宝くじ発売時期に行列のできる神社
ある日、タクシーで御池通を走っていると、長い長い行列が眼に留まりました。
評判のラーメン屋さんだろうか。
と考えていたら、ドライバーさんが、
「今日も並んでますねぇ」
と言います。
「何のお店ですか、あれ」
「お店や、ないんです。神社です」
「神社?」
「お金神社ゆうて、お金持ちになれるゆうご利益があるんやそうです。サマージャンボとか年末ジャンボの宝くじの時分になると、当たりますようにて、お参りの人らが押しかけますんや」
その名も、「御金(みかね)神社」。
神社のホームページよれば、主祭神の一つ、金山毘古命は、金・銀・銅をはじめとする全ての金属類、鉱山、鉱物(鉱石)を護り給う神でおられるとのこと。
神社の隣通りには、鋳物職人である釜師が集まる「釜座通り」が、ほど近くには「両替町通り」があり、江戸幕府の金貨鋳造を担い、各地の金銀細工業者がこの地に集められていたことから、「お金」についてご利益があると信仰を集めるようになったそうです。
本当に小さなお社なのですが、とにかく御守りの数が多い。
特にユニークなのは、「福包み守り」という金箔をはった金色の札入れです。
中に宝くじや馬券を入れるのだそうです。
「大金守り」という名前の、がま口もあります。
ついつい、
「神様も金儲けしてはるなぁ」
と、不謹慎なことを考えしまいました。
では、素通りしたかって?
いえいえ、三種類も賜って来ました。
どうか拙著が、大ベストセラーになって、
印税がどんどん入りますように。
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