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色々な癒しのセラピーを経て得た気付き

24歳で離婚して傷つく経験をして以来、セラピーに通い始めたのをきっかけに、河合隼雄先生こご著書を貪るように読み、シルバーバーチの霊訓を拾い読みしたり、奇跡のコースにも手を出したり、色んな癒しのセラピーとかコースを試してきた。

ニューヨークではユング研究所で2年間学んで、コロンビア大学で心理学教えている教授に夢分析も受けた。

そしてまたニューヨークでは、体に溜まったトラウマを取り除くとされるコースも受けた。それは仰向けに寝て、膝をたてて、体が自由に震えるのに任せると言うものだった。

何でも、トムソンガゼルとかの草食動物がライオンとかピューマに追いかけられて逃げ切った後に体をブルブルっと震わせて筋肉から緊張と恐怖を振り払う(ように研究者には見えている)のを真似たセラピーらしい。

効いたのか効いてないのか分からないが、自宅でも寝る前とかに出来るので、ニューヨークに住んでいた頃にはトラウマケアとして一人で床に寝そべってよくやっていた。

12ステップのミーティングにも1年くらいかけて参加していた。そこで出会った心理カウンセラーのおばあちゃんとはニューヨークの街を一緒に何度も散歩して、自宅も行き来したほど仲良くなったこともある。

フラワーレメディもやってみた。

インドのグルが編み出した呼吸法も受講した。100回やって(一日一回なので、3ヶ月ちょっと)30分の間同じことを続けるのに飽きてやめた。

ホオポノポノもオンラインコースに参加した。ホオポノポノは気軽にできるので今でも続けている。

あとは、遠隔療法を頼んでみたり、シャーマンの女性と電話で話して治療を受けたり、モンロー研究所のコースを受講したりもした。

引き寄せ関連の本も随分と読んだ。

それだけしても、特に何かが変わったと言うようなことがなかった。何か変わるのかな、という期待はあっても、相変わらず心も体も重くて冷たくて暗い感じの状態は変わらなかったように思う。

私がそう色んなコースを受けていた理由は、解放を求めていたからだと思う。怒りとか、罪悪感とか、絶望感とか、そういう感情から解放されて、明るく朗らかにそして豊かに生きていきたいと願って、色んなことを試してみた。

私の場合は、そういうセラピーよりも、ひとりになって、自分の生活と向き合って、自分が強度な依存症だったことを認識したことの方が効果的だった。

自分は自分で考えていたような「善人」でもなくて、実は正義っぽい感じを装っていたけど、実際は生きることを楽しめない、恨みとか憎しみとか怒りとか妬みとかに支配された人間だ、とハッキリと自覚したのだ。

これはかなりショックだった。私は道徳的で善人なのに、私の周りはゾンビみたいな悪人だらけだと勘違いしていたら、実は自分もとっくの昔からゾンビになってしまっていたのだ。

私が心の奥底で毛嫌いしていた母がまさにそんな感じで、だから嫌っていたのだけど、自分がそっくりだと気付いたのだ。

でも、今度こそ手遅れになる前に変わろう、自立しようと心に決めたときから、心の中に小さいけど炎のような、生きることに対して積極性というか、自発的に情熱のようなものが出てきた。

依存的に生きていると、周囲の人全員にすがりたくなって、よって悪い意味での「people pleasing」をしてしまう。人のご機嫌取り、特に私に対して少し高圧的な態度の人に対しては、持っているもの以上を差し出して、気に入られようとする。ハッキリ言えば、この弱い自分を助けてほしいからだ。

自分の力で生きていく、と決心するとまず何が変わったかというと、人に対して必要以上に下手に出ることがすごいスピードで減っていったことだ。

自分のこだわりのようなものも芽生えてきた。好き嫌いもはっきり自覚できるようになってきた。そして不快なことや人を見極めて避けるようにもなってきた。

まずい食事を出したり、接客が悪いレストランに通い詰める人がいないのと同様、対人関係でもやっぱり避けるべき人は避けるべきなのだ。

もはや、ヘラヘラと人に追従する自分ではない。

癒しを経て、悟って仏様のように分け隔てなくなるのではなくて、私の場合は自分の声がクリアになってきた。

それで良いのだと思う。今まで「何が食べたい?」と聞かれても、本当に食べたいものなんてすぐに思い浮かばないので遠慮でもなく「何でも良いです」と答えていたが、今は食べてみたいものは10個でもすぐ思いつく。

人は変われる。

今まで、依存的に生きてきて、人にあるものないもの何でも差し出してきたけど、私が困った時にスーパーでお惣菜の一袋でも買ってくれた人とか、私の代わりに家賃を払ってくれた人がいただろうか?特に私を虐げて嘲笑っていたような人は私に手を差し伸べてくれただろうか?

いなかった。

それに私は遠慮がちで気が弱いところがあるので(無価値感とも言う)、そもそも困っていても他人に助けを求めるようなこともしなかったし。

では一体どうやってきたかというと、結局今まで自分で自分のことを何とかしてたのだ。

家でベッドでずっと寝ていたい時も、起きて顔を洗って仕事に行き、何とか改善したいので色んなヒーリング方を試したり。

弱いと思っていた自分でも、実はそうではないと自分に対する認識も変わった。

自分の夢を自分の手で叶えていく自信、自分の人生なんだから自分で何とかしよう、と思い始めると、日々の生活態度も自然と変わってきたし、食欲も出てきたし、食べたいものからチャレンジしてみたいことも明確になってきた。

極度の依存的だった頃に願っていたのは、苦労せずに楽をしたい、あわよくば大金を手に入れて余生は遊んで暮らしたい、とかエネルギーが不足していた人間にありがちな事柄だった。

今の願いは、心身ともにさらに健康を取り戻して、願いとかやりたい事が明確で、それを基本にして日々を大切に過ごして、そしてそういう爽やかな状態で明るく生きていくことだ。

こういう心境は、20年もかけて(!)色んなヒーリング方法を試した結果として得たのか、それとも「もう、やるしかないでしょ」と腹を括ったからなのかわかならいけれど、腹を括るのは一瞬で、しかも無料でできるので、もし今後道に迷う事があったら、まずは自分の内面を見つめて、また依存心が芽生えてないか点検してみるつもりでいる。


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