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さくら…フツーのただの女子高生
すみれ…落ち着きのある女子高生
ひまわり…元気な女子高生

こたつでテレビを見ながらしゃべる３人。

さ「もうちょっとで今年も終わりだねぇ。」
ひ「それな！！」（元気いっぱいに）
す「……ひまわりはいつも元気だね。」
ひ「いやいや、すみれがいつも落ち着きすぎなだけだって！」
さ「うー、二人とも自分のキャラがあっていいじゃん。私なんか、フツーのただの女子高生……」
す「否定はできない。」
さ「ぐっ！！」
ひ「いやー、でも、もう今年も終わるというのに、私たちはこう、コタツに入ってぬくぬくとテレビを見てていいのかな？」
さ「えー、でも、年末ってそんなもんじゃない？」
す「私もいつも家でゆっくりしてる。」
ひ「なんか特別なことしたい～」
す「うーん。こうやってさくらの家に集まっているだけでもちょっといつもと違う感じはするけどね。」
さ「だよね！　お泊り会とか久しぶり！」
す「その呼び方はなんか子供っぽい。」
さ「え！　そうかな？」
ひ「何か行動を起こさないといけない、そんな気がする……！」
す「……。あ、紅白見よ。チャンネル変えていい？」
さ「いいよ。はい。」
す「ありがと。あ、ちょうど歌ってる。」
さ「あ、この人知ってる！　アニメの主題歌うたってた人だよね！」
す「そうだね。」
さ「いい声だなぁ。」
ひ「わかった！！」
さ「わ！　どうしたの！」
ひ「初詣だ！　初詣に行くぞ！」
す「うーん、そんなことだろうと思った。」
さ「今から初詣？　外寒そうだし、三が日に行けば……」
ひ「それじゃダメなんだよ！　明けてすぐにお参りをするのがミソなのだよ！」
す「……。行くか。」
さ「おお、すみれが珍しく乗り気！」
ひ「そうこなくっちゃ！　私は支度できてるから玄関にいるね～」
さ「はやっ！　ちょっと待って～」
す「さくら、まだー？」
さ「もう、急かさないでよ～。でも、珍しいね、すみれがひまわりの意見にすぐ乗っかって。」
す「ひまわりの突発的な行動には迷惑するときもあるけどさ、こういう時はいいかなって。ひまわりがいなかったら、初詣に行くこともないかなって。」
さ「確かに、ひまわりといると一人だと絶対しないことが経験できるよね。面倒くさいこともあるけど。」
す「だね。」
さ「ふふ。」（すみれとさくら、顔を見合わせて笑う）
ひ「二人とも何してるの～！　早く～！」
さ「待って、今行く！」