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組織力向上ってなんだろう。

県の技士会の理事をやっていたり、日本臨床工学技士会の発信を見ていると、必ず目にしたり、耳にするワード。

それは組織力向上

そもそも組織力ってなに?それって必要なの?

このボンヤリとしたワードを自分が説明できなければ、そもそも組織力向上することができないし、それを伝えることができないし、何が求められているか、すこし考えてみました。

組織力とは

そもそも組織とは何でしょうか。

みんな大好きなウィキペディアからの引用です。

共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである。

なるほど。

組織とは「共通の目標」が存在するのか。

では日本臨床工学技士会の目標とはなにか。定款より引用します。

本会は、臨床工学技士の職業倫理の高揚を図るとともに、学術技能の研鑽及び資質の向上、生命維持管理装置をはじめとする機器に支えられた医療・福祉の信頼性の向上に努め、もって国民の医療・福祉の進歩充実に寄与することを目的とする。 前項の目的を達成するために都道府県を区域とする臨床工学技士会との連携を密にする。

ちょっと難しいですが、

①職業倫理の高揚
②学術の研鑽
③資質向上
④医療機器の信頼性向上

をすることによって、国民の医療福祉に寄与することが目的、というわけです。

これらの目的を達成するために、「協働を行う」つまり、みんなで共に動く。会に所属している人たちが共に働き、この目標達成のために動く。それが日本臨床工学技士会や都道府県臨床工学技士会であるわけですね。

そして、それら日本臨床工学技士会や都道府県臨床工学技士会は「何らかの手段で統制され」ています。

何らかの手段というのは、おそらく総会や理事会でしょう。たしかに見かけ上、技士会の組織運営は、総会や理事会によって統制されています。

そして、技士会は会員の「行為やコミュニケーションによって構成されて」います。

技士会という組織とは、言い換えると「①職業倫理の高揚②学術の研鑽③資質向上④医療機器の信頼性向上をすることによって、国民の医療福祉に寄与することという目標を有し、その目標を達成するために協働を行う、総会や理事会によって統制された会員の行為やコミュニケーションによって構成されるシステム」というわけです。

その組織の力が、ここでいう「組織力」。

この一文の強弱をつけられる動詞を抜き出すとすると、「協働」「統制」「行為」「コミュニケーション」。

これらを強くしたら、組織力向上しそうですね。

組織力向上とは

我々臨床工学技士はじめ、国家資格を保有している医療従事者の多くは、病院や企業で仕事をしています。

しかし、技士会のような職能団体にはさまざまな病院や企業で仕事をしている人が横断的に所属しています。

つまり、いつもは違うベクトル(所属先の利益優先)で働く人々が、先にあげた目的達成のために集まるのが技士会という組織です。協働したり、何かを成し遂げたりするために必要なのは、

コミュニケーションです。

いつもはバラバラに働いている人たちをまとめて、同じ方向にベクトルを向けるために必要なのは、コミュニケーションだと思います。

コミュニケーションなくして、協働はありえない。まずは目標の共有、そして、何をすれば目標が達成されるかを一緒に考えなければならないと思います。

技士会内でのコミュニケーション?

技士会内でのコミュニケーションとは一体なんでしょうか。

重要となる点は、会の意思決定機関である理事会と、会員とのコミュニケーションになるだろうと自分は思います。

結局のところ、現在の都道府県臨床工学技士会や日本臨床工学技士会は何をやっているのか、どのような役割を果たしているのか、臨床工学技士という資格を持つ自分にとってどのような関連性があるのかが、会員に伝わらなければ、組織力は上がらないのではないかと考えています。

ただ賠償保険の加入のため、勉強会に参加する時に安くなるため、といった目先のメリットのために、年会費を納入していることも別に良いのですが、何のために会が存在しているのか本来の目的がうまく伝わる方法が必要です。

現状、会誌や技士会のおたよりが今郵送で送られてきてはいますが、書かれている内容も若干のタイムラグが発生しているし、封筒を開いてみることをするのだろうか…

そのようなコミュニケーションの代わりに、文明の力を借りないわけにはいかないのでは無いかと、自分は思っています。つまりこれからは、SNSです。

最近、「県の臨床工学技士会からお知らせが送られてくるとしたら、どの媒体でみるか」ということを調査しました。(当院の20〜30代の臨床工学技士対象)

結果、instagramはフォロー数が多いと、あっという間に流れていってしまう。twitterもしかり。

郵送のお知らせは開く前にゴミ箱にいく可能性がある。目についたら見るかもしれない。

Facebookはそもそも使っていない。(!)

結局のところ、日常的に連絡手段として使っているLINEが一番情報キャッチしてくれやすいのではないかという結論に到達しました。

我々臨床工学技士の仕事の中に、マーケティングなんて分野はないわけで、それが本業ではないにしろ、人に何かを伝えたり、人と協働して何かを行う時にはそのような知識や経験が必要だなと感じています。

組織力向上にはまずコミュニケーション

というわけで、組織力向上のためには、コミュニケーションが大事で、今後SNSを使ったなにかを考えています。

これは、実際勤務している病院や企業にも言えることで、圧倒的結果を残すためには、どのようなベクトルを持っているのか、どのようにやるのか、なぜやるのか、などを伝えるためのコミュニケーションと手段が必要ということです。

それが気付けただけでも、お金にならない全く臨床とは関係の無い話ではあるけれど、スティーブ・ジョブズのいう「点と点が線で結ばれる」という話なのではないかとちょっと思ったりもします。

また、お知らせできる内容があれば技士会の関係でも書いてみたいと思います。

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