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プロダクトマネージャーカンファレンス2018に行ってきた

11/06に秋葉原で行われたマネージャーカンファレンスに行ってきたのでレポしたいと思います!
タイムテーブルはこちら!

いくつか印象に残ったものをレポしようと思います!

まずプロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員の丹野 瑞紀さんから愛されるプロダクトを創るべき「3つの理由」について。
まずPMに関して2016年1700件の求人があったのに対して、2018年は3500件くらいになったんだって!またPM経験年数6年以上は13%しかおらず、まだまだ探り探りの人がたくさんいるこのPMという奥の深い職業・・・。改めて自分もインプットとアウトプットを積極的にしていかないとなーと。

あ、余談ですが、PMって略すとプロジェクトマネージャーと間違えやすいので注意です。(どっちも企業によってはPMって略す)PMってPDM・PJMって略したほうがわかりやすいか。
プロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーの違いについてまとまっていた記事。



さてさて、さっと丹野さんから話された愛されるプロダクトを創るべき「3つの理由」は以下でした。
①ビジネスモデル上の要請
・BtoCもBtoBもサブスクリプションの時代にシフトしてきている
・愛される→継続して使ってもらう=LTVの最大化
②ソーシャルメディアの普及
・SNSでの拡散がマーケティング上重要になっている
・SNSが購買のきっかけになった人が60%を超えているという調査がある
・SNSでファンになった人にシェアされることはCACの最小化につながる
③pmconfで考えよう!

続いて、FiNCの犬飼さんから「未来を変えるプロダクト作りへの挑戦 ~FiNCの今までとこれから~」について
スライドがまだ出てないみたい。ツイッターまとめはこちら。

印象深いフレームがたくさんありました!
FiNCはヘルスケアという難しい領域にチャレンジしているわけですが、ターゲット層はそのなかでもヘルスケアのリテラシーが低い人に定めているとのこと。つまりランニングとかガンガンやって何キロ走って脈がどうのこうのとかAPPで調べている人たちではなく、普通の人ですね。痩せたいとかモテたいとか思っているけど、ニーズは今眼の前の欲望にすぐに負けてしまうほど脆い。

だからこそFiNCは継続を科学すると。で、興味深かったのは継続のフレームワークがあるってこと。

あと高速PDCAではなく高効率PDCAに取り組むために日々試行錯誤していてそれに必要な要素もほんとに納得感があった。

①明確な目的
② 現状把握
③変数理解
④ 複数手段

特に変数理解に関しては、UI改善の例が出てきたけどほんとに細かく緻密にやっていることがすごく伝わってきました。

食事投稿のUIのパターンは当初これだけあったとのこと。

その中で最初社内の一押しになってたのがコチラ。

しかしこのUIだと、食事写真が「映え写真」のほうがおさまりが良い。なのでユーザーがインスタ映えするような良い写真しか投稿しなくなる可能性がある。本来の目的からするとよくない食事投稿もしてほしいから、却下となったそうです。こういう例のようなユーザーバリューの本質とはなにか?をつねに考え抜けるか?がFiNCのPMに求められることだそうです。深い。

続いて、楽天株式会社 トラベルプロダクトマネジメント課 マネージャーの熊谷 亘太郎さんから世界で愛されるプロダクトを作ろうのお話

こちらもスライドがまだみたい。ツイッターまとめ

熊谷さんのPMの定義は「良い製品を作るためにどんなことでもする」。ほんといいなーって思いました。その組織、チームに無いもの、無い人がいるならばそれを埋めたり補える存在になる。それが最高に難しいけど・・・

また、日本はリノベーション大国でガラケーやFelicaなどがあるけれど、世界に行けなかった。それはなぜか?という話がありました。
「Generalize」=一般化出来なかったから。「Requirements」必要条件をGeneralizeしておかなければならない。っていう話、自分の思考の視野を広げてくれました。グローバルを見据えられた思考に一ミリもなっていない自分に恥ずかしくなったというか。

スライド早く出てほしいなー

ピクシブ株式会社 執行役員 pixiv運営本部長・新技術プロジェクトプロデューサーの清水 智雄さんから「事業ドメインを絞り込むことで磨かれるプロダクトマネジメント」について

まずバーチャル出演で場が盛り上がりました・・・すごい。


わたしがこのドメインに詳しくなさすぎなのですが、製品も見たらめちゃすごいです。キャラ作ってみたくなった。
pixivさんはとことん創作活動というドメインを絞ってやってきた企業さんで、海外施策はしていないが海外ユーザーは半数ほどもいるそう・・!
ざっとまとめ

・プロダクトをつくるとは?→未来にあって当たり前のものをつくる(穴を埋める)
・ドメインを絞ることで穴の解像度が高くみえてきた
・穴の形を正確に把握しないとうまく埋められない。課題解決、マーケットにフィットしない
・どんな穴があるかすべて把握することは不可能→pixivは制作活動に絞っている
・特定ドメインのプロフェッショナルになることが重要
「創作活動がもっと楽しくなる場所を作る」(クリエイター→コンテンツ→コンシューマー)
・社員全員んが同じドメインにいることで体制変更が柔軟に高速で行える
→新しいプロジェクトをつくりやすい、引き継ぎもしやすい
・視野を広く持ち、時代の流れを掴むことが重要

つぎにZOZOの金山さんから愛されるプロダクトマネージャーのプロダクトマネジメントの話。

VASILYの代表だった金山さんでしたが、紆余曲折を経てZOZOグループに参画してます。その記事はこちら。これも面白い

VASILY 30人 / 1プロダクト / 1PM =金山さんという組織から急にZOZO 230人 / 3プロダクト + 新規事業 / 2PM + 前澤さんという変化が起き、このまま行くと死ぬ!!!!という状況の中でPMチームの結成したそう。こういうカオスの中でどう行動したか?という話。。わたし大好物です!w

PMの採用までの道のりが面白かったです。

PMとしてMUSTの条件
失敗を恐れず挑戦できる(U-30)
行動から学びを得ることができる(高校のときの偏差値60以上をスクリーニングしたとのことwすごい)
チームから尊敬を勝ち取れる

また、採用した後に組織にフィットさせる=活躍させる・成果を出させるまでが責務として具体的にアクションしているのも学びになりました。

続いてLINEさんの話。

LINEのPMに求められること
・変化を理解し続ける努力
・意見を尊重したうえで決断する力
・厳しい声に耐えながら、本質と向き合い続けるタフさ

ラインのメッセージ取り消し機能を作った経緯が興味深い・・

・取り消せるだけではない、検討事項がかなり多く社内でかなりもめた
・1分?未読?1日?無限?
・完全に取り消せていいの?
 ・ブレスト、他社調査、組み合わせでも検証
 ・結局は満足できる仕様はない
 ・この機能を追加する理由に立ち返ることが大事
・この機能の目的は?➡誤爆を取り消したい機能である
・その後なぜこの機能を作ったかを伝える意味も込めて、誤爆事例投稿キャンペーンをやった

最後に興味深かったラクスルさんの話!「失敗をデザインする」

何を開発するのかをきめることは、投資判断である

ということから話はスタートしました。ソフトウェア開発はほんとにお金がかかること。だからこそ失敗を前提とした、失敗をデザインする開発が必要であるという話でした。

ラクスルさんのHOWはこちら。

また作り手のマインドセットとしてかなり名言が出てました。

自分の考えの正しさを証明するのではなく、学ぶことを仕事にする
何も知らないから学びたいというマインドセットが大事

出す前に失敗する。この「検証」の環境を整えるのを自社でどうやるのかしっかり考えないと。。とドスンと学びを与えてくれました。

ということで、いろいろな学びがあったpmconf20181日目!またスライドがシェアされたら追加していこうと思います。

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