しました。すでに深夜3時すぎ。





オリー
「お疲れ様!明日は朝8時出発だからね!
アマルフィに行くから渋滞こわいし早く出よう。」



イタリア人はタフである。
明日のため、わたしは部屋に戻ってすぐに爆睡しました。

続く。


よろしければサポートをお願いいたします!頭の中には文章化したい事柄がたくさんあるのですが、なかなか筆が進まず・・・。楽しみにしてくださる方がいらっしゃるとより一層頑張れる気がします。