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#3 美容を好きになるきっかけを、医療に求めてみる

こんにちは、美容ライターの日が桃子です。

わたしは今、美容が好きで、楽しくて、たまらない。
でも、ずっとそうだったわけではありません。
美容が「やらなければならないもの」から、「もっとやってみたいもの」に変わった瞬間が、確かにあるのです。

それは、皮膚科を訪れたときのこと。
肌荒れだったかなんだったか…とにかく何かしらの用事で皮膚科の診療を受けていたとき、医師に「そんなことより、それ、ADMだよ。治療したら?」と言われたのがことの始まりでした。

ADMの正式名称は、「後天性真皮メラノサイトーシス」というなんとも難しいもの。
いわゆる“あざ”の一種で、わたしの両頬にはADMがあるとのことでした。

もちろん、頬にある茶色っぽい、黒っぽいものの存在はわかっていました。
ファンデーションではカバーしきれず、コンシーラーを使っていたし、それでも隠しきれないことがほとんど。
かなり疎ましい存在ではあったものの、これを“治療する”という思考に至ったことがなかったのです。

その日の帰り道、ADMについて徹底的に調べました。
保険適用だからそこまで費用はかからないものの、治療にはかなりの痛みが伴うとのこと。
また、1回では取りきれず、その痛みを何度も我慢しなければならないとのことで、すぐには決断できずにいました。

そうしているうちに、日本でコロナウイルスが大流行。
マスク着用時代が訪れ、「今しかない」と心を決め、いざ治療に至ったわけです。

ADMのことはいずれ詳しく書いてもいいかなと思うのですが、とにかく痛かった。
本当に痛かった…。
でも、この治療の効果が抜群!
1回の治療でも見違えるほど肌がきれいになり、人生で初めて自分の肌に自信を持つことができたんです。

わたしはずっと、自分の肌にコンプレックスを持っていました。
というより、コンプレックスを持っていたことに、治療をして初めて気づいたのです。
デパートでコスメのタッチアップをしてもらっているとき、販売員のお姉さんに「肌おきれいですね」なんて言われた日には、そこでコスメを買うことはありませんでした。
なぜなら、嘘つきのお姉さんだと思ってしまうから。
わたしの肌が、きれいなはずがない。
そう思っていたからです。
なんてひねくれた娘なの…と今になっては思いますが、その時はとにかく自分の肌に自信がなかったのだなと思います。

そんなわたしが、自分の肌をきれいだと思えるなんて。
嬉しくて何度も鏡を見たし、夫にも何度も何度も自慢しました。

そうして、肌がきれいになるという感覚を覚えたわたしは、自分の美容習慣を見直すことに。
自分の肌に合うスキンケア、肌がきれいに見えるファンデーションを探していくうちに、どんどん美容を好きになっていきました。

ADMの治療は、美容医療とは少し違うかもしれないけれど…
痛みや変化を恐れてなかなか踏み出せないという部分では、似たところがあるように思います。

もちろんスキンケアも大事だし、メイクも大事。
けれど、やっぱり医療の力ってすごくて。
ホームケアではできないことが、医療の力で簡単に叶うことが少なくありません。

美容を、そして自分を好きになりたいと思う方がいるのなら、ぜひ美容医療に思い切って手を出してみてほしい。
そうしたら、“変わる”という楽しさに、きっと気づけるのではないかと思います。


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