ももぐらんぱ

臨床工学技士→病院の医療・サービスの質を改善を推進する部署へ|TQM(総合的品質管理)…

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臨床工学技士→病院の医療・サービスの質を改善を推進する部署へ|TQM(総合的品質管理)、QC(クオリティコントロール)、組織開発などのスキルを取り入れて、医療・サービスの質を向上しています。|看護師の妻、心優しい娘、ヤンチャな息子、猫3匹

マガジン

  • これからの医療者のシゴトのしかた

    これからの医療者が納得できるキャリアを歩むために必要な、シゴトのしかたを発信していきます。

  • 医療サービスの質向上論

  • 大切なことはディズニーが教えてくれた

  • 退勤後振り返りラジオ

  • 笑うパパには福来たる

    笑っているパパには、きっと福が来るはず。 笑っているパパになるために、日々感じたことを。

最近の記事

歳を食うと誰からも指摘されなくなってくるから、指摘される状態を作る

年齢を経るにつれて、指摘されなくなってくるなと感じています。それは百歩譲って自分がいろんなことを習熟してきているからということもあるかもしれませんが、大きな理由は、ただ年齢を経たことによる権威勾配が生まれているのかもしれないと常に思っています。 仕事をし始めた当初は、できないことも多く、組織の中で自分が一番年齢が下という状況で、指摘されるのは当然のことです。というか、指摘されることこそが仕事のようなところもありました。でも指摘されるということは、成長する機会をいただいている

    • 会議や打ち合わせの「仕込み」をしないあなたは死神かもしれない

      会議や打ち合わせをするにあたり、気をつけていることは「仕込みをしっかりする」ということです。つまり段取りや準備をしっかりしておくということです。 仕込みがしっかりされていない会議や打ち合わせは、主催者が困るだけであれば別に良いですが、参加者が自分のことを大事にされていない、リスペクトされていないと感じてしまいます。なぜなら、参加者は貴重な時間や体力を削って参加しているからです。時間や体力のコストを支払わせるにも関わらず、何も進まない、進められない会議や打ち合わせに参加させる

      • 組織から不正を指示されたとしたら、ちゃんと刺すつもりでいよう

        いろんな企業の不正が明るみになってきています。それを叩くことは簡単です。簡単なんですが、自分がその企業の中でスタッフとして働いていたとして、不正を強いられたときに、断ることなんてできるのだろうかと身震いしています。 念のため言っておきますが、幸い私は今の職場でそのようなことを指示されたことはありません。指示されていもいません。(必死) でも、いつか状況や立場がかわって、不正を行ったり容認することを強いられることになったとしたら、自分はどうするだろうかと自問自答しています。

        • 病院内、部署のイベントは仕事をやりやすくする手段

          4月1日から行政のCOVID-19の対応についても、通常の医療体制に移行するという通達が出たりして、いよいよAfterコロナへ移行しつつあります。ということで、病院内においても、人と人が会う様々なイベントが今後増えていくと考えられます。 例えば、歓送迎会、忘年会、新年会、同期会、交流イベントなどなど。 「給料出ないのに、うざいなー」「参加したくないなー」「コスパ、タイパ悪いなー」と思われている方もおられると思います。めんどくさいし、業務でもないのに、なんでそんなのに参加を

        歳を食うと誰からも指摘されなくなってくるから、指摘される状態を作る

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        記事

          仕事をするのに「腰が低く」「顔が怖い」に越したことはない

          以前Xで「仕事ができる偉い人は、誰に対しても腰は低いけど顔が怖い人が多い」みたいなのが流れてきて、自分の周辺を見渡してみたら確かに!と膝を打ったのでなんでなのだろうと考えてみました。 まず誰に対しても腰が低いという面ですが、「実ほど首を垂れる稲穂かな」ということわざが生まれているということから、大昔から変わらぬ普遍的なものなんだろうと思います。 自分の周囲を観測してみると、そのような腰が低い偉い方は、人を動かすのが巧いという共通点がありました。 確かに立場が上になればな

          仕事をするのに「腰が低く」「顔が怖い」に越したことはない

          2024年度個人目標を公開します

          2024年度が始まりました。年度で区切られる仕事が多いため、一年の目標は12月~1月ではなく、3月~4月で立てるので、これを機会に2024年度の目標を書き残しておきます。2025年度が始まるときにリフレクションnoteも書きたいですね。 コーチングやファシリテーションのスキル習得 所属病院では、医療・サービスの質を向上するために、各部署やチームを支援しています。 自分の担当部署は50個ほどで、部署の目的の振り返り、改善点・向上点の抽出、優先順位の決定、目標の設定、目標達

          2024年度個人目標を公開します

          これからは「教える」だけでなく「盗んでいただく」ことが必要なのかもしれない

          長らく自分は「丁寧に教える」派だったんですが、「丁寧に教えてもいいが最終的には盗んでいただく」派に鞍替えしようかと思っています。 医療業界に限らず(というかだいぶ後発ですが)、製造業から端を発したQC(Quality Control)という考え方で、頻出トップ10に絶対に入るであろうワード、それは「標準化」です。 標準化とは、一定の品質の医療やサービスを誰でもいつでも継続して提供できるようにすることです。標準化するために一般的に用いられている方法は、マニュアルや手順です。

          これからは「教える」だけでなく「盗んでいただく」ことが必要なのかもしれない

          臨床工学技士の仕事はなくなるのか。資格の価値を高める方法

          臨床工学技士として、見逃せないニュースが入ってきました。 これでブタによる腎臓が量産されるようになると、腎不全に対する治療の第一選択は移植になるのは時間の問題でしょう。 これにより透析治療は、移植の待機期間か、移植した腎臓が機能不全になった時か、一時的な腎障害に対する急性血液浄化及び一時的な対応か、高齢や他疾患による看取り患者に対するものか…いずれかになりそうな予感です。透析患者さんの高齢化による減少、糖尿病腎症への対策、そして新たな治療の選択肢を考えると、透析患者さんが

          臨床工学技士の仕事はなくなるのか。資格の価値を高める方法

          診療報酬のためのチームは作らない。あくまで目的は患者さんのため

          2024年度の診療報酬改定で身体拘束を最小化するような取り組みをしていないと、入院基本料が減額されることになっていました。 そこでの取り組みとして、下記のように身体的拘束最小化チームの設立することが要件として記載されています。 さて、ここでチームを作るうえで、絶対にしてはいけないことがあります。それは、診療報酬を取るという目的でチームを作ることです。診療報酬があると、どうしても病院は診療報酬をとりたくてそこに書いてあることをやりにいくんですが「診療報酬改定で国が身体拘束の

          診療報酬のためのチームは作らない。あくまで目的は患者さんのため

          キャリアを進めるには、再現期待値を高める

          キャリアを進めるのには、再現期待値を高めることが重要です。再現期待値は造語(Google検索したら建築関係の指標が出てきました)だと思います。要は「自分が今やっていることややれていることを、違う場所にいっても、違う仕事でもやれると他人に思ってもらえる度合い」と思ってもらえれば良いです。 今よりも責任あるポジションでも、責任ある仕事でもなんでもいいですが、それをだれに任せようか考えている人(主に上司や、上司の上司など)は「このポジションについてやれるかどうか」「この仕事を任せ

          キャリアを進めるには、再現期待値を高める

          2024年、雨、ディズニー~大人の社会見学

          ディズニーリゾートにいくことは、大人の社会見学だと自分は思っています。もちろん家族と一緒に楽しむというのがメインなのですが、職場では病院の医療・サービスの質を向上させて患者さんの満足度を高める仕事を担っているので、顧客満足度が高くリピーター率が高いディズニーリゾートのノウハウを持って帰りたいと毎回思っています。 今回はある程度、旅の過程や学びを言語化しておきたいと思ったので、誰からも依頼はありませんが、16000字の旅行記として残しておくこととしましたので、どうぞご笑覧くだ

          2024年、雨、ディズニー~大人の社会見学

          ポジティブさは強さでもある

          何か提案を受けた時に、「それいいね」ってポジティブに言える人は強いです。 何も考えずにいいねって言ってくれることがいいと言うわけではないのですが、例えば後輩や部下が何か提案してきたりとか、上司にこれどう思う?と言われた時に、最初のネガティブな反応を示してしまうと、「もう二度とその人には言わないでおこう」という気持ちになってしまうんですよね。 それはそうで、上司も部下も同僚も人間なので、いくらリスクがあったり、「それ絶対失敗するよ」とか「これやめたほうがいいです」と言う人に

          ポジティブさは強さでもある

          医療従事者よ、手帳を持て!メモをせよ!

          強いメッセージ性のあるタイトルにしてしまいましたが、ようは「自分の頭はあてにならないので、ちゃんと書いて残しておきましょう」という至極当たり前のメッセージです。 至極当たり前のメッセージなのですが、医療従事者の皆さんは、手帳やメモ用紙を持って記載されている方が少ないように感じます。(私の周りだけであったら申し訳ないですが) 自分のことを申しますと、手帳術やメモ術のようなものに憧れ続け、あらゆるメモや手帳を食い漁ってきましたが、なかなか続く方法が見つからず困っていました。多

          医療従事者よ、手帳を持て!メモをせよ!

          「泥臭く地道」か「スマートに効率性」かの基準

          Xとかビジネス書とかだと割とスマートで効率性高くやることが賞賛されてもてはやされていて、泥臭く地道にやることが悪いことのようになっているなと感じる日々この頃です。 もちろんスマートで効率性、生産性を高めていくことは重要なんですが、全部が全部、そちらに振ってしまって良いのかどうかは甚だ疑問です。 相反していることを時と場合によって、あっちに行ったりこっちに行ったりして答えを見つける、そして結果を出していくことこそ、人間に必要とされるマネジメントです。 泥臭く地道にやるか、

          「泥臭く地道」か「スマートに効率性」かの基準

          あなたの信用信頼の口座残高はいくらか

          やっぱり人間関係には、相手へのリスペクトとか誠意を見せるとかいう、仁義を切るムーブをしていないと、いつ足を掬われるかわからないという事例が出てきています。 相手に対して筋を通さず、立場の強弱による取引を続けることで、水面下に大きな歪みが生まれます。ここでいう歪みとは信用信頼残高がマイナスになっているということです。 どういうことかというと、顧客や従業員をハッピーにするという組織が存在する目的が達成されていないにも関わらず、目先の利益を得たりとりあえずの納期を守っていたりす

          あなたの信用信頼の口座残高はいくらか

          会議、打ち合わせでは誠意を見せよう

          私の上司は、異常な熱量で会議や打ち合わせに臨みます。議題を読み込み、理解しづらい時は図にして、時に現場に聞きに行ったり、見に行く。規程や手順案にはいつも赤く修正案が書き込まれていて、会議では必ず意見を言って、議論を促す。 必然的に私たちにもそれが求められるわけです。ましてや、私が事務局の会議は、事務局として議題の理解と、その提案をそのまま通して良いのかどうかの検討を事前に行います。 周囲には、そこまでやる必要ある?とか面倒臭い、と思われているんだろうなと薄々感じてはいます

          会議、打ち合わせでは誠意を見せよう