体を壊し療養中であった私はある時サロンに設置された小さな本棚から本を一冊取り出しました。

宮部みゆきの「火車」でした。何年かぶりかのいや何十年かの読書です。「暇だから本でも読もうか」の軽いのりです。
しかし、ページを一枚二枚と捲っていくうちに瞬く間にお話の中に引きずり込まれてしまいました。 忘れていた「本を読む」という行為が急激に呼び起こされもっともっと読みたくなりました。

そこで直接書店に行けない私は、新聞に載っている本のキャッチコピーを頼りに友達に買って来てくれるよう頼みました。

もうむさぼり読むという言葉がぴったりなほどむさぼり読みましたよ。しかし、そのうちの２冊が失敗でした。
一冊は「組曲〇〇〇〇〇〇」でこの本はタイトルが気に入りました。が、開けてびっくり横書きでした。横書きはまだ良いのですが、日にちを数えるのは一年だとすると365日とか1425日前とか日数で表し、登場人物も幼子とか祖父とかで記憶をたどっているせいか個人名は出てこず、興味は失せ途中でお蔵入りとなりました。
もう一冊は「無人島に持って行くなら」のキャッチコピーにそそられて購入しました。これは酷いものでした著者が「親鸞会」の会長（アマゾンでレビューを見てみました）だそうでひどく独善的な内容で読んでいるうち腹が立って来て、これも途中で放棄しました。
今まで、いらなくなった本は市の図書館とかプラザに出していたのですが、この本だけは読ませては行けないので市の有価物に出します。

とはいえ２冊で4000円近い出費は私にとって痛手です。
それで直接書店に行きたいな～という思いが日増しにつのりました。そんな折見つけましたNetgallery！

まさしく神の啓示だなんて思ったりして😁

Netgalleryってご存じでしょうか？
まだ未刊の書籍等を無料で読ませてくれます。表示されている本の中で読みたい本をリクエストしてO.K.が来るとダウンロードして読むことができます。そのかわりと言ってはなんですが、読み終わったらフィードバックしなくてはなりません。

「うぅ～ん、感想文か～🥶」

書いたことありません。一瞬躊躇しましたが「えぇ～い、ままよ、これも勉強！」と思いリクエストさせて頂きました。何冊が無い頭をフル回転させフィードバックしました。

その中の一冊のフィードバックがコンテスト企画でした。

なんと、なんと私のレビューを読んで下さり「献本させて下さい」とのご連絡を頂きました。

えっとｫ、？・・・・………

にわかには信じ難く、本当に送ってくださるのかしら、まだ審査中ではないのかと不安でどう返事したものやらわからずとりあえず、「ご連絡有り難うございます」と住所氏名「何卒宜しくお願い致します」と添えて返信しました。

後日届きました。

（エヘヘ横になっちゃった。ごめんなさい。）

飛び上がるほど嬉しかったです。私の書いたものが少なからず認められたなんて生まれて初めです。
外出間際に届きましたが封も切らず梱包されたまま抱いて出かけました。

勿論帰ってから「有り難うございます。大事にします。」のお返事はいたしました。

とってもとっても嬉しかったので皆様にお話ししたくなりました。こんな少しのことなのに前置きが長くなりすみません。
最後まで読んで頂き有り難うございます。