昨日は、おつきあいのあるNPOが主催するセミナーで、講師として登壇させていただきました。
無料塾を始めてから、セミナーは何回かやらせていただいています。大学の講義にも1度登壇させて頂きました。

無料塾のセミナーって、結構難しいなと思うのです。パターンにこんなふうによって話を使い分けています。

①学習支援を知らない人に向けて→子どもの貧困の状況、経済格差が生む教育格差、学習支援の必要性を中心に話す。
②学習支援をやってみたい人に向けて→学習支援がなぜ必要かという背景＋無料塾に来る子どもたちやボランティアの様子を中心に話す。
③学習支援団体の立ち上げや運営を考えている人に向けて→団体の代表、運営側の立場で、スタートアップからのノウハウや、他の団体含めて苦労する点などをお伝えする。質疑応答多め。

これが①〜③全員を対象にすると結構大変なので、混ざったとしてもせめて①と②、②と③くらいな感じをターゲットに考えてセミナーを開催するようにしています。自分で開催する場合は。
昨日は③をターゲットにしたセミナーで、人数も少なめだったので、質疑応答を多めにとりながらやりました。

最初は、セミナーよりも子どもたちを対象にしたワークショップとかイベントとかをたくさんやりたいなと思っていたのですが、ここ２年くらいはセミナーの重要性というのも感じるようになってきています。
なぜなら……学習支援をする人の数がまだまだ少ないと感じるからです。
私が運営する無料塾でも、新年度の生徒募集はすぐに定員に達してしまうし、遠くから通ってくる子もいます。無料でも、交通費や往復時間がそれなりにかかってしまう子は、もう少し近くに無料塾があったら助かるだろうなと思います。
それに、無料塾といっても普通の塾と同じように雰囲気や指導方針はさまざまで、子どもにとって合う合わないというのがあります。いくつか選択肢があれば、選べるのになぁと。
もうひとつ、学習支援とか無料塾という言葉が知られていないと、近くに勉強のことで困っているご家庭があったときに、みなさん「こういうのがあるから探してみたら」なんて伝えることができないですよね。子ども食堂は徐々に認知度が高まっているので、「あそこにあるから行ってみたら？」と人に教えたり、「こういうのあるらしいから行こうよ」と誘い合ったりということができるようになってきていると思います。無料塾もそんなふうになったらいいなと思って……。
そんなふうに、5年やってきたから見えてきたこともあるし、もう少しこの経験を広く活かしていくことが必要なのかなと思うようになりました。塾の看板を背負ってというよりは、私個人として。1人でも多くの人に、「そんなことがあるんだ」とか「自分もできることないかな」みたいに思ってほしいなと。
（noteを始めたのも、そんなような理由です）

最近はだんだんセミナーでのおしゃべりにも慣れてきました。
ただ、私、このところ「しゃべるより、書くほうがきちんと思いを伝えられるのにな……」と思うようになってまして。
職業病というわけじゃないと思うのですが、しゃべってると相手の反応を見ながらトーンを変えたり、言おうと思ったことをやめたり端折ったり、逆にめちゃくちゃ言い過ぎちゃったりして、もうしっちゃかめっちゃかになってることが多いのですよね。後から何を話したかわかんなくなっちゃったり。なんかちょっとずつ、思ってもないことを言ってみたりしているような気がします。
もうコミュニケーションを筆談に変えたほうがよいのでは（誠実なのでは）と思う今日この頃なのです。書いてるほうが自分でも安心感がある。
みなさんはしゃべるのと、書くのと、どちらが自分の気持ちを伝えやすいでしょうか。

ただ、セミナーでのおしゃべりは、基本的に叩き台があってのお話となるので、そんなにめちゃくちゃにはなっていない気がします。あまり作り込まずにいくので（事前準備というものが苦手）、毎回ビシッとはならず、ゆる〜い雰囲気にどうしてもなってしまいますが。。。

というわけで。
また4月にセミナーやるんですよ。無料塾（学習支援）に興味のある方いませんかね。今回も上の①〜③で言ったら②か③を主に対象としておりますが、①の方でもOKです。参加費無料ですので、お気軽にお越し頂ければ。

「無料塾セミナー」
—学習支援をやってみませんか？—

■日時：2019年4月13日（土）13:30〜14:30
■場所：nakano f（中野区中野5-46-10 J'Sコート／JR中野駅北口より徒歩5分）
https://nakanof.jp/access
■対象　無料塾でのボランティアに興味のある方、学習支援団体を立ち上げたい方
■入場料　無料
■申し込み方法　メールにてお申し込み下さい
nakanoyomogi@gmail.com
・メールタイトルに「セミナー申し込み」とお書き下さい
・本文に、お名前・ご住所・所属（ご職業や団体名、学校名など）をお書き下さい

＜セミナー内容＞
経済的な理由で進学塾などに通っていない子どもたちを対象に、無料で学習支援をする「無料塾」。今、全国にどんどん増えてきています。
無料塾はなぜ必要なのか？
無料塾はどんな役割を果たしているのか？
立ち上げや運営はどうすればいいのか？
「子どもの貧困」問題が深刻化する中で、子どもたちの未来のためにできることを、一緒に考えてみませんか。

＜主催＞中野よもぎ塾

このnoteでは塾名を出してきませんでしたけど（ここではあまり重要ではないので）、一応、中野よもぎ塾という無料塾を運営しております。
ですがセミナーでは、この塾での実践というよりも、これまでお付き合いしてきた様々な無料塾さんたちの様子もぐるっとまとめて、お伝えできればいいかなと思っています。
ぜひよろしくお願いいたします。